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お家騒動と信念と恋愛を絡めた時代小説。
葉室さんの十八番ですね。
このネタなら絶対はずれはないと思いますが、自分としては飽きてきたような気がします。
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しっかり者の出戻りヒロインと、「抜かずの半五郎」の異名を持つちょっと変わった武士とのご近所恋愛話に、藩主と家老たちとの確執を絡めたエンタメ時代小説。大掛かりな立ち回りもあって、映像化すると面白いかも。姑・鈴代さんの「わたくしは生きていくうえでの苦難は、ともに生きていくひとを知るためのものではないかと思うのですよ」という台詞がよい。
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L
読了後のつぶやき。「ええ話や」
前半でピークが過ぎて、おや?と思ったらそこから先あれやこれや騒動が巻き起こり、飽きさせない。そんでもって最後は晴れ晴れとした感じで、まさに時代劇王道。離縁された志桜里、刀を抜かない半五郎、お家騒動の渦中にいる志桜里の父庄右衛、志桜里の妹弟たち、元婚家の姑、まぁ粒ぞろい。間抜けなやつは最後まで間抜け、カッコイイ奴は最後までかっこいい。幸四郎のことだけど。清々しすぎて、幸四郎と里江、新太郎とすみ、たちのその後まで気になっちゃうよ。
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分かりやすく読み易い時代小説。最近葉室さんの作品はこういう作品が多いような気がします。芯が強く己がある女性、世間にどう思われようと信念を貫こうとする男性。正しい者が勝って落ち着くところに落ち着く物語は気持ち良いのですが、少々物足りなさもあります。葉室さんの心振るわせられる物語が読みたいです。
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勘定奉行澤井家の娘志桜里は子供に恵まれず、三年で離縁され実家で過ごしていた。隣家には、刀を浅黄紐で結んだ「抜かずの半五郎」と呼ばれる藩士が越してくる。
勘定奉行は藩主の命により、家老三家の不正を暴き藩政改革に乗り出そうとするが、それを知った家老たちから閉門の窮地に追いつめられしまう。
志桜里を守るために命をかけて戦う半五郎、悪と戦う澤井家の面々の活躍が清々しく心躍る時代小説。志桜里と半五郎の恋の行方は・・・
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なかなか素敵な話でした。
戦いの所は一気に読みました。
歴史は難しいので、理解しづらいのですが、分かりやすい内容で、面白く読めました。
芯の強い女性がかっこよく描かれ、気持ち良い読後です。
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内容(「BOOK」データベースより)
九州豊前、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里は近習の船曳栄之進に嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻されていた。現藩主の小竹頼近と家老三家の間に、藩政の主導権争いの暗闘が火を噴きつつある近頃、藩士の不審死が続いていた。ある日、隣家に大刀の鍔と栗形を浅黄の紐で結んで“抜かずの半五郎”と呼ばれている藩士が越してきた。庭の辛夷の花に託した歌の意味とは…。爽快、痛快、迫真の長篇時代小説!
平成31年3月4日~7日
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2020.10.03
武士の世でかようなことがあるのかと思うが、爽快感と清々しさと家族の愛を仄々と感じさせる。良かった、良かった!これが本当の感想。