成長企業の法則 世界トップ100社に見る21世紀型経営のセオリー みんなのレビュー
- 名和 高司 (著)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2016/03/10
- 発送可能日:24時間
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紙の本
刺激を受ける一冊ではあります。
2020/01/03 00:51
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投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々参考にできたらいいなと感じます。
どの経営の先生の本もそうですが、新しいモデルなどがたくさん出てきます。既存のモデルや他の先生が作られたモデルでも良いとも思うのですが、そう思う自分は本書の良さがわかり切っていないのかもしれません。
サンプルの特徴のモデル化は単純化、要約化の作業だと思いますが、これを生身の人間が働く企業に0から実装するには、相当骨が折れる話で、最低3代ぐらいはかかることを覚悟するべきなんだろうな、と思ったりしました。
個人的にちょっと残念だと思ったのは、あとがきで、マッキンゼーの出身の方が書いた本をかなり厳しく評価されていたところでした。
経営学は、基本的に無作為化比較試験ができない領域だと思います。また、物理学や化学のように、再現環境を整え全観察することもできないと思います。まさにブラックボックスを探る学問だと思います。その様な場合、現在見つけられるサンプルを横断研究して、特徴を調べ、かつそれらの特徴を持つサンプルを過去に遡る後ろ向き縦断研究を行う事がオーソドックスなのだと理解しています。
しかしこれらのやり方は、どうしても研究者自身の、事前の仮説に基づくバイアスが含まれると思います。そういった意味で、厳しく評価なされていた本も、本書も、孕んでいる不確実性は同じだと思います。
逆に研究者ごとの仮説を見比べていくことで、経営を行うにあたってのブレても良い点とブレてはいけない点が浮き上がってくるのではないかと感じます。
既報にはこの様なリミテーションがあり、それをカバーするためこの様な評価軸を加えた、など、過去の作にも一定の敬意を払った表現を用いられてもよかったのではないかと思います。そこだけがちょっと気になりました。
第7章の384ページから章の終わりまでにかけての記載は、先生の日本企業への熱い思いが感じられる部分で、ここは読んでいて心を掴まれた感じがありました。
少なくとも第7章だけでも読む価値は高いと感じます。
個人的な発見 多数の企業評価から浮かび上がったポイントを示した本は、複数読み比べることで、より自身としての落としどころが見つけやすくなる。
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