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アカデミズムの凄みを感じされる一冊。
「本を読んだら語彙が増えるのか」
って、普通なら「当たり前じゃん」で終わりそうだけど、そうならないのがアカデミズム。むちゃくちゃ詳細に、厳密に、時には僕には理解できない方法で、「本当か?」を突き詰めていく。
結果としては「まあ関係ありそう」なんだけど、こういった研究って日本では少ないんだってね。
すごく興味ある分野なんで、もっと増えますように。
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「本を読んだらことばの能力は向上する」という
「そりゃそうだろう」となんとなく暗黙の了解になっていることを
証明した本。常識として世間に浸透していることでも
「証明する」って大変ですね…。
「本人の言語力にアンバランスなところがなく、最低限の水準まで高まっていることを確認したうえで、本人の言語力の水準に合わせた本を読ませる」(P238)
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「朝の読書運動に見られるように,読書の教育的効果は誰もが信じる所である。しかし,読書が実際にどれほど言語能力に影響を与えるのか,どんな読書が効果的なのか,科学的に検証した例は少ない。本書は,読書と言語能力の関係について国内外の最新知見を紹介するとともに,読書が言語能力を向上させるしくみとして「用法に基づく学習」過程を明らかにする。言語教育への新たな視点を提供する一冊。」