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いわゆるレジリエンスについて書いてある本ですが、
レジリエンスをコップにためている水のようなものだと例えているのところがとてもわかりすかったです。
普段何もないときはコップいっぱいのレジリエンス力があるので、多少にストレスがあっても対して影響がない。
しかし、怒りや妬み、自信喪失する出来事との遭遇によって、コップはゆらりゆらりと揺れてしまい、中の水は少しずつこぼれてしまう。
すると水がたくさん入っていたときには気にならならなかった些細なストレスで心が折れてしまうことになる。
一方、夢や希望を思い描いたり、実際に頑張って結果を出した経験を積むことによってコップの中の水(レジエリエンス)が増えていく。
人間の心の中のストレス耐性はこのようなメカニズムで動いているということ。
☆レジリエンス力を維持するには
①夢や希望を膨らまし嬉しい経験を増やすことによりコップの中のレジリエンスをたくさん入れる
②失敗から教訓を学び、こぼれた水をコップに戻すことにより、自信を回復させる
③信頼できる人とのつながりを強化し、コップを揺らす出来事を緩和させるクッションを厚くする。
④ストレスのもととなっているネガティブな感情のもとを知りコントロールすることによりストレス耐性をつける
⑤ストレスの原因となっている環境から離れてストレスを減らすこと
☆ひきずらない技術を身につけるための4つのステップ
①ネガティブな感情を受け止たあと腹式呼吸やジョギングなどのエクササイズや集中できる作業や趣味などを試す。
ストレス解消の方法を知っていれば心のコップに貯められたレジリエンス力を減らさずに済む
②思い込みを見直す。感情の多くは思い込みから始まる。失敗の経験が思い込みとしてプログラミングされ、ときに必要のないネガティブ感情を抱かせることがある。自分の思い込みが本当に正しいか間違っているのか、を柔軟に見直すだけで心の暴走にブレーキをかけることが出来る。
③肯定的な意味付けをする。起きていることに肯定的な見方を探す。ネガティブ感情には自分が大切にしている価値観、良い資質、起こすべき正しい行動などが隠されている。そこで一旦冷静になり、置かれている状況を肯定的に捉えてみることで隠れた感情が見えてくる。
④脳に良いレッテルを貼る。行動することで今より良い状況やストレスのない好ましい状態を思い描き、マイナスの言葉を禁止することが有効。プラスの言葉に言い換える習慣をつける。
2017/02/07 12:22