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よかった!
ビジネス書形式だけど早川ということもありかなり内容的にも濃い。社会貢献心とか「道」や善というやんわりした理想を失ったら人間終わりだな
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ハーバード大学教授による東洋哲学について孔子、孟子、墨子、老子、莊子、荀子の思想を体系的かつ人間の実生活において参考が可能なかたちでまとめられたもの。
西洋的合理主義に走りがちな自分にとって、混沌と向き合い現実の些細なところからマインドセットを行動によって変えていく、そのために心、すなわち感情と理性、そしてそのベースとなる身体を鍛えていく、という部分非常に参考になりました。
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著者いわく「世界(環境)も自分も、複雑で変化し続ける」というもの。そのため「本当の自分」や「慎重な人生計画」は回避すべきとのこと。「唯一の真実」を探求することが多かった自分にとってとても勉強になる。
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===qte===
ハーバードの人生が変わる東洋哲学 マイケル・ピュエットクリスティーン・グロス=ロー著 中国思想で現代生きるすべ
2016/5/15付日本経済新聞 朝刊
米ハーバード大教授のピュエット氏の東洋哲学の講義は、経済学入門とコンピューターサイエンスに次いで人気があるそうだ。孔子、老子、荘子など諸子百家の思想の何が米国の秀才たちを引きつけるのか。本書は「子曰(いわ)く」の古風なイメージを拭い去る現代人向けの人生論であり、就活中の学生やビジネスマンを触発する仕事論でもある。
本書の根底にあるのは「世界は無秩序な場所であるという事実を受け入れて初めて、広がりのある人生を送れる」という透徹した態度だ。社会は不平等であり、努力が報われるとは限らない。善が敗れて悪が栄える。そんな世界で調和と理想を追い求めてもむなしい。著者はそう考える。
ではどうすればいいのか。状況の複雑さや不条理な運命に向き合いながら、一つ一つ決断し、人生を絶え間なく修繕し続けるべきだというのが著者の意見だ。本書の原題は「道」だが、その道はまっすぐではなく、局面に応じてうねうねと曲がって延びていくものだろう。だが私たちがそれを切り開く過程にこそ、世界を変える可能性があるという人間観を本書は示す。
自分に向いた仕事に出合う方法や、人に影響力を及ぼすふるまい方など実用的な記述にもうなずかされる。異色のビジネス書として興味深く読めるはずだ。熊谷淳子訳。(早川書房・1600円)
===unqte===
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2016/5/18e-honで購入。
孔子と<礼><仁>
<礼>とは、儀礼的行為でその役になり切り自分を変化させて行くこと。
「お願い」と「ありがとう」を忘れてはならない。人々が行動を改めることなしに、変化は起こらない。そして、人々が行動を改めるには、小さなことからはじめなければならない。
<仁>とは、
孔子は、礼によってのみ仁を修養できると説いた。そのくせ、仁を実践する生活を送ってはしめて、いつ礼を取り入れ、いつつくり変えるかを体得できるとも言っている。
孟子と<命>
孟子にとっての命は、人生の偶然性を意味することばだった。
日常レベルでささいな変化を起こすよういつも努力するという話だ。それができれば、自分のまわりにすばらしい共同体をつくることができ、そこで人々は繁栄する。
老子と<道>
心をしずめ、ストレスを和らげ、怒りをなだめ、すべてをつながったものととらえるあの境地に到達しつつある。心がしずまったとき、きみは道に近づいている。
『内業』と<精><気><神>
鈍化、純化
孔子と孟子は、どうすればできるだけ充実した人生を送れるかをくわしくろんじた。『内業』の作者は、わたしたちでも自分自信を神格化できると説き、それがよく生きる方法だと教えている。ところが、つぎに登場する思想家、荘子は、人間を神格化しようとするかわりに、人間界を完全に超越することを呼びかけた。
荘子と<物化>
もし、ささいなことにも大きなことにもかき乱されなくなり、それを人生な刺激の一部として、おもしろがって受け入れられるようになったらどうだろう。もし、ものごとをあらゆる視点から眺め、それによって、起こるすべてのできごとが流転と変化の過程の一部だと理解できたらどうだろう。荘子のたとえにもどれば、このような視点の変化によって、わたしたちは真人になるはずだ。
荀子と<ことわり>
「あるがまま」がよいとはかぎらない
最終章では、12、13世紀中国の官僚制は、真の能力主義組織になっていた。
植民地化しつつあったアジアの領土を遅れた伝統的な世界と捉えもっと西洋のようになることで、ようやくアジアは解放されると考えた。
ここに、私たちの歴史観に深いねじれが生じた。
東洋思想を視点を変えて捉えた興味深い著書となっている。
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中国の思想家たちの考え方が纏まっているとは思うが、内容自体は哲学寄りで結構難しかった。でも現代人の人たちの悩みの大半と言われる人間関係も問題を解くきっかけとなる一冊ではないかなと思います。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-12172264477.html
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日本人には馴染みの孔子、孟子、老子等中国思想家の教えについての講義がハーバードで人気らしいです。ただ、日本人にはわりと身近にある教えだし、誰の教えか分からなくても知っている、というのが多いです。この本が翻訳だから仕方ないのかもしれませんが、なんだか、その内容が頭にまっすぐ入ってこないというか、心に響かないというか…。日本ならこういう教え方をするのになぁ、というギャップを感じました。それは、日本とアメリカの文化等の違いからくるのでしょうけれど、あまり実入りのない読書となってしまいました。
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安定を求めるならば、周りの変化を当たり前とし、自らの変容が必要ということが、沁みた。
自分の箱から脱出する方法と通じることだな。
世界中で昔から人は皆同じ悩みを抱えていることに、ある意味安心する。
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中国思想・哲学を流れに沿って紹介してあります。
一読して覚えようとするよりも、少し時間を置いて読むなど、何回かに分けた方が理解がしやすいかもしれません。
日本人にとって儒教的思想は親しみやすいものなので、読んでいてさほど新鮮な感じはしませんでした。感覚的に何となく分かることが多く書かれていますが、中国思想を噛み砕き、新たに伝えようとする試みは評価できると思います。
ヨーロッパの歴史なども併せて書いてある部分があり、勉強になります。
印象に残ったのは、身分制度の根強かったヨーロッパに対して、中国の官吏試験は能力主義を採用し、平等な雇用のチャンスを与えたという意味で画期的だ、という話でした。
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印象的だったのは、自分探しの旅という言葉があるが、それは意味のないもの。なぜなら、人は個々の状況によって自分を取り繕いながら生きているので、普遍的な自分など存在するはずがない。自分探しの旅で発見できるのは、その旅での自分。
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2000年以上昔の中国の思想家、孔子、孟子、老子などを取り上げて書かれているが、西洋宗教の一神教との比較やそれをもとに考えられたことなどが書かれている感じ・・・所詮、一神教の国には伝わりにくい思想なのかも知れません。
意味不明な本でした。
ハーバードの授業は高度すぎて凡人には分からないのかも・・・
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内容が難しく入ってこない部分も多々あったが、やはり東洋思想を学ぶことは人生をよりよくしていく1つの方法であると感じた。
「人は、自分を知る人の数と同じだけの社会的自己を持つ」
「自分をこういう人間だと決めつけるのは、全体の状況を感じ取る繊細さや返せる反応の幅や示せる善良さに自ら制限をかけることだ」
まだまだ未知の自分がいて
変わってていける、成長していける余地はまだまだあるから限界を決めちゃだめだと感じた。
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東洋と西洋を比較して、東洋文化も素晴らしい思想があると紹介しているが、西洋上位と言う立場からの考え方だと感じてしまいました。我々には日常になっていることを再度見つめて、心の檻から脱出する重要性を感じます。嗚呼、日々に流されています、、、
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いわゆるビジネス書としては少し重めですが、哲学系の本としては読みやすい方かなと。
年をとって再読しても新しい発見がありそうな一冊です。