紙の本
驚きの連続
2016/05/24 13:13
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投稿者:ユーグレナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの通り、菌類、つまりキノコやカビを紹介する本ですが、「ミクロの世界でこんなことが起こっているんだ!」という驚きの連続です。起こっている、というのは不正確な表現だな、「彼ら(菌類)はこんなことをたくらんでいるのか!」と言いたくなるような事例ばかりです。口絵の写真だけでも一見の価値あり。ただ、本文の写真が小さくてわかりにくいのはちょっと残念です。
電子書籍
なかなか面白かったです。
2022/12/28 00:25
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投稿者:羽柴秀吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
目に見えないミクロの世界。大変興味深かったです。
紙の本
想像以上に多様な世界
2017/04/29 16:55
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は菌類の研究者。菌類と聞いてカビやキノコを想像することが多いけれど、花に似た形を作ったり動物の行動を変えたり、となかなか変わった特徴のものもいる。
聞きなれない学名で紹介されるものも多いので少々取りつきにくいところもある。しかしどの菌もなかなかの役者、技能者ぞろいである。
良くも悪くもさまざまな幅広い顔を持っている菌類。「奇妙」というよりは想像を超える世界がある、と感じさせられた。菌類をもっと知ってほしいという著者の意図はしっかり伝わったと思う。
電子書籍
菌類の不思議
2021/08/07 10:30
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
さまざまな菌類が紹介されており面白い。花のような見た目の子実体をつくり蜜まで生産して昆虫に胞子を運ばせるキノコ、昆虫に寄生するキノコ、ほかの菌類に寄生する菌などなどユニークな特性が興味深かった
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視認できなくても身の回りに存在する菌類。
彼らは理由無く忌み嫌われることが多いですが、各々の生態は個性豊かで興味深いものなのです。
著者が紹介する奇妙な菌類たちは、共生や寄生など…自然界で様々な選択をして生活をしています。
その選択はよく考えられた結果としか言いようがありません。
彼らにも我々と同じく脳や思考力が備わっているのではないか、と感動してしまいました。
ミクロな話ですが、自然界・地球というマクロな視野へ広がっていく一冊。
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丸山先生の『昆虫はすごい』に匹敵する面白さ。基本的な「菌とは何か」というところから、進化史、生態学的な位置づけを意識しながら、面白い事例を乱射。こういう一般書を書ける研究者のおかげで我々は世界の素晴らしさを垣間見ることができる。
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著者が「スター性がある」というだけあって、なかなかに魅力的な異形の菌たちが登場。おもろいおもろい。
個人的ナンバーワンは、アリを自由に操る菌。ホラー映画か。恐ろしくて、おもしろい。
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菌類すごいぜ、と思える本です。
時に私たちの領域を犯し、
壁をかびまみれにしたり、病気にしてくださったり
時にひでぇめにも遭います。
ですが、菌類の賜物はいっぱいあって
キノコなんかその最たる例ですし、
発酵なんかも菌がいなければ
その食品なんかこの世にありませんからね。
大事大事。
食べることから視点を外しても
ユニークな菌類というものが存在します。
センチュウに様々なわなを仕掛けて仕留めちゃう
まさにスナイパー菌類。
そしてとてつもない順応性もあり
はては飛行機の燃料すら
適応対象になるのです。
溶けた霜の水滴からかれらは
侵入し、
燃料タンクに穴を!!
個人的にはキノコが好きなので
珍しいキノコを紹介してくれたことが
とてもとてもうれしかったです。
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菌根菌というのは、鉱物(岩)に有機酸を使って穴をあけ取り出したミネラルを地衣類にあげて、地衣類からは有機物を頂いてるそうだ。
驚くのは、鉱物の分解量で、1年間に一リットル当たり150m分の穴ができるとのこと。
地球上最大の生物について書いてあった。クジラが最大だと普通は思うがそうではなく、菌が最大だそうだ。
オニナラタケというのが、オレゴン州にいて、そいつは菌糸が最大3810m、9.65平方キロメール、かつ年齢は8000歳以上だって。
まだ同定はされていないが、化石で高さ8mで直立していた菌らしきものもあるっていうから驚きだ。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425924.html
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菌類の研究をされている方に初心者向けということで教えて頂いた。専門用語もわかりやすく用いられており、紹介されている菌たちの特徴はとても興味深い。
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主に真菌について、さまざまさな種類が紹介されていた。
キノコが真菌の塊だと聞いて、とても驚いた。カビをそんなに食べても大丈夫なのかちょっぴり不安にもなった笑笑
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NHK教育を見てるかのような、世にも不思議な菌の話が盛り沢山で読み応えがある。昆虫や植物との関係や菌同士の共生の話は知らないことが多くて面白かった。
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菌類は普段あまり見えないレベルのものだけに、驚くべき話が満載で読んでていて楽しかった。
特に飛行機のジェット燃料を餌にする菌の話は、驚きのあまり声が出た。他にも菌に寄生する菌や、アリに寄生して内側からゾンビのように操る菌など、思っていた以上にアクティブな人たちで飽きない。
言葉も非常にわかりやすく、スラスラと読み進めることができた
菌類は、私たちにとって時には有害で時には有益なものであり、地球史を作ってきた土台とも言える立派な生き物なんだと実感させられた。
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とにかく面白い菌類に関する話題が幾つも提供されている。菌類とは静的なものだ、何もしないものだと思っているのであれば、読んでみたらいいと思う。きっとその印象を180度変えてくれることだろうと思う。
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著者は「日本珍菌賞」を主催する菌ジャンキーだ。世の中には菌類のことを気にかけている人がほとんどいない、菌類をスターにしたい、と珍菌賞やら本書やら、菌推しに余念がない。
こういう人は確実に面白い人だ。
本書は(残念ながら?)菌の話がメインで、菌マニアの話ではないのが僕には少し残念だけど、菌の入門には抜群によいと思う。
僕は菌類のことを少し気にかけているし、入門は終えているとは思うので、そこそこ知っている話も多かったが、例えばジェット燃料を食べるカビなどには驚いた。まあ、驚いたけど、やはりメインはそこではない。菌類が他の生き物とどのように関わりを持ちながら生息しているか、ということに着目すれば、本書は俄然面白くなる。菌類無くして僕らの生活も断じて無い。ちょうど昨日「もやしもん」を読了した(今更だけど)。菌やウイルスが見える主人公の話だ(ったけど、だいぶ違う方に着地した)。菌が見えてしまえば世界はまるでちがうだろう。世の中の支配者は真菌かもしれない。僕の肺の中にも胞子がいっぱい、のはず。ああゾクゾクする。
あれ、話がだいぶそれました。本書は、兎に角少しでも菌に関心があったら必読である。菌と本を通じていろいろなものと繋がるのである。