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紙の本
他の作品に比べるとやや劣るかな
2016/12/20 16:37
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道の過疎の町を舞台にした連作短編集。淡々とした物語にユーモアと悲哀がにじむ。相変わらず上手いなあと思うけど、他の作品に比べるとやや劣るかな。
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軽過ぎ
2016/04/30 22:07
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道の過疎の街・苫沢が舞台。表題通り、この地で理髪店を営む向田康彦を中心に、地方ならではの人間模様が描かれる。これが「オリンピックの身代金」を書いた人かと思うほど対照的だが、軽すぎる感は否めない。誘致した映画が、田舎を馬鹿にしているとひと悶着…そんな話が出てくるが、この連作短編のほうが、むしろ地方をお笑いネタにしている気もする。もっとも、奥田氏自身、岐阜の田舎出身らしいから、身につまされるというべきか。
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理髪店
2019/02/10 21:14
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道のちょっと寂しくなりかけた町の理髪店の家族のお話である。そんな町を何とかしなければいけないと、みんなが町を愛しているというのが素敵である。日本全国に、こんな町がたくさんあるんだろうと思う。
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田舎で生きる
2017/10/21 06:12
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
過疎地の寂れた風景が思い浮かんできました。その一方では生まれた場所を愛する人たちの優しさが伝わってきました。
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どこか生々しい
2017/07/31 13:11
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投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道の過疎の田舎町が舞台・・・
きっと、日本全国でこのような場所があるのだろうな・・・と思う。
普通であれば避けたい話題もこの作品には入っているように思う。
人口減少が進むともっと、このような場所が増えるんだろうな・・・と思う。
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奥田さん最高だな
2017/04/03 22:01
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投稿者:はいね - この投稿者のレビュー一覧を見る
わ~奥田さんの本って、分かる!分かる気がするけど、こ~嫌な気持ちになったりモヤモヤするお話が多い気がするので
読みながら後を継ぐなんて言う息子が何か「そうきたか~」的なとこがあるのかもと斜に構えてたのですが
ビックリするほどエエ話だった!
私の実家はたぶん苫沢の近所(札幌から2時間設定だし)だし狭い世界が嫌で札幌に出てきた私には身に沁みました。
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いなかは切ない
2016/10/30 15:50
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投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は東北のいなか出身で
身につまされながら読んだ。
特に介護の話や、訳アリの美人が
地元に帰ってくる話は
まさにあるあるで面白かった。
実際いなかはほんとに
都会とは隔世である。
いまだに
隣人はピンポンなしに
勝手に居間まであがっくる。
鍵など掛けないのである。
よってプライベートなどほぼなく
どこかの誰かがどうしたなど
格好の噂話だ。
ほとんどいなかから
出ていない地元民と
一度東京出てなじめずに
帰ってきた地元民が
なんの変化のない毎日を
過ごしている。
この話の
中国人や映画など
とびきりの娯楽なのだ。
それでも笑えない。
これがいなかの現実だから。
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田舎の息苦しさと温かさ
2016/07/16 04:43
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
窓から外を眺める向田理髪店の表紙がなんんとも良いです!
北海道の冬の田舎町の床屋さん。
お客さんもいなくて、外を見ても、シーンとした風景。
それなのに、町には、いろいろな事が起っていて、誰もがそれを知っている。
財政破綻した夕張市をモデルに書かれた連作短編集。
札幌から家業を継ぎたいと帰ってきた息子和昌に不満な父親康彦。
母親や周りの人は、跡継ぎが帰ってきたんだからと、町に若者が増えたんだからと素直に喜んでいるのに、父は困惑。
こんな町の床屋に将来は無いとか、甘い夢ばかり見て上手く行くはずがないと不満を言うが、同じように逃げ帰ってきた自分と息子を重ねていた父康彦の気持ちに共感。
田舎町特有の生きづらい話が多いが、そんな中で外国人妻のおおらかさや若者達の素直で前向きな気持ちが、なんか新しい過疎の町を感じさせてくれる。そんな若者達を、主人公達は素直に見られないながらも、ちょっと楽しそうに眺めている事に読者も心温かくされます。
紙の本
人々は、たまに起こる変化や、日々の生活のなかで、本音をぶつけ、時にはしまい込み、日々を生きていく。奥田英朗の人間賛歌。
2022/05/20 09:40
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道・苫沢町。かつては炭鉱で栄えたが、その後廃れ過疎化が進む町。
若き日の夢に破れた主人公康彦は、亡き父の後を継ぎ理髪店の店主となり四半世紀。
夫婦で営むこの店を都会に出ていったはずの息子が継ぐと言い出した。複雑な心境の康彦。
息子たちの声に素直になれない。
隠し事のできない、変化のない、自然の厳しい苫沢の町で、人々は、たまに起こる変化や、日々の生活のなかで、本音をぶつけ、時にはしまい込み、日々を生きていく。
奥田英朗の人間賛歌。