憲政の本義 吉野作造デモクラシー論集 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、『古い政治の新しい観方』、『現代政治講話』、『日本無産政党論』、『現代憲政の運用』などの著作で知られる大正時代を中心に活躍した政治学者であり、思想家の吉野作造氏の作品です。同氏は、東京帝国大学で教壇に立ち、大正デモクラシーの立役者となった人物としても知られています。同書は、1916年１月に発表され、民本主義を唱道した「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」は大きな反響を巻き起こしましたが、「有終の美」が遠いことは現在の私たちがよく知っているところです。有権者の覚醒こそがデモクラシーの根本だと説き続けた吉野氏の真骨頂を伝える論文６篇が収録された貴重な一冊です！