紙の本
米原ファミリーの食体験の想い出
2016/06/26 12:46
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投稿者:MACHIDA - この投稿者のレビュー一覧を見る
チェコでの子供時代の姉との共通体験を中心に、米原家の出来事を食文化を軸にたどった好著。自身料理研究家でもあるので、姉・万里の著書の引用と共に的確な描写が伝わってくる。当時食パンくらいしかなかった60年代の日本に帰国してからパンを探す話や、余り知られていなかった東側社会の様子など、印象深い。これまで米原万里氏の著作にお馴染みの人には必読の近作といえよう。
電子書籍
読みやすいのですが
2016/12/04 03:39
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投稿者:ココア - この投稿者のレビュー一覧を見る
ところどころ、井上ユリさんの旦那様のおのろけ的な文章が入っていて、冷めた気持ちになりました。ユリさんは、米原さんにとって、唯一無二の存在だったのでしょうが、ユリさんの文章からはそこまでのものを感じませんでした。むしろ対抗心でもあったのかとも…。特に読書量に関しては、旦那様の方が米原さんより優れていると言いたかったのかと思いました。なんだかちょっと興醒めしてしまいました。
紙の本
米原万里、再び
2017/10/11 23:48
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投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
米原万里さんが亡くなり、わが読書人生の楽しみもなくなってしまった。(そりゃ、相変わらず読んでいますが、新刊を待ちわび、本の紹介をされれば読み、旨い食べ物を聞けば取り寄せるような、そんな文章を書く人が、もう、少なくなった)
ところが。この、妹のユリさんの本が出た。
なんと、文体がまるで万里さんのようで、やはり姉妹、どこか似ている。万里さんの新しい文章を読んでいるようで、懐かしくなった。
あちらはご存知なかろうが、こちらはお馴染みのユリさんではあるし、登場人物もお馴染みの米原一族、と、別ルートでもお馴染み、井上ひさしさん(ユリさんの夫なので親戚)でありはするし、お馴染みの米原ワールドが復活したようで嬉しい。
姉妹として、別の体と思考を持つため、マリさんとは違う視点から、お馴染みの米原一族や体験談を語ってくれる。同じものでも別人から語られるのは、なかなか楽しい。
登場人物としてお馴染みだったが、謎もあった(とくに妹さんのことは追いかけてなかった為)ユリさんの人生も知ることができました。
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【食をめぐる名エッセイの舞台裏を妹が明かす】ロシア語通訳、名エッセイストだった姉を、「食べるためにこそ生きる」血を分かちあった妹が、食べものを通して思い出を綴る回想録。
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20161219読了
2016年5月発行。図書館で借りる。次の予約が入っていた。●米原万里の妹による作品。万理さんの本は好きで、それでもまだ読んでないものもあるから、制覇したいと思う。
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2006年、中国留学から帰国したら絶対に通訳になって米原氏と仕事を通じて出会ってみたいと思っていた。
帰国の1ヶ月前に訃報をネットニュースでみて空っぽになってしまった様な気持ちになった。
あれから10年、私の人生は思っていたのとは違うけれど、米原氏の本を読んで心躍るのは変わらない。
ハルヴァ、食べてみたい。
万里さんとユリさんの姉妹に共通の独特の体験があったために、2人だけに分かることがあって余計に仲がよかったというくだり、エッセイの裏話、米原ファミリーのこと、ご主人のこと、この方の文章にはその対象への愛情や尊敬が甘ったるくなく爽やかに出ているのでとても読みやすく好きだなぁと思わされる。
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米原万里(1950.4.29~2006.5.25 享年56)没後10年、3歳下の妹、井上ユリが姉の56年の生涯を綴りました。「姉・米原万里 思い出は食欲と共に」、2016.5発行です。冒頭、万里が4歳までに大岡山の家の汲み取り便所に3回も落ちて米原家の伝説になってたことには笑いました。それと共産党とともにあった人生なんだなと。お父さんが共産党の大幹部で、プラハ、ロシア、中国などでとても贅沢な暮らしをしていたことに驚きました。著者は、(故)井上ひさしの妻で、伊料理研究家です。
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妹・井上ユリ氏(井上ひさし夫人で料理研究家)による姉・米原万里の回想エッセイ。
米原万里の著作の中から姉妹共通の思い出などを抜き出して井上氏の目線で語っている。
米原万里の著作をお持ちの方は、隣りに平積みして同じ出来事をそれぞれの目線から読み比べてみるのも面白いと思う。
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おいしそうなエピソードを通して浮かび上がる米原万里の力強い個性。そして、妹・ユリさんの文章・構成がうまい!「父の料理、母の料理」なんて、エッセイとして完璧だ。シンプルでストレートで優しさがただよう、こんな文を書けるようになりたいよ。
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万里さんの著作ではお馴染みの妹のユリさんが綴った、食を中心とした万里さんの姿、万里さんとの思いで。
流石に家族でなければ知り得ない万里さんの姿を、子どもの頃をはじめ掲載されたプライベートな写真を含め、知ることができ、米原万里ファンにとってはたまらない本である。
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とても読みやすい文章だった。
万里さんの作品からも多く引用されていて面白かった。
実際とは違うという指摘が出来るのも、当事者ならでは。
万里さんが、激しく小泉元首相やブッシュ元大統領を非難していた背景も、この本を読んで理解できた。
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米原万里・ユリ姉妹が、プラハのソビエト学校で過ごした日々を綴られている箇所が興味深かった。当時のソビエトの初等教育のあり方は、これからの日本の教育にも活かすことができるのでは、いや、これからの教育にこそ活かすべきではないかと感じた。
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万里さんの妹ユリさんによって語られる、知られざる姉の姿。まさかお便所に3回も落ちていたとは!いや、それより少女時代の万里さんの姿が意外だった。
父親が共産党員で、幼年時代いきなりプラハのソビエト学校に放り込まれ、希有な体験を共有したが故に、二人の姉妹関係は特別なものになった。このご両親にして、この娘たちありき。ご家族の様子もユニーク。
旺盛な食欲、食べものへのあくなき興味とこだわりをもつふたりは、それぞれ違う道をたどったが、万里さんの最後まで、姉妹は姉妹であり続けた。
万里さんのエッセイの餌食?になってきたユリさんだが、万里さんが、おもしろく読めるようにと脚色していたことも、ささやかな抗議をしているのが微笑ましい。
ユリさんのエッセイも極上の味わいを醸している。
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この著者である米原万理の妹、井上ユリは、
ナントナント井上ひさしの妻だったということに驚いた!
子どものころからお姉ちゃんのことを「マリ!」と呼んでいたそうで、
そんなエピソード一つとってみても、ちょっと変わった家族だったのかなあと思う。
あの当時に家族そろってチェコスロバキアへ引っ越すくらいなのだから。
そしてもう一つのエピソード、
万理とユリのお母さんが『窓際のトットちゃん』を読んで、トットちゃんも変わっているかもしれないけど、マリちゃんの方がもっとかわっていたわよねえと感想を述べたそうで。
そんなことや妹の視点から語られる米原万理は、
やはりとても変わった子どもだったのだろうと思う。
やはりああいう同時通訳などという過酷な仕事をこなし、小説をかくような人というのは、変わっている
(それはよく言えば集中力が半端ない等)ものなのだろうなあと思った。
そして妹さんもそんなお姉さんの傘のもとで語っていると、まるで普通のようだけどw、やっぱりかなり個性的な方とお見受けした。
最初は万里さんの文章をつい期待しちゃって、むむ?!と思ったりもしたけど、読み進めていくうちに新たな発見もあり楽しめた。
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米原万里さんの妹さんが、作家井上ひさしさんの奥さんだったと知ってビックリしました。
そして、そんな偉大な作家の妻の書く文章がこんなにお粗末だなんて、と更に驚きました。
これはお金を取れるレベルの文章じゃないと思います。
かなりユニークな人生を送っていらっしゃるというのに、なんだ、この思い出話のつまらなさは?!とある意味衝撃ですが、お姉さんが1週間に7冊本を読む、ということに非常に驚いているあたり、このヒトあんまり読書が好きじゃないんだなぁ、とちょっと納得です。
とにかくダラダラと、深い考察もなく、そこらへんのオバチャンの長話レベルの、実に下らない語りが延々と続いて辟易しました。
トピックや言葉選びのセンスもひどい。便所に落ちた話とか、腋臭の臭いの食べ物がどうのとか、お父さんは頭が良すぎるから他の人に合わせるためにバカになるんだとお父さん自身が言っていた、とか、オーダーしていない食べ物がテーブルに来て得したとか、なんだか、とにかく、話題選びの趣味が悪いとしか言いようがない。