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これほどまでに、どのように感想を残せばよいのか迷ったのは今年はじめてでした。
ボーイミーツガールが主軸で、でも終盤は重苦しく、描写も難解な場面がありながらも静かに読了。ん!? 終わり?みたいな。
強い印象が残らない、静か過ぎたせいか、逆に引っかかりました。だから何気なく冒頭や巻末を読み直してみると、「UFO」を打ち落とそうとした2人の"絆"や"息子"の存在で、新たに「家族」の物語でもあったのかなと思うように。そのように考えると物語の中の2人のやりとりは輝きが増すようです。
でもやっぱりタイトルの意味合いはわかりません。このセリフ(?)誰が誰に向かって言ったのでしょう?
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いじめられている女の子とヒーローを夢見る男の子のボーイミーツガールもの…かと思いきや。
独特のテンポ良いセリフ回し、美少女の描写のうまさは健在。電撃文庫のときから、テンポよく重い話を読ませるのが上手かったですが、今回は受け止めきれない重さ。後半では想像以上の展開になり、物語の落としどころも良い意味で「???」という部分があり、1回読んだだけでは自分の中に落としきれない小説でした。思わず冒頭からもう一度読み直し。
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謳い文句ほどではない。
隠語、視点の転換、場面の切り替え
イニシエーション・ラブ
のように、時系列トリック。
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おとなしい本谷有希子か、ファンタジックな桜庭一樹かといった感じ。そして“僕だけがいない街”のイメージに近いと感じた。面白い叙述ミステリでした。とらドラとはかなり違うけど根っこの部分は同じかも。
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ネタバレを読んでも、ネタバレって言えるほどのどんでん返しもなくて
ネタバレさえ嘘なのではないかと思える。
最後の一文を本当の意味で理解できていないからモヤっとするのか、期待値が大きすぎたのか。
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あーなるほどね。二人ね、と。サントラよりは読めた。でも個人的にすごく疲れるなという印象。望んでもない場所まで連れて行かれて、帰りの手段も与えられないまま置き去りにされたみたいなかんじ。
それでも、根底にあるのは、愛だね。
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ヒーローになりたかった高校生・清澄は、全校集会でいじめにあっている後輩・玻璃の姿を目撃する。放っておけない清澄は玻璃を助け、そこから始まるボーイミーツガール的な話が主軸になるんだけど、そこには仕掛けがあって、所々で「あれ?」と思ったり、引っかかる部分がある。うーん……感想を書くのが難しい、私も1度読んだだけで全部理解できている自信がないし。ただ、いじめられている女子高生を助けたい気持ち、彼女を守りたい気持ちはストレートに伝わってきた。構成は凝っていたけど、最後の文章って煽り文句にあった程、効果的かどうかは疑問だなあ……帯にあったような涙は出なかったし、あまり驚きもなかった。
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物語の大半を占める、清澄と玻璃の青春ストーリーだけであれば☆3。
引っかかるのは、まず帯の宣伝文句。誇大広告も甚だしい。まあラストの文章の意味が理解できてないのかもしれないけど。最近このテの「衝撃のラスト!」的な宣伝をすればいい、みたいな風潮がある気がする。
次、この作品の叙述トリックについて。叙述トリックというか、物語の構成を少しひねった、かな。なぜ叙述トリックと言わないかというのは単に個人的な好みの問題で、この作品はそれを施す前提を欠いている気がするからである。
叙述トリックというのは、真実の意外性と連帯し、それをより際立たせるための小説ならではの演出技法であって、作者がミスリードした物語の外形と叙述トリックにより隠された本当の真実とのギャップを作る、あるいは大きくすることにより、真実が明らかにされたときのカタルシスを感じさせることにその意義があるはず。にもかかわらず、本作は①叙述トリック的な手法を用いることにより隠したかった本当の真実と、ミスリードによる物語の外形のギャップが殆ど形成されなかったこと、②読者に対して真実が隠されていることを示唆するヒントが極端に少なすぎることから、読後のカタルシスを感じにくくなっている気がする。要は、叙述トリックを用いることについて、読者側からでもわかる具体的な意味づけがされていないと、真実が明らかにされても「だからなんだ」となってしまう。本作はまさにそれだった。
あと、他のキャラクターをもっと絡められたんじゃないかという。尾崎の妹と恋敵的な、三角関係とかでもっとできたりしなかったのかなとか。ただ単に尾崎の妹が好きなキャラクターだっただけだけど。
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いにお教徒なのでただのジャケ買いだったわけで、購入した時点でわりかし満足だったんだけど、読んでみたら意外と面白いからびっくり。まずタイトルがぞくぞくするし、新潮文庫のくせに紙が分厚いし、ヒロインの玻璃って名前もとっても素敵。文章はラノベっぽいから寝る前とかに肩の力抜いて読める感じ。ただ、ラストは意外なことに叙述トリックになっていて、これがまた絶妙に分かりづらくて、コレない方が良かったんじゃないか…?っつう後味があるところが残念。だけど、いにお先生キャラデザで映像で見てみたいって思いました。
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大学受験を控えた濱田清澄は、朝礼でいじめられている蔵本玻璃と出会う。
玻璃に災難をもたらすUFOを打ち落とすため、清澄はヒーローになる。
叙述トリックあり。一人称が変わるのは割と早くわかったのだが、UFOで死んだ2人がイマイチ理解できずじまいでした。
内容は面白く途中からは読む手が止まりませんでした。登場事物が最小限しかいなくて理解しやすい。でも、尾崎妹がすさまじく可愛かった。
再読予定です。
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ヒーローになりたい主人公といじめられっ子の女の子。ありきたりな話にお父さんからの暴力、極端な話予想を裏切ってくる展開を予想したが王道な展開、後半はより駆け足で物語を収束させている感じがした。加えて、第三者目線でのプロローグがあり、違和感を覚え、蓋を開けてみるとやっぱり想定内って感じでした。それでも、随所に感動する場面があり、緊迫した様子も伺え、一気読みすることができた。
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終盤が生理的にダメで、以降はパラパラと。
2/3くらいまでは、竹宮ゆゆこの言い回しがとても好きで、どんどん読み進めた。
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砕け散った玻璃と、彼女を救って永遠の関係となった清澄の超純愛ラブストーリー。
キャッチーやタイトルとカバーに惹かれて読んだけど、これは面白かった。
玻璃のエキセントリックなキャラに惹かれて読み進めて、このまま終わるのかと思いきや、
ラスト近くの超展開で呆然。深い読後感をもたらした。
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帯のキャッチを中吊りで見て興味を惹かれましたが、未だに涙していないということは、最後の一文を理解できていないということなのでしょうか?
どなたか涙した方がいらっしゃいましたら意味を解説していただけないでしょうか…
もっとも、それで『あ〜なるほどね』となったとしても涙なんて出ないけどね。
結局、清澄(ヒーローだった亡き父)&玻璃と、2人の息子・嵐が繋がってるのは分かったけど、受験生親子(+父さん)との繋がりが不明。何の繋がりもない親子を持ち出すことで愛の普遍性を伝えたかったのかな?それよりも、父さんが実は2人の息子・嵐だったとか、母さんが清澄に助けられた女の子だったとか、何らかの繋がりが見えたら最後の一文に素直に感動出来たのかもしれません。
最後にタイトルのこと。砕け散るところってのが、1つ目のUFOを撃ち落とした時のことを玻璃が清澄に言ってるのだとしたら、なかなかグロい話になってくるなァ。(ー ー;)
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とらドラの竹宮先生、ラノベ文体のまま一般文芸に移って書いてるのは読み手の好き嫌いが分かれそうだけれど、マジックリアリズム的な物語の流れは推理しながら読ませてくれるし、読むにつれてがらりと変わっていく展開は読んでいて引き込まれた。