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みんなのレビュー22件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (6件)
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  • 星 1 (0件)
22 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

私利私欲と自己正当化。

2021/04/27 18:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

自らの境遇を呪いながらも、改善するための努力をせず犯罪行為で糊口をしのいでいたトム・リプリー。
そんな小物感満載の彼が、とある人物をヨーロッパからアメリカへと帰国させるため、説得に向かうことで物語は大きく動き出していく。

アメリカでの自らの生活に辟易し、嫌悪していたリプリー。
しかし、ヨーロッパでなら理想とする生活をやり直せるはずだと夢見る彼に、思わず呆れてしまう。
環境が変わろうと、怠惰で都合の良い解釈ばかりを繰り返す彼が理想の生活を送ることなど無理に違いないと。

そんな無謀な夢を胸に抱いた彼が犯罪行為に手を染め、理想の生活を送ると同時に、その犯罪がバレないように苦心し葛藤する心理描写が本作の核となっている。
先述したように、人間としての魅力が乏しいリプリーだが、物語が進むにつれ犯罪がバレないようハラハラしている自らが居ることに気づいた。
いつの間にかリプリーに感情移入してしまっていたのだ。
彼に同情する余地はないし、自らの欲求を満たすために犯罪行為に及んだ彼が悪いのだが、それでも犯罪行為がバレそうになるシーンでは思わず息が止まる。
著者の卓越した心理描写や、状況描写のなせる技を是非とも堪能してほしい。

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紙の本

自分が自分を捨てた先

2021/06/16 12:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:月餅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

幸福とは言い難い生い立ちのトム・リプリーは、ゴミゴミした都会(NY)の片隅で軽犯罪すれすれのイタズラをして日々を過ごす濡れネズミのような人間。しかし、ひょんなことから裕福なグリーンリーフ家の跡継ぎディッキーに会いに、ヨーロッパという別天地に行くことになります。
イタリアでのディッキーとの交流を通し、全く違う階級(ハイクラス)の人たちの世界を垣間見るトム。
この階級の違いに違和感を感じるどころか、これが本来自分の住む世界であると確信。ディッキーとの未来をも夢見ます。
しかし愛憎相半ば…。
※ネタバレあり

愛されないなら殺してしまいたい。トムは短絡的に犯行に及ぶものの、自分自身を第三者的目線で見ています。
妙に冷静に行動ができるトム。
ディッキーの仕草はいつのまにか身についていて、声色、筆跡も含め形態模写ともいえるそれを武器にアリバイを固めていきます。
切り替えの早さと他人になりきることができる能力。自分を捨てる能力?
それこそがこの小説の原題「トム・リプリーの才能」を指すのでしょうか。

その後も行き当たりばったりな殺人をしアリバイ作りやなりすましに奔走。たくさんの欠落はあったのに。なぜだか運はトムを味方する…。

ディッキー・グリーンリーフになりすまし、ローマで高級なホテルやレストランに行きパーティで交流する彼はもてはやされます。みずぼらしいトム・リプリーはいません。自分が自分を捨てた先では、一体何が得られるのでしょうか。

本書の時代(1955年頃)のイタリアの様子も垣間見えて面白い部分です。アメリカンエクスプレスの使われ方、イタリアの田舎モンジベロの人々の様子(ディッキー「冷蔵庫を買ってしまったらメイドの仕事がなくなるだろう?」)高級な革製品の店としてGUCCIも登場。当時のローマやベネツィアの様子にも思いを馳せられます。

映画「太陽がいっぱい」でアランドロン演じるトムはフレディを殺した直後に自分で焼いたステーキを食っています。怖い。すばらしい演出です…。そしてとても面白い。しかしこの映画は原作とは全く別物であると考える方がよいでしょう。

最後に疑問。いくらトムが人格を盗む才能があるとはいえ、そして眉墨など化粧もしたとはいえ、ディッキーに扮したトムと、トムのままのトムとも会ったことのあるイタリア人警部補が、これを同一人物と気が付かないのには多少違和感があります。
読み落としたのかもしれませんが…。

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紙の本

アメリカの作家パトリシア・ハイスミス氏の代表的な傑作です。映画化もされた名作です!

2020/05/21 12:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、アメリカの作家パトリシア・ハイスミス氏の代表作の一つで、1960年にフランスとイタリアの共同でアラン・ドロン主演の映画にもなった作品です。内容は、ローマの街角のオープンカフェで話をする二人の青年から話が始まります。一人はアメリカから来た大富豪の息子ディッキー、もう一人は貧しく孤独な青年トム・リプリーです。実は、トムは、奔放な息子ディッキーをアメリカに呼び戻してほしいという大富豪の頼みを受け、イタリアにやってきたのでした。しかし、ディッキーはなかなかアメリカに帰ろうとはしません。やがて、トムは持ち金がつき、ディッキ―の小間使いのように行動するのですが、ディッキーへの羨望と友情を抱くトムの心に、徐々に殺意が生まれてきます。一体、その後、何が起こるのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読み下さい。

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2016/05/13 14:10

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2016/07/02 03:46

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2017/04/30 21:30

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2017/10/07 16:33

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2017/11/03 03:00

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2018/03/10 18:10

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2020/04/15 14:14

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2020/07/25 13:20

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2020/11/01 09:21

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2021/02/05 21:23

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2021/02/04 19:50

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2021/07/17 14:27

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