紙の本
面白かった
2022/04/09 14:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
異能はなくとも、心理的、状況分析的にこんな小説も書けるんだと、しっかりと認識させてもらった。
シャーリー・ホームズでもそう思ったのだが、高殿円の主人公は他人が嫌いなんじゃなくて、他人に嫌われたがっているんだなと。
それって、作者の趣味なん?
自虐的なのかな?
人間嫌いなのかな?
上田早夕里の「破滅の王」や、小川哲の「ゲームの王国」、藤井大洋の「公正的戦闘規範」に通じる興奮を感じた。
いやあ、面白かった。
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【献本企画開催中】舞台・映画化で話題の原作!さらに書き下ろし短編&初版特典付き!高殿円『メサイア 警備局特別公安五係』5名様にプレゼント!【2016年5月23日まで】
http://info.booklog.jp/?eid=900
講談社文庫から、白浜鴎先生の新ビジュアルカバーで新生"メサイア"として再始動!
新たに加筆・修正の他、書き下ろし短編『哲学者より愛を込めて』も収録!
舞台版演出家西森英行氏による作品解説!
さらに2016年5月13日発売の初版特典で!封入書き下ろし短編小説「サクラノモリ」小冊子がつき!
内容紹介
散れ、サクラのごとく。それが国のスパイの流儀。
世界から軍隊が消えて10年。しかし戦争は武力から諜報戦に形を変えていた。両親を惨殺され一人生き残った海棠鋭利、幼い頃兄と生き別れた御津見珀は、戸籍を剥奪されたスパイ集団、特別公安五係・通称"サクラ"にスカウトされる。桜のように潔く散る、それが彼らの流儀。
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軍縮政策の世界で、戸籍を捨て暗躍するスパイ達の話。
鋭利と珀の関係があっさりしたようで深いところがいい。
それぞれ絶望を抱え、死に近い所で彼らは感情を桜に預けて必死で生きている。
無関心で流されて生きることは簡単だけど、それによって不幸になる人がいたり、取り返しがつかないことになると考えると怖い。何が最善か答えを出すこと難しい。色々と考えさせられる作品だった。
映画も舞台も観てない人間でも充分楽しめたので続編が出るなら読んでみたい。
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舞台版に好きな俳優さんが出演していて原作を知りました。
予約済みで、はやく読みたいです!!
メサイア新章も楽しみですね(^^)
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発売日を楽しみにしていました。まだ、読み始めたばかりですがやはり素晴らしい作品だと思います。小冊子がとても楽しみです。
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舞台版が大好きで、原作に興味を持ちました!
登場人物一人一人に物語があって、魅力があるので何度読んでも楽しめる作品だと思います。
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まあまあかな。
設定はBL風なのに全然そんなことなかったです。ストーリ展開は少年漫画。
この作家の作品は結構よんでますが、その中ではあまり印象に残らない感じ。
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ハードカバーの表紙に惹かれてから一気に映画まで観てしました(笑)
初版限定のサクラノモリとっても良かったです!
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ところどころ同じ文章をコピペしてるのが謎なのと、この長さならもう少しヤマ場というか盛り上がりが欲しいかな…というちょっとしたものたりなさが若干残ってしまった。キャラの思考の回転が読んでて楽しい話だった
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スパイものの作品でそのストーリー展開もそうですが、主人公二人の関係性にも惹かれます。
新装版が出版されたとのことで改めて読みましたが、二回目でもなおその面白さは健在でした。
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ブクログの献本企画に当選して読んだ一冊。
たとえ世界から軍隊が消えたとしても、裏ではこんな世界がありえるかも・・・
とちょっとしたリアリティを感じる一冊でした。
『ぱっと咲いてぱっと散る』サクラ。
戸籍もなく弔いもなく、死んだら代わりに桜が泣く。
平和ボケした日本には必要な存在なのかも、と思わせる。
やるせない気持ちが、「メサイア」の存在ですこし報われる気がする。
そんな巧みな人物表現、文章表現でした。
この一冊から広がる世界観をもっとたくさん知りたく、読みたくなりました。
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近未来の日本を舞台にしたスパイもの。
「世界の改心(ワールドリフォーミング)」という、国々が軍縮を行い"平和"な世界を作ろうとしている世界で暗躍するスパイたち。日本も例外ではなく、公安五係として極秘裏にスパイが存在している。
日本のスパイは国籍・戸籍等がなく「サクラ」と呼ばれており、その候補生である海棠鋭利(主人公)とその相棒・御津見珀が、物語の主人公。
この本は角川文庫から出版されていたものの二次文庫になるため、本編の内容は、角川文庫のときとほぼ変わらない。
だけど、角川版を読み込んでいた身としては、あ、ここ削ったんだ、とか、ここの言い回し少し変わってる。というのが楽しめた。
ストーリーの緻密さ、登場人物たちの個性、感情の動き…とにかく全てが素晴らしい!
主人公二人がなぜ戸籍(書類上の生)を捨て「サクラ」になったのかということも丁寧に描写されていて、感情移入して読んでしまった。
ストーリーもキャラのバックボーンも緻密だけど、読み手が彼らの感情を汲み取って、考えて読み進められるだけのスペースは与えられているのが高殿マジックのような気がする。
角川文庫版との決定的な違いは、2つの書き下ろしである。
1つは初版限定で折りこまれている「サクラノモリ」、もう1つは本編の後に収録されている「哲学者より愛をこめて」。
サクラノモリは、御津見珀と、同期のサクラ五条颯真がメインで、哲学者より愛をこめてはサクラの上司一嶋晴海がメインの話。
作者のキャラへの愛が存分に伝わってきて、読んでいて自然と涙がこぼれた。
この2つの書き下ろしは、続編があるんじゃ…?と期待が膨らんだ内容。
解説は、舞台版の演出家が書いていて、メディアミックス先のメサイアも好きな身としてはとても嬉しい。
表紙から解説まで、全てが「メサイア」という作品への愛に溢れた1冊。
スパイ・相棒もの・少年・青年が好きな人にはぜひ読んでみていただきたい!
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ブクログ献本当選。映画版では大好きな志方あきこさんが主題歌を担当。『LOST CHILDREN』『蕚』を聴きながらこれから読みます。
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面白かったです。
初っ端から俺のメサイアとかBL臭溢れるセリフにちょっと引きましたが・・・以降はあまり出て来ないので持ち直しました。
北の設定が最近見たブリッジオブスパイを彷彿とさせ、ちょっとワクワク。
ラストの牛尾息子あたりからはノンストップでした。
あとカミンスキィの意外なキャラ。
サクラノモリもさらっと面白かったです。
他のサクラたちとバレンタイン班の活躍が見てみたい。
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加筆修正はあれど、角川文庫から出ていたのと変わらないのか。内容がうろ覚えだった事もあり、今回再読しても面白かった。書き下ろしも、別の書き下ろしペーパーもあったし。〝死んだ者”として扱われるサクラの彼らは一体どこに根を張ればいいのか。悲しい運命を背負っている彼らだけれど、なぜか悲壮感は無かった。それぞれが何処かに救いを見出しているからだろうか。前に読んだ時も思ったけれど、続編出ないのだろうか。