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アサヒビールの中興の祖、樋口廣太郎さんの伝記です。
樋口さんは、アサヒビールが、
主要なビールメーカーの中で、シェアが最下位となり、
「夕日ビール」と揶揄されたよぅなどん底の状況から、
スーパードライを上市し、V字回復に導いた方です…。
一般に、業績不振企業の事業再生スキームとしては、
売上高を上げるか、費用を下げるか、の2択ですが…、
近年の、プロ経営者やTAマネージャーなどが行ぅ、
リストラやビッグバス等、見せかけのV字回復に対し、
樋口さんは、前者の、実態のともなうV字回復であり、
それだけでも、優れた経営者であった、と思われます。
しかし…、穿った見方をすれば…、樋口さんは、
運が良かった、タイミングが良かった、だけでもあり、
(もちろん、強運も、実力のうちではありますが…)
バブルの真っ只中に、湯水のようにお金を掛けた結果、
次代に、多額の借入金が残った点なども考慮すると、
旧態の経営者であり、最強とまでは言えんのでは…と。
とは言え、
創業一族でもなく、サラリーマン社長にも係らず、
その印象は、ぶっちゃけ、ジャイアンそのもので、
これを、高杉さんが、あまりにも持ち上げるので、
自分が、まるでスネ夫になった気分で読みました…??
ちなみに…、
浅草・吾妻橋の、金色の「う○こビル」を作ったのも、
樋口さんですね…。作中にも、登場しまふね…(^oo^)!?
振り返ると、高杉さんの作品の評価って…、
ボクは、そんなに高くはなぃんですよね~。
本作品の評価も、ふつぅ、といぅことで…。
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夕日ビールと蔑まされていたアサヒビールを再建した樋口廣太郎氏の話。大組織において陣頭指揮を取る人によりかくも変わるのかを垣間見る好事例。メモ。
(1)女性のニーズに応えたことが大きい。苦いビールが辛いビールに変化した。ですから女性達が美味しく頂いているのです。
(2)運のいい奴。先を見て汗をかいて呼び込まない奴には絶対運は回ってこない。俺は運がいい奴を選ぶんや。100%花開くのは神様だけやからな。
(3)経営とは顧客の創造でありその為にリスクに挑戦していくこと。大きな会社になることではな、良い商品を生み出すエクセレントカンパニーを目指すこと、利益責任は社長が負い社員には夢を持って働いてもらう事。
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面白かったけど、最後は…中途半端な形で終了。本書で何を伝えたかったのか、総括的なものが欲しかった。
リーダーとはかくあるべきと気づかされる内容。しかし樋口さんの部下にはなりたく無い。
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おそらく、ほぼノンフィクションだろうと思います。
銀行マンから、アサヒビールに転じて、シェアナンバーワンを獲得した手腕に脱帽です。
この様な熱い経営者は、同じ姓である大和ハウスの樋口武男を彷彿させます。
やはり経営は、理だけでなく情熱なんだなと感じた次第です。
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アクの強い社長さんが成功し続けるお話。
こういう人の下は辛そうだけど、強烈な達成感も得られそうな気がするな。
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スーパードライでV字回復してビール業界トップになったアサヒビールの元社長、樋口廣太郎の伝記的企業小説だ。登場人物はすべて実名なのでほぼノンフィクション、会話のやり取りに多少の想像が織り込まれているのだろう。アサヒビールの社員や関係者がこぞって買い、ありがたく読む本になるに違いない。ただ、関係無い人にとってはあまり参考になる話は無い。アサヒビールの仕事十則、管理職十則の意図が、この物語を通じて理解出来るようになることぐらいか。樋口の人となりや振る舞いが分かっても、真似て出来るものではないし、真似ても上手くいくものでもないだろう。トップ経営者層、財界人事と無縁な身としては、立派な方ですねーとしか言えない。
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小説とうたっても、いずれの固有名詞ともまんまだし、これは人物伝でしょう。そう、かつて瓶ビールの時代はキリンラガーこそ絶対王者だった。やがて家庭では缶になり、そして「スーパードライ」が登場するや一気にアサヒの時代となった。キリン、サッポロ、サントリーのドライも追従販売され、すべて飲み比べ、親父とウンチクもどきを傾けたっけ。正直、味は覚えちゃいないけれど、アサヒ以外はあっという間に消えていった。そんなアサヒ大躍進以前に、「夕日ビール」と嘲弄されていたとは知らず、樋口廣太郎が同社にとって中興の祖として崇められているわけか。でも、ここでの樋口はあまりに自信家で、聞くに堪えぬ自画自賛と、瞬間湯沸かし器と自称するパワハラに、よく社員がついていったなと感心する。よほど牽引力があったのか。さて、今やビール離れが加速し、「とりあえずビール」もチューハイやハイボールに取って代わられつつある。今夏の猛暑でさえ前年比減だから、この業界も大変だわ。
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アサヒビールの工場見学に行くと、本当に良い会社だなぁと実感する。
30年前に夕日ビールとまで言われていたとは知らなかったが、銀行の副頭取から社長になって、スーパードライでビール日本一にした力量はやはりすごい!