紙の本
町田節は健在
2016/12/09 17:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
久し振りに町田康を読んだ。町田節は健在で、とても面白かった。「義経記」の現代版ということで、文体はふざけてるけど、史料は読み込んでいるようだ。最後はかなり中途半端なところで終わってしまっているので、きっと続きがあるんだろうね。
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序章という感じ。
町田康の主人公にしては、破滅に邁進するんだけれども、そこまで不幸なひとにはまだ見られない。
まだ、ぜんぜんイケている九郎殿。
そして、最高に気色悪い弁慶。
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読み終わってまず思ったのは、コレって続きが出るの?ということ。出るなら、読みたい!
源義経の義経記をパンクにした小説で、少年漫画っぽいと思った。ハチャメチャだけれど、でも昔の物語ってそもそもぶっ飛んだものが多いし、意外と原作を今風の言葉にするとこんな感じなのかなぁと思ったり。
面白かった。
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渇仰してやまない町田康さんの6年ぶりの長編小説。
いや、待ち焦がれました。
アマゾンで何回、町田さんの新作が出ていないかチェックしたことか。
本作は源義経が主人公の軍記物語「義経記(ぎけいき)」をベースにした娯楽大作です。
なんて書くと、町田さんを知らない歴史小説ファンは色めき立つかもしれません。
ちょっと待ってください。
真っ当な歴史小説を期待してはいけません。
だって、あーた、書き出しからしてコレですよ。
「かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。と言う人があるけど、そんなこたあ、ない。」
眉を顰めた方は、頭が固いです。
これが今の文学の最前線なのです(いや、そうか?)。
まあ、でも、固い話はこの際よろし。
とにかく笑いあり、笑いすぎて涙ありの極上のエンターテインメントです。
私のように「義経記」を読んでない方も十分に愉しめます。
私は久々の町田節に酔いしれました。
ファッションフェチの義経、メンヘラ気味の弁慶も実に愉快。
パンクな義経記をどうぞ。
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少し前に源氏物語、紫式部の裏切りの書。今回は源義経、ギケイキ。次は若冲か?村上海賊か?ひょっとしたらゲルニカかも。
全4巻で完結とのことなので、イントロダクションでの感想はほどほどに。伊勢三郎から六韜までの流れはおいおいおい!全部作り話でいいけど。
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ブラコンこじらせていくのか?続きにアツく期待。 若貴兄弟も1000年したらこんな風に描かれるかなー。描かれないな!
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わ、続くのか。かなりまじめに書いてらっしゃるんだろう。歴史も苦手なのにすらすら読みました。早業いいね。
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「文藝」には続きが掲載されているようで安心しました。ゲキイキの義経も弁慶も極端なキャラクターで、大河ドラマのキャスティングをしたくても俳優さんの顔が思い浮かびません。小説の中でしか活躍できない登場人物たちであると思いました。
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町田康版、源義経記である。
とにかく面白い。なんど笑ったことか。
小説を普段読まない人にもものすごお勧めである。
次巻は買う!(本巻ももちろん買う)
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国家管理の円教寺を全焼させておきながら上層部が責任を取らないというのは、役所の論理からすれば、まことに都合が悪い。武蔵坊弁慶と戒円の喧嘩が、両成敗にはならず仏教界、国家にとって都合のいい決着に収束していく。すなわち戒円には悪の枢軸となってもらう。戒円の取り調べは、最初から言わせたいことが決まっており、何を言っても受け付けてはもらえない。シナリオから外れたことを言えば激しく攻め立てられるだけ。自分だけが殺されるのも癪に障るからと戒円は無実の11人を罪人として道連れにする。通りのよい報告書を作成するだけのために11人は惨殺。蛮行の論理は、1000年を超えた今もなお生き続けているのが恐ろしく怖い。
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尻を狙われすぎるカリスマイケメンと、ヤンデレが過ぎる大型犬系ブサメンのラブコメ
…ではないから笑う ほんとウケる
3ページに読んだら1回これの下敷きが義経記であることを確認しなおさないとこの人が源義経であることとか忘れる勢いで面白い。
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天才。
今回もありがとうございます。
恥ずかしながら、歴史の勉強を疎かにしていたツケで色々うろ覚えのあたしでも非常に楽しませて頂きました。
良い塩梅なんだよなー。
同じ時代に生きてて幸せ。
ありがとうございます。
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義経と弁慶の知られざる無名期の悪行三昧。
いろんなエピソードを盛り込みたくて、子供の日記みたいに思えた。
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日本文学全集「宇治拾遺物語」の現代語訳がめちゃくちゃ面白かった町田康版の源義経記。
ノリノリの現代文は面白いのだが半分ほどで飽きた。
書いてある内容は面白いし、これをかっちり書かれたら読めるかと言えば読めないし、それを読みやすく書いた町田康はすごいなあと思うのだけど・・・・途中でめっちゃつかれたんはまじしゃーないやろ(とここだけ町田風に)
4巻ものの第1巻だそうです。
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歴史小説が苦手で予備知識がまったくない私でも読めた。
さすがは町田康。
話し言葉を現代のチャラい若者言葉に変換していたので、
(そこが面白かったんだけど)
芯から歴史好きの方はふざけ過ぎだとご立腹になるかも?
やっぱ好きだわ町田康!と再確認した作品でした。