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失業してしまったことをきっかけに
専業主夫の道を選ぶことになった25歳のトモロー。
男の人が家事・育児に専念するなんて・・・という好奇の眼差しの中
子どもと共にしなやかに成長していく男子の物語です。
25歳の男に成長という言葉は似合わないのかもしれないけれど、
子育てって、自分の成長過程を追体験することができる
絶好の機会なのだ。
忘れていた子どもの頃の気持ちを思い出したり、
反感を持っていた親へのわだかまりが消えたり。
こんな機会を女性が独り占めしてしまうというのは
なんとももったいないことなんじゃなかろうか。
とはいえ、子育て中に感じる
孤独感や閉塞感、公園デビューやママ(パパ)友との軋轢も
相当なものなのである。
『実際のストレスはこんなもんじゃないわ!』という
子育て真っ最中のママさんたちの声が聞こえてくるかもしれないけれど、
とりあえず、世の中のお父さんたちよ
男性が体験した貴重な子育て日記としてぜひ手に取ってみて下さい。
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一流のインテリアデザイナーを目指す先輩との結婚を機会に、専業主夫となったトモローくん。
子供ができて、ママ友ができ、様々な生活の変化を乗り越えながら、主夫の生活は続いていくのだという、まあ、普通の物語。
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働く妻を支え、家事と育児をこなす“主夫”斉藤知朗(トモロー)。自らも作家を志し、日々奮闘するトモローに、主夫に対する社会の壁が立ちはだかり…。胸を打つ新たな家族小説。
作者の自伝的小説らしいと聞くと、なるほどそれで…と思えるシーンがいくつかあった。驚くような展開はなく、淡々と進み、引っ掛かりはない。もしドラマ化するとすればあと数ヒネリ必要では?
(C)
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作家を目指して主夫になった結婚生活。
まぁ有りがちな普通な話。でもそれなりに楽し。 2016.10.25
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作者実体験に基づいた小説。女だはけの主婦の中に主夫が入り込む大変さは 実体験があってこそ。
続編お待ちしてます。
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男が主夫として家庭を守り、主に子どもを育てることの楽しさと苦労が手に取るようによく伝わってくる。思わず吹き出してしまうようなところもあり、また、親子関係の複雑さも伝わってくる。楽しい1冊だ。
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初出がNHK出版のWebだから~斉藤智朗は勤めていた美術系出版社が倒産し,付き合っていたインテリアデザイナー志望の高校の一級上の先輩と結婚。アパートを借りて主夫として暮らすが,妻の妊娠が発覚。生まれた女児は智里と名付け,出産三ヶ月後に勤めに戻った妻に代わって育児を担当。公園デビューは物珍しさで声を掛けて貰ったが,やがてママ達から気味悪がられる。バスで泣かれて困っているところを救ってくれたママと仲良くなるが,妻の美智子が嫌がった。別の公園に行くと目つきの悪いパパと知り合い,男が廃ると出掛けたパパ友の喧嘩を止めることになったのは,母が出て行った後にぐれた兄のイナヅマ☆ゴローのネームバリューだった。その兄は生き別れた母に会いに行った先のホテルで,相続放棄して欲しいと云われて愕然とする。一人で母に会いに行った行き帰りの経験は,小説を書くヒントとなった~1963年大阪生まれ,両親の離婚で父と4人兄弟で東京で住まい,慶應大学文学部卒。美術系出版会社に勤務するが作家の夢を捨てきれず脱サラし,区役所務めの彼女と結婚。妻に代わりイクメンとなる。花まんまで直木賞受賞後のインタービューで高1の女児と小6の男児がいるといっているが,両方とも成人したろう。その体験から
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タイトルを見れば、何について書かれているかすぐ分かる。
手を繋いでいる表紙の絵も、読み終えてみれば重要なポイントを突いている。
トモローって良い名前だな~
男の子がいたらつけたかったな。
小説家志望の斉藤知朗。
編集に携わっていた美術誌が突然廃刊となり…実質クビ?
そんなタイミングで、恋人の美智子は「結婚しよう!」と言った。
美智子の夢はインテリアデザイナーとして独立すること。
彼女の両親も進んだ考え方の人たちで、愛娘が好きな仕事を思いっきりできるよう、トモローくん、主夫よろしく頼む!
と背中を押す。
そんなこんなで、“世間の常識”的には男女逆転、トモローと美智子的には、やりたいこと全部やって、人生いいとこ取りしちゃおうよ!という生活が始まった。
やがて子供も生まれて…
美智子も産休後の会社などではかなりいろいろあったとは思うが、ここは「主夫」をするトモローの子育ての悩みと周囲の状況に的を絞って書かれていてスッキリ読みやすい。
予想される出来事が続くが、「絵にかいたようなヤンキー」的風貌の武井さんの登場のあたりから、がぜん面白くなった。
トモローは、小さい時に母親が家を出て行ってしまったという過去を持つ。
自分が子供を育ててみて、母親への思いも変って行くところも見どころだ。
母親の育児ものと違ってドロドロ感が少なく、問題が起きても主人公たちがあくまで明るく前向きなので読後感がよい。
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2018/10/1
913.6||シユ (3階日本の小説類)
著者自身の“主夫"体験をもとに、温かみあふれるフィクションとして、思わず頷ける育児の悩みや醍醐味を描きつつ、「家族の在り方・親子の関わり方」など、普遍的なテーマを描いている。
現代社会の子育ての現実と希望を描いた家族小説!!
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男性目線で描かれた育児の様子は新鮮。
この著者の本はまた是非読んでみたい。
色んな親がいて、バックグラウンドだって様々。
否定して排除するのではなく、理解して受け入れようとすればいいのかもしれない。
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星4.5
とっても爽やか!な読後感です。
ばりばりのキャリアガールのみっちゃんと結婚したトモロー。プロポーズのきっかけは、トモローが働く出版社が廃業したことで、普通とは違った主夫が誕生するところから、2人の間に生まれたチーコが2歳過ぎるまでの、トモロー主夫業のあれこれ。
世間の目、子育て中の赤ちゃんのかわいさ!パパ友やママ友、幼い頃に自分置いて出て行った母親との関係などなど。
日常の家族の出来事があったかく、時にはシビアに書かれていて読んで楽しかったです。
人生の美味しいとこ取りをして、何もかもうまくいって二人でイッヒッヒって笑おう、と目指す夫婦。良いですねぇ。
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主夫でなく主婦のじぶんも、何度となく「わかる、わかるよーー」と言いたくなる、等身大エピソード満載のおはなしでした。朱川さんの作品は、時にドキッとぞくっとさせてくれるものが多い印象だったのですが、こういう身近なお話もまたいいなぁ、と感じました。続編期待したいです!
こどもから広がる人間関係には面倒なことやガックリくることもあるけれど、それでもやはり、思いがけない出会いや一歩ふみだしてみることを過度におそれずにいたいなと感じました。トモローさんのオープンさ、フラットさ、あこがれます・・^^
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子育て小説は「対岸の彼女」以来。この小説は実体験でなく90%以上は創作だと思われるが、朱川さんの「主夫期間」が礎となり、数々の僕を夢中にさせてくれる小説が生まれたのだと思うと感慨深い。個人的にはファンタジー系の朱川作品が好みだが、本作はぜひ読みたいと思っていたので一読できて良かった。
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素敵な夫婦の話。
お互いに思うことをきちんと伝えて一緒に悩んでいく姿勢が大事なんだろうなと思った。
人の生き方に口を出すこと自体が変だって思われるような世の中になったらいいのにと思う。