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読了。いろいろなことが理解できた気になった。
人生指南の本であった。自分の生き方にあっていると思った。男女の話、子育ての話、子育てが終わったあとの夫婦生活、もりだくさんの内容であった。小島慶子は相当苦労してきたのだと想像できた。凄みのある本であった。読んで人生が変わるわけでないが、読んだほうがいいかもしれない人はたくさんいるかもしれない。
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男も不自由だが、その呪いに気付いていないのが一番の問題。「不自由」という呪いをかけられた男たちが、他の男たちに同じ呪いをかけようとする。だから男たちはいつまでも気付かない。
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小島さんが話されたサッカー選手の話。本当にそのとおり。好きでやること、楽しむことが一番。壁にぶつかっても楽しいことがわかってれば乗り越えた先にもっと多くの楽しさがあるから。
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「フェミニズム」を信奉する人々の主張には、女性を男性、男性を女性に読みかえた時、噴き出してしまうようなものが散見され、あまりに真剣に叫んでいる姿を見ると、うんざりしてしまうことがこれまで何度となくあった。
アファーマティブアクションや非対称規制が世の中をよくするとは、個人的には思えない。
小島慶子さんと対談している田中俊之さんは、著者紹介によれば「『男性学』の第一人者」とのこと。
多分「女性学」のカウンターとして命名されたのだろうが、それはそれで変な名前だと思う。しかし、女性学があるなら男性学がないのは、本来おかしなことではあるはず。
小島さんは、「働かない夫を養う妻」として、これまで気づかなかった自らの男性というものに対しての思い込みに気づき、その思い込みに意識的になった、という。
意識的になれたからと言って、そこから自由になれたわけでもないことも、いう。
なんだかこじれた話をこじれたように対談して終わった印象。
性別も、人種も、国籍も、さらにいえば、個別の一人ひとりも、さまざまな価値観、思い込みに縛られて、不自由なことだなあ、と思う。
でも、価値観、思い込みの偏り具合こそが、一人ひとりが世界を認識するということそれ自身だろうし、なにかから自由になろうとして、他のものに囚われたところで、本質的に「良い状況」に近づいたともいえないとすると、なにをどう考えていいか分からなくなる、ところはある。
レビューを書いていつつ、混乱してきてしまった。
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田中先生の新作を見つけて、つい手にとってしまった。
男性とはこうあるべき、女性とはこうあるべきという価値観は、個人のものかと思えばそんなことはないのだなと。私はわたしだから、だけでは済まないのだなぁと思いました。
自分の立場と重ね合わせ、夫婦間のお話の部分をより一層目を見開いて読んだのだけど、特に小島さんの旦那様が言ったという「君は誰と戦ってるんだ」のエピソードがぐさりときた。私が泣き叫んで起こっていとき「そんなことは言ってない、思ってないよ」と悲しそうに言っていた旦那さん。そうだなぁ、わたしはきっと私が作った「女性像/妻像」とのギャップへの苛立ちを、旦那さんにぶつけていたんだなと。至極反省。
男性も、女性も、性の呪縛から解き放されることはないし、その必要はないのかもしれないけれど、価値観の多様化が必要なんだ。その意味を考えさせられた。
一言で言うと、「根深い」。
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男性もまたジェンダーに縛られる存在であるということを再確認させられる本。様々な切り口から男性のジェンダーの問題を取り上げているのも興味深い。対談形式なので読みやすい上、田中先生の分析や小島さんの感性の鋭さに驚かされる。
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・昭和の親世代の価値観(夫は家庭を顧みずに仕事に専念し、妻は専業主婦で家庭を支える)で育てられた世代は、男は学校を卒業したら定年まで働き続けるという人生しか選べなかった。
・家庭を持った男は、収入が夫一人の場合は特に仕事を辞めるわけにはいかないので、働き続けるという選択肢しかなくなってしまう。
・夫が仕事ばかりで子育てに関与しない家庭で専業主婦の場合、妻が家庭では父親と母親を兼ねることになってしまい、子供は母親が絶対神になる。そうなると、子供の価値判断が自分の中に育つことがないまま成長してしまい、常に母親の判断を基準にしてしまう(母親に怒られないように行動する)。
・子供には無限の可能性があると子供本人にも思わせてしまうと、常に競争して勝つことが必要になってしまい、価値判断が他人に依存してしまうことになる。
・子供のためにも、父親と母親は自分たちの親世代の価値観を捨てて、これからの世相に合った新しい価値観を持つ必要がある。
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まぁ「男だから」というレッテルの元に生きなければならない、男って大変だよねって本。愚痴、つらさを素直に語れる場がある人は幸せって事。まぁそうだよね。
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男性学の田中俊之氏とフリーアナウンサーで一家の大黒柱である小島慶子の対談集。
現代の男性についてそれぞれの立場から語っており、非常に興味深かった。
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老若男女今までの価値観から解き放ち、多様な価値観、生き甲斐を見つけないとやはりどん詰まりが見えてしまう。
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お二人の対談で今の男社会をなで斬りし、新たな男性の生き方の展望を描く。「でも」「しかし」と逆説で切り返されることがまずない非常に穏やかな対談集で、読んでいる私もうなずけることばっかり。そこがこの本の弱点といえば弱点かもしれない。
男の生きづらさは、どこから来るのか――それは男たちが自分たちを縛っているからでしょう。男たちは女たちも縛っていたんだけど、女たちは自分たちで縄を破り自由をつかみつつある。男たちもそうすればいいのに既得権益にしがみつく男たちがいるから不自由なんだよね、きっと。そもそも男として新たな生き方を探るより人としての生き方を探ればいいんだと思う。
一方で、いまどきの男たち、夫たちに求められていることが不自由さを破る要素のようにいろいろ挙がっているけど、そこまで求められるのが今の男たちの不自由さでは、とも思う。新旧の「男とは」にはさまれて不遇をかこっている感じ。
……なんていってると、結局男に甘い社会になってしまいそうだから、しばらくはもがくべき。……と思いながら、大いにもがくべき輩が知らぬ存ぜぬでいられるのが癪にさわる今日このごろ。
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小島慶子さんは、TBSのアナらしからぬ、ぶっちゃけキャラだった頃は好きだった。と思いきや、今も当時とあんまり変わってないのかな。
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タイトルから、男性の不自由さが論点になっているのかと思えば、
性別にかかわらず、それぞれの人が抱える、生きる中での呪縛と向き合う一冊。
それは親から来るものなのか、社会から来るものなのか。
自分が思う当たり前を疑い、思い切って捨ててみる。
多様性が叫ばれるご時世で、お互い尊重し合うことって、そういうところからなんだと思う。