紙の本
彼女にとっては
2018/05/11 20:23
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い間ずっと絶望を抱えて生きてきたであろう彼女にとって希望荘というアパートの名前はどうしようもなく皮肉。
そういうままならない事件に杉村さんはこれからも向き合っていくのでしょうね。
紙の本
杉村さん がんばれ
2017/05/16 20:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろあって探偵になった杉村さん。
この作者らしく、
登場人物の描写が細やかに
際立っているおかげで、
物語ごとに楽しく読める。
探偵としては
まだまだだか、
人間味あふれるやり方で
真実に近づく杉村さんは
魅力的だ。
次の作品が楽しみですが、
じっくり深いミステリーが読んでみたい。
個人的には、「希望荘」が秀逸でした。
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さすが、宮部さんははずれがない。
今回の杉村三郎シリーズも、面白い。
前作で、まさかの妻の裏切りからの離婚&失職の三郎だけど、探偵として、なんとか糊口をしのいでいる。
周囲の人が、みんないい人なのは、三郎がそういう人を招きよせているのだろうな。
事件の真相は、痛ましいものもあったけれど、それでも、宮部さんの目線は、どこか優しいのだと思う。
「希望荘」というのは、収録作のタイトルでもあるのだけど、これをこの本のタイトルにしているのもうまいと思う。
娘との関係も、離婚しているにしては順調な三郎。
今後の彼のことも、ぜひとも読みたいと思う。
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杉村シリーズ第4弾。
勝手に長編だと思い込んでたので、短編だとしり残念な読み始めとなったけど、さすがの宮部みゆきの筆力。
読み進めるうちにぐんぐんと引き込まれ、短編だろうが関係なく面白かった。人が「きちんと」描かれていて、ぐっとくる。「キャラが立ってる」とかそーゆー軽い感じではなく、宮部さんのは人と人とが「きちんと描かれている」ので、心の残るのだろう。
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もやもやする話が多い杉村シリーズだけど、砂男がメタリカのあの曲を題材にしているのでテンション上がりました。砂男に星5つです。
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杉村三郎シリーズ、第4弾。最新刊を読み終えて遡って読みました。ずっと、本棚に置きっぱなしだった。読むタイミング逃してた、でも、今読んで良かった。何にも流されず、じっくりとこの本の杉村さんと向かい合いながら読むことが出来ました。杉村さんが何故探偵になったのか?蛎殻所長との出会いも良かったなー。悲しい事件も苦しい事件も杉村さんに包まれて出会った人の心を軽くしてくれる気がします。続けて遡って!【ペテロの葬列】読もうっと。
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シリーズ。探偵。短編集。離婚して会社を辞め、探偵事務所を立ち上げた杉村三郎のもとに舞い込む依頼。このシリーズが好きで読むのを楽しみにしていたんだけど、短編4つのうち3つがどうにも……。せっかく新しい生活が始まったところなのに、描写も少なく、選ぶ言葉も雑で情緒がないし、杉村さんにも思慮深さや慎重さがなくなってる。唯一「砂男」だけはこれまでの杉村さんが香る気がするけど。これ本当に宮部さんが書いたのかな……。
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杉村三郎シリーズ第4弾。連作短編集。
探偵事務所を開業し、大手調査会社から仕事をもらいながら、自らも依頼を受けている杉村。
前作の衝撃のラストからどうなったかと思っていたら、普通に探偵業を営んでいて静かに幕開けに頭の中は疑問符だらけ。
前作からの「その後」、いつの間に探偵にという謎は、第3話で明かされる。
どの話も練られていて、優しく暖かという印象なのだが、人間の身勝手さ、悪意、愛憎が隠されている。
(図書館)
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杉村三郎の人生第三期の序章。
離婚後、独立して探偵事務所を開いた杉村氏のものとに舞い込んだ事件を描いた4つの中編。
どの話も、八割くらい進んだところでもう1回どんでん返しがあり、それがものすごく嫌な後味を残す。
東日本大震災の話は、やはり現代小説では触れないわけにはいかないんだろうな。
作家という職業柄、書くことで昇華される部分もあるのだろう。
それにしても、こんなお人よしな仕事ぶりで、杉村探偵事務所の経営は大丈夫なんだろうか。
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私立探偵杉村三郎,ついに誕生!
もしかして,これまでの巻は序章だったの!?
「蛎殻さんの坊ちゃん」こと蛎殻昴、調査会社オフィス蛎殻所長のようなミステリアスで魅力的な登場人物もあって,続巻も楽しみ。
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面白かった。杉村三郎シリーズ。前作があまりにショッキングだったので(杉村にとって)読み終わったあとはひどすぎる、杉村かわいそうって思って嫌な気分だったけど、新たにスタートできてよかった。
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杉村シリーズ第四弾。
前作が衝撃の結末でこれからどうなるんだろうと思っていましたが、やっぱり杉村さん探偵に向いてますね。
4つのお話が入っていますが、どれも胸にグッとくる部分がありました。
宮部さんの作品はいつも人がきちんと書かれていて大好きです。
杉村シリーズ、まだまだ続いてほしいです!
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会社員を辞めて探偵になった杉村三郎さんのお話。
会社員時代もそうだったけど、三郎さんの特殊な事件を引き寄せる力が悲しい。
せめて安心して過ごせる家庭があればいいのに、と思うとやりきれない。
三郎さんが解決した事件に関わった人の誰か1人でも幸せになっていたらいいなぁ。
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杉村三郎。切れ者ではない。巧みな話術を持っているわけではない。押しが強いとは言えない。ひらめき!は‥‥あるのだろうか。
真実を知りたい心、絡まった物をほぐしたい気持が基本にあるから探偵稼業が何とか出来るのかもしれない。
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杉村三郎さんが探偵になっていた!
今作は、彼が受けた依頼に基づいている。
普通に周りにいそうな人々なのに、心には大きな闇を抱えている。杉村シリーズ2作目ではそれを「毒」と称していた。その闇や毒を抱えきれなくなった時に人はどう行動起こすのか?
4つの中編。どれも面白かった。
内容は中編なりの軽さと重さが良いバランスで、読みごたえはあった。
杉村探偵の今後の活躍も楽しみだ。長編でも中編でも、どちらでもOK(^^)