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産まれて間もなく両親が亡くなってしまったジョーは、おばあさんと二人で暮らしていたが、おばあさんが腰の骨を折ってしまったため、学校が休みの間いとこのマイラおばさんの家に行くことになった。
不安な気持ちでバスにのったジョーだったが、おばさんと気が合い、お隣の可愛い女の子ビアトリスとも仲良くなり、思わぬたのし日々となった。
ところが、地元で有名なお金持ちのボルダーウォールさんに、後取りにと一方的に気に入られてから、思わぬ方向へと…
アメリカンドリームを実現したお金持ちの一方的な申し出に毅然と向かうおばあさんに拍手。
最後は、すべてがよい方向へ。まさにハッピーエンド。
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地の文の語り口が、やさしくていい感じ。
お話そのものは、なにもかもうまくいっちゃう系だけど、それは昔話ふうの地の文にも現れているように、わざとなのかも。1965年が舞台で月がモチーフ。やっぱりアメリカ人にとって夢の象徴なのかな。ご多分に漏れず、ではあるけど、おばあちゃんがかっこいいです。でも骨折治るのちょっと早いんじゃ?(^_^;;
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『時をさまようタック』は結構良かったので、期待して読んだのだが、たいしたことはなかった。
本のつくりや文章から、メインターゲットは小学校中学年だと思われるが、主人公の少年は12歳で、賢いことになっていて、やさしい語り口や、特にひねりもない内容とのずれを感じる。こういう語りなら」、どんでん返しのひとつも欲しいところだ。
アメリカンドリームを体現したポーランド移民の跡継ぎのいない大金持ちが、主人公の少年を跡継ぎにしようとするのだが、その理由が少年もポーランド系であったことと、賢そうであることのみ。そんな無茶な。少年と老人がはじめて出会うシーンで、老人が少年に経営の才覚があると感じるようなエピソードがあれば、まだ納得がいくが。「賢そう」というのも顔と態度を見ただけで感じたもので、特に根拠はない。
老人の人生や、少年の成長、周りの人間の描写をもっと丁寧にすれば、もう少しいい作品になったのでは…という気がしなくもないが、ストーリー自体が特に面白くないので、そこを膨らませても凡庸さからは逃れられないかも。
『時をさまようタック』がたまたまうまくいった作品なのか、これが失敗作なのか、判断が難しいが、どちらかというと前者かも、という予感がする。『おどるねこネリー』は良かったが、猫ものだからね。猫がうまく書けてればよしとしてしまう傾向があるので。
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自分の将来を思い描き、何が幸せなのかを考える。
アメリカン・ドリーム、大金持ちになることではなく、自分のやりたいことを求めていくことを少年は選択していくわけだが、それを支える周りの人たち(おばあさん、おばさん、その友人)、隣の美少女のさりげなさが良い。
ただ、話の展開が単純で先が読めてしまうので、ひねりや読み応えを期待すると少し期待はずれかも。もう少し葛藤が描かれていても良い。
素直な展開と語り口は読みやすく、小学生(もしくは、進路に悩む大学生?)にお勧め(^^)。
ちなみに、原題の『The Moon Over High Street』のほうが、内容に合っている気がした。直訳したら、タイトルにならないけれど。
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読みやすくて、主人公や周りの人の暖かさに胸がほっこりします。
でも、タイトルと見返しのあらすじでイメージしてたのと少し違ってあれ?ってなりました。
もう少しファンタジーちっくか、もっと突拍子のない話かと思ってたのも悪いかもしれないけど、タイトルやあらすじが中身と合ってない気がします。盛られてる。
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天文学者になることを夢見る少年ジョー。
ひと夏を親戚の家で過ごすことになる。
ある日、隕石が落ちるみたいに大きな出来事が…!
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あまりにも表紙絵の月の景色が素敵なので、ファンタジー的なものを期待しすぎていたかもしれません。そういったお話ではありませんでした。友だちを大切に思う純粋な夢。愛のない行動は期待した化学反応も起きなければ夢も叶わない。そんなことを感じました。この表紙絵はイラストレーターでもある作者の絵でしょうか、とても好きです。
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ボルダーウォールさんにも幸せになって欲しかったよ。
彼の希望自体は何も悪いことじゃないと思うんだ。
でも彼は押し付けた。自分の信じるものを。
対してカジミール家の人々は何も押し付けなかった。
ただ希望だけを伝えた。
その違いなのよね。
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私たちの行く手に待つ
まだ見ぬ未来。
未来は果てない可能性
であり、
はたまた選びとるもの。
夢破れた人でも希望を
失った人でも、
だれの前にも道は続く。
そこには色とりどりの
幸せが散りばめられて
いると信じて。