紙の本
理論と実践の往還を描いた良書
2023/01/28 11:05
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近ディスレクシアの診断を受けたお子さんを担任することが増えてきたので、勉強のために読みました。通常級で使うには難しいけれど、ディスレクシアについて丁寧な解説と、それに対する豊富な実践は勉強になりました。
紙の本
日本ではあまり知られていない
2016/08/07 21:21
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
学習障害などというのは最近では耳にするようになっているが、ディスレクシアは知られていない。いまだに支援が得られないディスレクシアに対して教師、保護者が理解する入門書といえる。
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知り合いから聞いた言葉。読み進めると自分にも当てはまる箇所があった。たまたま症状が重いだけで障害者のくくりになる。でもそのくくりにすることでこの世の中を生き易くさせる支援があることを知った。
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「読み書きのLD」の子どもたちを支援する
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7144.html ,
http://jdyslexia.com/ ,
https://www.npo-lenfantplaza.com/ ,
http://square.umin.ac.jp/dyslexia/ ,
http://www.jacd-web.org/ ,
http://www.jald.or.jp/ ,
https://dyslexiaida.org/
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タイトル通り、ディスレクシアに関する入門書。
ディスレクシアとは「学習障害(LD)」の中で特に読み書きに困難があることを指します。
そもそも「学習障害」とは全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。
本人は頑張っているのに、努力では克服できない困難があるため、テストや勉強の成績が伴わない。周囲からは怠けていると思われ、本人も自分も頭が悪いからと自己肯定感を下げてしまう場合があります。
教育に関わる人にとっては身近ですが、正しい理解や支援が進んでいるとはいえない現状があります。
本書は「学習障害」とは何なのか?というところから、歴史的経緯、どのように検査されるのか(WISC-Ⅳ知能検査)、検査結果をどのように読み取ればいいのか、どのような支援ができるのかということを扱っています。
特にディスレクシアを抱える子の周囲の環境(保護者、友人、学校など)が彼らを温かく包み込むような存在であることがまず何よりも大事だと感じました。
また、後半にはディスレクシアと診断されながらも、大人になり社会生活で困難が生じている方々の体験談が載っています。彼らの切実な言葉には胸がつまりました。
彼らが学校を卒業してからの生活上の困難が少しでも軽減できるように、学校のうちからできることは何なのかを考えさせられました。
入門書という位置づけですが、そのトピックは幅広く、丁寧な説明です。
ディスレクシアについて理解を深めたいという人にはぜひ最初に手にとってほしい一冊です。