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本当の豊かさとは何か?
2018/05/31 17:33
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先に「寂しい生活」を読んでしまいましたが、これもまた本当の豊かさとは何かを考えさせられる一冊だと思いました。
電子書籍
本当の豊かさとは何か?
2018/05/31 17:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるはなあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
先に「寂しい生活」を読んでしまいましたが、これもまた本当の豊かさとは何かを考えさせられる一冊だと思いました。
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記者という言葉を使うご職業だっただけあって、読ませる。軽いんだけどグッとくる。そうそう、コラム読んでたなぁと思い出しつつ。
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東日本大震災があって、それぞれ何を思ったか
作者は 原発に頼らない節電生活をする
「便利な物を手に入れるとは、自ら考え工夫する機会を失うことでもある」
家電メーカーの父親をもつ彼女には大胆な行動だと思うが、羨ましくも思える
うちは、コーヒーメーカーをやめたくらいかな…
確かに掃除機は重いしうるさくて一人暮らしなら使いたくない
お掃除ロボットなどは、子供の時から家に存在したら、子供は掃除を覚える機会をなくしてしまうだろうと危惧する
車にしても、自動ブレーキ、自動運転システムなどは、完全に頭をを使わなくなる方向に頭を怠けさせてしまい、頭はどんどん退化してしまうような
本当に必要なものだけに囲まれて暮らすのが、1番贅沢で豊かなのかも…と思わせてくれる
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初めて新聞で著者のコラムを読んだときの「衝撃」を忘れない。何この人?朝日の編集委員がアフロヘア!しかも女の人。アフロにしたら人生初のモテ期が訪れたと書く、「人生は変えられる」と題したそのコラムの面白かったこと!
以来、この方のコラムを楽しみに読み、ほぼすべてスクラップしてきた。徹底した節電生活に驚いたり、選挙についての意見に同感したり、およそ朝日新聞らしからぬ書きぶりが痛快だった。朝日はバッシングの渦中にあったけれど、こういう人がちゃんと出世してるんだったら、きっとだいじょうぶじゃないかなと思えた。
だから、「退社することになりました」という最後のコラムはふたたびの衝撃だったのだが、その胸中を綴ったこの文章が、まあ実に良かった。飾らない言葉で読者と新聞への思いが述べられていて、いや私、初めて新聞に手紙を出そうかと思いました(出さなかったけど)。
本書は、それらのコラムと、朝日が出している業界紙(?)に書かれたものに、書き下ろしを加えてまとめたもの。言葉がビンビン響いてくる。特に業界紙「Journalism」掲載の二編が渾身の迫力だ。「本当に心から、それもゲロを吐くほど心の底から言いたいことだけを書く」との言葉通り。そして、「本当に言いたいことは、その人のどうしようもない弱さやコンプレックスから出てくる」とのくだりに、深く共感した。「自分の弱さこそが光である」という言葉がすがすがしい。
「朝日」で「女」なのだからして、あちこちからかなりバッシングを受けたことは想像に難くない。それで傷つかないわけがないのに、それでも、顔を出し、名前を名乗って、自分の思うことを正々堂々と書いていることに、敬意を抱かずにはいられない。これを支持しないでいられようか。
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朝日新聞記者、稲垣えみ子さんが50歳で退社する直前の3年間に書いたコラムを中心に再録。
アフロにしたらモテた話、節電したら自由を得た話、読んでいると気持ちが明るくなってワクワクしてくる。でも、真理をついていて、どきりともする。
私自身、物事について考えたり発言するとき、うまく言おう、まとめようとする癖があり、稲垣さんの自分をさらけ出して書く、考えるという等身大の記事がとても気持ちよくて憧れる。
時々、ニヤリとする表現にツボをつかれてしまい、病みつきに。(暖房ゼロ生活で、日本を取り戻しました!と安倍首相に宣言…とか)
読んで本当に良かった。
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「魂の退社」が面白かったので、続けて読んでみましたが、ほぼほぼ内容が一緒でした。面白いキャラクターの方だし、売り出したい気持ちはわかるけど、出版社が考えないと本人まで損してしまう感じがしました。
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一人の記者が、自分の意見を、あの時代の朝日新聞に顔写真と名前付きで書くことの勇気ってものすごいんだろうなぁ。
この本になった記事よりも、以前の、彼女を形作った歴史に興味が出てくる。
アフロも楽しそうだし、電気を頼らない生活も楽しそうなのだが、なんとなく「楽しんでいる自分」「自由な自分」をアピールするというか、肩肘張っているような気がする。これは記者として組織に属しているゆえかもしれないし、退職して日々をすごしたら、また変わるのかもしれないけれど、この後に「漂うまま島に着き」を読んでしまったので、よけいにそう感じてしまうのかもしれない。
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本屋さんでこの帯を見て、目が止まった。これははめられたのか。だけど、どのコラムもグイグイと胸に刺さりました。とても冷静に現実を分析して文章にし、そして謙虚に受け止めている。だから痛いほど伝わったのですね。アフロの理由までも。
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記者としての、どこまでも真剣に、気持ちを貫き通す伝える姿勢に感銘を受けた。
出来事を事実として伝えるだけでは流し読みされるし、よく眠れてしまう。血の通った人間くさいものでなければだめだ。
漠然とした世の中に伝えるのでなく、向き合って対話するように相手を意識してくれることに嬉しくなった。
世の中で必需とされているような当たり前は、50年もって100年程度のもので、長い目でみたら流行にすぎないものばかりだ。今はあらゆるモノ、コト、情報、価値観が溢れている。自分にとっての豊かさ、自由を探り、大切にしたいことを見極めて、削ぎおとし、必要な筋力をつければ、無駄な贅肉から解放されて、身軽になれる。
今まで信じて疑わなかったことを見つめ直すこと、自分の感覚に敏感になること、変化を恐れず行動してみることで、新しい世界はいつでもどこでも開ける。シンプルな希望に満ちている。
170104
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正直そんなに期待していなかった。
でも、読み終える頃には心を鷲掴みにされていた。
切実に丁寧に胸の内を明かしてくれる様子は、
小学生の時にした交換日記のような親近感があった。
私も、もっと胸の内を明かしたら気持ち良いんじゃないか、そう思えた。
一般的には不便と言われる、ない、ことが持つ、自由。
気付かせてくれてありがとうと言いたい。
それと、伝える事への葛藤。想い。
伝えたいことは何か。私も考えてみたい。
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この人の考え方好き。真似はできないけど、わかるわかるってところが多い。この人の印象は、しなやかに強い人。正義感があって、自分を持ってて、なにより勇気がある。なんだかすごく憧れる。
私たちはもっと豊かにならなきゃいけない、それが幸せなことなんだと、知らぬ間に消費社会にそう思わされていたけど、かえって自由を失ってるのではないか?一度手放してみると、意外にもっと違う豊かさを得られたりして。そんなことに気づかされる。断捨離、節電ブームに、この人の姿勢はマッチしている。これからどう生きるか、どう生きていきたいのか、考えさせられた。
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第4章(マスコミ希望の学生へのメッセージ)に顕著だったので気づいたのだが、私、『~は~なんだ。』という文末の文章が苦手みたい(『~と思う。』で良いところを『~と思うんだ。』みたいな)
他の章はそうでもないのになぜだろう。
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稲垣えみ子による朝日新聞社で綴ったコラム。
色々突っ込みどころ満載で、自意識の高さを感じさせつつも、やっぱり振り切っているので面白い。
また、元新聞記者だけあって当然ながら文才もあるので、読んでて飽きなかった。
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エッセイとして、面白く読める本でもあります。
でも、マスコミの在り方を考えさせられます。
P164のあたりを要約すると…
苦しんでいる人は、解決のヒントを見出した時、心から共感し、誰かに必死で伝えようとする。その文章は同じように弱さを抱えた人を救う。
かつてマスコミが戦争を賛美した時代を反省して再出発したはずだが、難しい事。
どんなに批判され、給料が出なくても、自分たちのお金を出し合って印刷してでも、言わなきゃならない事を持ち続けることができるか。そうじゃない人はもうそこで働くべきじゃない。
…これは、マスコミに就職を希望する学生へのメッセージ。
他の本も読みたくなりました。