紙の本
ガイドブック
2016/08/28 02:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道で育ちながら、母が他界。父は一年後、沖縄の女性にのめり込んで移住。少年の微妙な心模様を、成人してからの振り返りの形で描く。有川氏らしくファンタジックであり、ほろりとさせる部分もあるが、沖縄の観光地巡りに終始し、ガイドブックの感を免れない。継母が沖縄の観光ガイドという設定を考慮しても、少々行き過ぎ。軽いタッチでで書かれているが、もう一工夫あれば楽しく読めたのではないか。過去と現在がうまく描き切れていない気もする。
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「最高傑作だ」「泣ける」などの感想に期待していたが、個人の感想としては「どこが!?」って感じ。
沖縄ならではの雰囲気をだしすぎて、小説というよりはガイドブックみたい。
最高だの、泣けるだのは個人の感覚なので、逆にあおられると引いてしまう。
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図書館より。
やっぱり有川浩は上手いよな~、何だかんだで一気読み(上から目線でスイマセン)。
どこから夢で、誰の夢?って具合だけど、グッと来る。沖縄に行ったことないけど、行ってみたくなる。歌も聴いてみたくなる。きっと想像以上に綺麗なんだろうな。
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沖縄の自然の素晴らしさが詰まっています。
子どものまま、大人になったお父さんに振り回される僕に切なくなりました。
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北海道で暮らす小学生のリョウは、美しい母を病気で亡くした。父は母の死を受け止めきれず、晴子さんとの再婚を早々に決め、彼女の住む沖縄へ息子を伴い移住。
母の死からあまり時間が経っておらず、最初は新しい「おかあさん」の存在を認められないリョウ。反発をしていたものの、ぎこちないながらも3人は家族になっていく。
上京し、32歳になったリョウはおかあさんと一緒に休暇を過ごすために沖縄へ戻る。三日間の旅行の合間に思い出すのは3人で過ごした日々。
現在の自分について記憶が曖昧なことが気になるが…
まず、この父のキャラにすごーくイライラしてしまった。子どもにも程があるというか…本当にとてつもなく腹が立ちながら読み進めた。中身が子どもという部分で自分の父と重なるから余計だったのか。。。
中盤でリョウが殴ったからやっと少しすっきりしたけど(笑)
反対に晴子さんがとても出来た大人の女性で、リョウはこの人の元で暮らすことが出来て幸せだなと安心した。
友達の金ちゃんもとてもいい子だ。
結末は、そういう事だったんだね。タイトルのぼくらが、リョウと父だけじゃなくてもっと増えていたのがよかったな。
沖縄の独特の文化も色々知ることが出来て面白かった。
が、全編読んでいて気になるのが…植物について(@植物図鑑)、航空機について(@自衛隊三部作等)、猫の登場(@旅猫リポート)、高知ネタ・観光ネタ(@県庁おもてなし課)など、今まで有川さんの著作全て読んできてしまっているから、関連する描写があると「また出た!」という気持ちになってしまった。それについての説明もちょっと長いから余計「ちょっとしつこいかな」と。
同じ作者から生まれる作品だから難しいのかもしれないが、過去の作品を逐一思い出すような描写のない作品はもう出てこないのだろうか。
有川さんの作品は好きなんだけど最近ちょっと苦手に感じることも増えてきて悲しい。
表紙はとても美しい。そしてカバーを外した本体には沖縄の紅型模様が。手の込んだデザインが素敵。新刊買ってよかった。
紅型の柄の着物がウチにあるから、また着てみようかな。
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表紙も素敵だしカバーを取っても素敵。
沖縄が行ったことないけど、あまり好きではないので本作も正直期待していなかったのだけど、あまりに評価が高いので購入。
家族のお話なので、有川さん特有の甘々感はないのだけど、素敵なお話だった。
沖縄興味なかったけど、ちょっと行ってみたいなと思わせる。
お父さんが、心が子供で子供で子供になんて事を言うんだ!と思ったけど、まーそれも含め有川作品なんだな納得。
母親を大事にしようと思う一冊。
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リョウちゃんこと、坂本竜馬が主人公。もちろん、あの竜馬とは全く関係なし。舞台は沖縄に里帰りした主人公リョウちゃんが義母の晴子さんに名前を呼ばれ、目を覚ますところから始まる。
北海道で美人教師の母と写真家の父と暮らしていたが、母が病死し、父が突然再婚、沖縄に移住したリョウちゃん。読めば読むほど身勝手で『どっちが子どもだよ』と突っ込みたくなる父親。ただ、リョウちゃんの実母や再婚相手の晴子さん、結婚相手には恵まれた父だった。父親同様、リョウちゃんのまわりの人々もよい人が集まっている。泣けるラスト、夢と現実が入り交じった不思議な出来事、でも舞台が沖縄というところに、そんな不思議なことが起こることもあるかもと思った。
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再婚した時に元妻をどう思っているのか、どうひきずっているのか。
そんなことを、温かく見守ってくれる新しい奥さんなんて居るんだろうか・・・?
できすぎくんのような感じです・・・
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東京住まいだけど、沖縄が好きで今年すでに2回来沖してる。
今年3回目の機会を虎視眈々と狙っている自分には、狙いすまされたように放たれた有川さんのこの本が直撃しないわけがない!!
やばい。
うう、台風シーズンを外した9月の末か…年末まで待つかとすでに悶々。。。
さすがに次行く時までに運転に慣れるのは無理だとしても、いつかは、レンタカー借りて沖縄巡りするんだ!!!と誓いを新たにした。
まだ、御嶽には全然行ってない。
辛うじて首里城には行ったけど、ダイビングばっかりしてるから、まだ、沖縄の信仰に触れられてない。
困ったなぁ。沖縄にセカンドハウスを持つというより夢をまたみてしまうではないか。
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今のところ今年の最高傑作。ところどころ死が仄めかされるんだけどいい意味で裏切られた。そして最後の方は泣かずにはいられない。有川さんが自身最高の作品と言うのも頷ける。
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かりゆし58の「アンマー」に着想を得て紡ぎだされた物語。
あー、そういうこと?と思いながら読んでたら、違ってて、あ、そっちか、って。ミスリードに嵌るww
金ちゃんの友情に泣く。こういう友達は大事♪
ただ、有川さん自らの「現時点での最高傑作」というのはどうだろう~?
そこまでではない気がするけど、全然・・・。
お母さん、物分かり良すぎ。
お父さん、子供っぽすぎ。
おかあさん、かわいいけど、やっぱり物分かり良すぎw
ラストの失速感がどうもなぁ・・・中盤の方がよかった。
ま、いいや、沖縄の一家は、幸せに幸せに暮らしたんだからw
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あまりにも登場人物に違和感がありすぎた。どうしてもリョウのお父さんを評価することができず、何故この人に惹かれるのかが分からず、いまいちピンとこないまま読み終わってしまったのが残念。複雑な生い立ちにしては天真爛漫というかヒトをみていなさすぎて、あれを親の愛とは到底思えず。沖縄を見たことがあれば、また感想は違うかもしれない。沖縄には行ったことがないので、こればかりはなんとも。
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有川浩さんの新刊、早々に購入しました。
装丁が綺麗。
帯には、有川さんご自身のコメント。今までの中で一番か!
とさらに期待値上げて読む。
実の母親は小4の時亡くなり、
間を置かずして新しくおかあさんになったのが沖縄のおかあさん。
おかあさんの休みの3日間に付き合うために沖縄に帰ってきたリョウ。
一緒に暮らしていた頃の思い出の名所巡り vs 当時の回想
どっちの時間軸の話かたまにわからなくなりました。
期待値大きかったせいかな、果たして、今までの中で一番かな?残念
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32歳の『ぼく』は、おかあさんの三日間の休暇に付き合うために、沖縄に里帰りした。
「ぼく」は、小学校4年生の時、札幌で小学校の教師をしていた実の母を亡くした。
父はカメラマンで、母が癌になってからろくに見舞もせず、撮影旅行に行っていた。
今際の際に、母は「お父さんを許してあげてね。お父さんは、ただ、子供なだけなのよ」と言った…
そして、1年もたたないうちに、父は北海道から沖縄への移住と、新しい『おかあさん』晴子との結婚を決めてしまった。
反発する「ぼく」だったが、晴子のおおらかな人柄にふれ、いつしか本当の家族のようになっていったが…
晴子とふたり、家族3人の思い出の場所を巡る三日間。
不思議な体験をするうちに、亡き母の言葉の意味を知り、父の想いを知ることになる。
せつなくてハッピーで、暖かい気持ちになる、有川作品。
もう会えない人にもう一度会いたい、言いそびれた言葉を伝えたい、聞けなかった言葉を聞きたい…というのは、誰もが必ず知ることになる後悔。
その望みが叶ったとしても、今の現実が変わる事はないとわかっていても…
リョウがそうだったように、後悔の底にある自分を見つめ直し、誰かの想いを受け止め直すことで、自分の心ととこれからの未来は全く違う色あいに変わってゆく、変えてゆけるのだと教えてくれる。
うーん、こんな風に書くと、何か、トラウマを癒すカウンセリングを受けたみたい。
いつか、私も両親の愛情を、受け止め直すことが出来る…かな…?
ま、つべこべ言わず、読んでハッピーになっちゃおう。
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青い蒼い何処までも澄んだ青空と海、カラリとした暑い沖縄の風と、日常のすぐ側にある自然の神秘が詰まった御瀧の神聖な空気。
最初から最後までページの隅々に沖縄の空気と、暖かく幸せな気持ちが詰まっていた素敵な一冊。
ところどころうるっとくる場面はあるけど、最後の最後はもう電車の中にもかかわらず涙が止められず、チクショーと何度も思いながら読み終えた。
今まで沖縄には全く興味がなかったけど、凄く行ってみたくなる暖かい一冊でした。