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本質を掴むためにはシンプルな問いこそが不可欠であり、その重要性を本書は伝えている。
『Qがあり、そしてAがある。』
日々の日常を送る中、私たちはどうしてもAである答えや解決策の方ばかりに目が行きがちになる。それは、社会がそうさせている側面もあるが、我々自身も問いそのものを疑ってみることから目を背けているのかもしれない。
だが、少し立ち止まって考えてみてほしい。
果たして、その問いは正しいのか、必要なのか?
普段は目に止まらなかった景色や思いもしなかった思考は、その瞬間うっすらと立ち現れてくる。そうして初めて、次へとつながる新たな道も見えてくる。
答えや解決策を模索するのももちろん楽しい行為だが、それ以上に問いそのものを疑い考え始めてみることこそが、この世界に新たな光を差し込むことにつながっていくのである。
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タイトルに別名をつけるとすれば、「"?"のチカラ」とつけたい。読み終えた後に、答えを見つけにいくのではなく、問いを探しに行く旅に出たいという気持ちになる。
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流し読みして終了。
問いを発することで思考するというコンセプトはとてもよくわかるし、いいと思う。
しかし、それしか書いていないし、そのコンセプトを説明して終わっている感じで、ならどうすればが読み取れなかった。
なのでいまいち。
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個人のブログに書評を書きました
http://tbpgr.hatenablog.com/entry/2016/08/21/231050
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ようやく読了。。
はじめは仕事のために、質問するための考え方を学びたくて選んだが、内容は質問よりは、より自分の思考や発想を深め、実現していくためのものだった。
これまであった、創造的な成果や革新的なものを生み出した人の思考の流れを、疑問の起こり方に沿って解説し、
そういう成果を出すための技術も紹介している。
そのための3つの質問(なぜ?、もしーーだったら?、どうすれば?)、あるいはとても難解な案件に挑戦する心構えを作ってくれる質問(どうしたらできそうだろうか?)
それを、「心の中で」考えるだけでもとても効果的ということで、誰でも試してみるべき考え方だと思う。
誰でもできるし、やってきたことでもある、疑問を持つこと、これがすべての始まりだし、創造性を発揮する決定打になると思って、実践していくつもりだ。
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イノベーションのために質問がいかに重要なのか。インターネットを通じて世界中の情報とつながり、すぐに答えにアクセスできる現在では、知識を記憶しておくこと以上に、常識や既成概念にとらわれずに「なぜ?そうなのか?」「もし?~だったら?」「どうすれば?」の順番で正しい質問をし、周囲の反対にめげることなく、助けになる仲間を巻き込みながら、実験といってもよい試行錯誤に着手することが重要であることが述べられている。
美しい質問を目指して、自分の本質が関心を寄せるものかどうかを見極めて、時間をかけて繰り返し考え続けることの大切さも教えてもらえた。
質問の天才ともいえる幼児が持ち上げられているが、幼児には実験への粘り強い取り組みでは弱い点もあると思う。
16-161
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・ ポジティブな問いの方がよい答えを生むことが多い「この変化はチャンスともいえないだろうか?これを活かすにはどうすればいい?」
・ 組織は自らが発する問いに引き寄せられる
・ 世界が複雑になるに従い、知識の価値は落ちる
・ Q + Action = Innovation, Q – A = Philosophy
・ 「なぜ?」→「もし〜だったら?」→「どうすれば?」
・ 一度「分類」すると、問題が見えなくなる
・ 5つの思考の習慣
① 証拠:なにが真でなにが偽かをどうやって知るのか?どの証拠が信頼できるか?
② 観点:他人の立場で考えると、あるいはほかの方向から見るとどう見えるか?
③ つながり:何らかのパターンはあるか?前にも同じようなものを見たことがあるか?
④ 推測:それが異なっていたとしたらどうか?
⑤ 関連性:なぜそれが重要なのか?
・ モンテッソーリキッズは「なぜそうじゃなきゃダメなんだろう?」と考えている
・ 恐れの感情は好奇心の芽を摘んでしまいます。
・ 正しい問いにたどり着く6つのステップ
① 教師「中心テーマを決める」
② 生徒「問いを作る」
③ 生徒「問いを改善する」オープン⇔クローズドを繰り返す
④ 生徒「問いに優先順位をつける」
⑤ 生徒と教師「次のアクションにどうつなげるかを決める」
⑥ 生徒「学んだことを振り返る」
・ 思ったままの素朴な質問は、一歩下がり問題の統合と単純化のヒントになる。(無知をさらすようでしにくい質問)
・ 初心には多くの可能性がある。あらゆる可能性に対して開かれており、物事をあるがままに見つめることができる。専門家の習慣からは解放されている
・ 時間をかけて「目の前にあるもの」を発見する(一歩下がって観察することで、自分の話すネタをつかめるところになっていく
・ 「なぜこれは私の問題なのだろう?もしこれがわたしの問題でなければ、なぜ、これは私の問題にならなければならないのだろう?」
・ なにがいいのか、どんどんやってみることに替わるものはない
・ 協力してくれそうな人を探すときには、自分とは異なる背景や文化的経験、スキルセットを持った人をになうべきだ、多様な見方が創造性を高めるだろう
・ 自分が見るどんな問題も、解決不能と考えることは今やナイーブすぎる(http://www.notimpossible.com/#notimpossible)
・ 「早い結果」を求めると、疑問が抜け落ちる
・ 「自分たちはなにをしているのか?」を掘り下げる
・ 「もしこの会社がなかったら?」ととうことで、業界や業界内での自社の位置づけについて白紙の状態を想定できる
・ 「自分たち自身」と競争することになったら?
・ 製品を作ったりほかの仕事をしたりする本当の目的は、その“わからなさ”を減らす実験を生み出すこと
・ Qストーミングでは、問いの「数」を多く出すよりも、クローズドクエスチョンをオープンにし、またその逆を行い、問いの「質」をなる���く早く改善していくことを重視している
・ 答えは相対的なものにすぎない
・ 質問を促すカルチャーを育てるには様々な方法があるが、少なからぬ部分がここのリーダーの個性や、リーダーが従業員とどう交流するかにかかっている
・ 会社のミッションを大胆な問いに変えてみる
・ 一歩下がる時間がなければ成功しない
・ イノベーションを生む質問は、非現実的な問いからはじめ、だんだん実践的なものに移していくときに最も機能する
・ いまから20年か30年経ったとき、キャリアを振り返って、自分はなにを成し遂げたといいたいですか?
・ 他人から求めるようにいわれてきたこと意外で自分がこうしたいと思っていることはないだろうか
・ 考えるとは、ひとつのことに集中することだ。それについてのアイデアがまとまるまで集中し続けることを意味する。独創的なアイデアにたどり着くには、集中し、疑問にこだわり、忍耐を重ね、頭の全てを活性化させなくてはならない
・ 新たな行動のしかたを考えるより、行動によって新たな考え方に向かう方が簡単だ。実際に自信があるように振る舞う。
・ 失敗しないとわかっていたらどうする?
・ もしうまくいかなければなにが起きるのか?そしてその失敗で生じる困難を修復するにはなにが必要か?何もしなかったらどうなるだろう?
・ 自分の質問に答えられないことは、心の均衡が保てない
・ 自分が子どものような気分になって考えてみよう
・ ブレイン・ストーミングならぬクエスチョン・ストーミングをやってみよう
・ ミッションステートメントではなくミッションクエスチョンを作ってみよう
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本書は検索して解決できるという安易に答えを求めがちな現代に対してのある種の警鐘でもある。新しい価値をうみだして模索していくためには問いの中に生き続けることが必要。
美しい問いを自ら立て、それを考え続ける。美しい問いは、考え方の変化を促してくれる。
どのような選択肢も裏返すとそれは問いになるので、全ての思考は問いによって促されるのではないか?という問いというか仮説をもっていたために、本書はすごいスッと入ってきた。まず「問う」とはそもそもどのような行為なのか?という問いを考えさせられる。
そしてそのような問いを自分の中で意識してたてるためには、「知らないことを知る」というメタ認知が必要。何を知らないかを一歩引いて俯瞰する、または自分を無知だと受け入れることが、新たな問をたてる道。R.S.ワーマンも自らを無知の専門家と称しているように、知らないことを受け入れる謙虚さと素直さが必要なのだと。
これには、「知る」とはどのような状態なのか?という問いに答えることに等しいと思う。1つの事象に対して完全に知って理解するというのは、ほぼ不可能なのではないか。知ったつもりになる、理解したつもりになっているだけで、その意味解釈はあくまでも個人の経験と主観的解釈からなされるもので、客観的な真理が存在しえないために、知る努力はできるけど、知った状態には到達出来ないのでは?と思う。
第2章では、こどもに焦点をあてていたが、特に興味深いのは問いと教育の関連性。
“自分で質問を考えたなら、それは当人にとって、ほかのだれの質問よりも関心の高いものになる”とあって、教育にもいくつか段階があり、1つめに決まりきった答えがある問いをながかけるもの。2つめに明確な答えのない、野心的な問いを投げかけるもの。そして最終段階は、自らそういった問いを見つけ出すもの、なのかなあと感じた。
つまり、教育にはそういった問いを生み出すような仕組みが重要で、それには心理的な安全を形成したり、といった環境づくりから始めないといけないのではないかと思った。そしてこれは無論、組織においての文化づくりと仕組みに関しても同様だと。
では、どのように問い続けられるようになるのか?というと、一歩退いて考える(第三者のように)、自分が対象を知らないと自覚する、相手に深く傾聴するなどが述べられているが、具体的方法としてQストーミングというのは面白かった。
テーマを設定して、それに対する問いを発散し、オープン⇔クローズドで調整をし、優先順位をつけ、行動に落とし込む。といった流れで行う。この問いの優先順位をどうつけるのか?が難しそうだと感じたのだけど…2軸でマトリクスつくってある程度しぼれるのだろうか?抽象的/具体的か、関連性が高い/低いかとかどうだろう。
元のテーマに関連性が一見低いと思われる問いにもヒントが実はありそうなのがまた面白い。
他、各論でいうと、ミッション・ステートメントを問いのカタチにすることで、あらゆる機会にミッションを反芻するのでより浸透させられるのでは?といった仮説を持てたり、外部のデザインファームという立場からの関わり方を考えさせられたり(いかに問うかだ、うん)、なぜ・もし〜だったら?・どのように、という3つの問いをプロセスに応じて使い分けたり、かなり収穫が多かった。
とはいえ、ここで学んだことをどのように活かせるのか?という具体的なところに落ちておらず、
まず考えるべき問いは、どうすれば問立てを日常生活の中に仕組みとして組み込めるのか?かなあと。
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原題の〝A More Beautiful Question〟からも推察できるように、思考法の紹介というよりは、疑問を抱くこと、質問することの大切さを、延々と説いている書物です。美しい質問とは、考え方に変化をもたらす切っ掛けとなるもののことを指します。ですから、問題解決の糸口は、答えを見つけることよりも、美しい質問を見出すことにこそあるって書かれてあるのですが、それが難しいから、皆困っているんですよねぇ。もし、美しい質問を得ることができたとしても、その後のアクティブな行動力と、とびっきりの忍耐力は必要不可欠です。やっぱ世の中、タフでないと生きていけないってことなんですかネェ。
でも、もし10代のころに〝絶対に失敗しないとしたら、何に挑戦するだろう?〟〝成功するにせよ、失敗するにせよ、本当に価値のあることはなんだろう?〟という質問を自分に投げかけることができていたとしたら、たしかに生き方が変わっていたかもしれないなぁ・・・と思わずにいられませんでした。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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質問することの価値、よい質問をするためのヒントが書かれている。
「子供はあるときから質問の数がぐっと減る」という辺りは親として「自分はもうちょっとやらなくてはいけなかったのでは」と反省した。
ときどき読み返して軌道修正したい。
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世の中のルールを変えるほどの偉業を成し遂げた人たちの共通点は、疑問点を抱き、質問をすることが抜群にうまい。
偉業は、ひとつの疑問とその答えが出発点になっている。しかし、多くの企業は、疑問を抱くことをできるだけ控えさせるような文化を作りあげている。教育の世界も同様で、質問の技術を教える学校はなく、どこの学校でも、覚えたことを正確に答えてほめられることはあっても、質問をしてほめられることはまずない。4歳くらいまでの就学前の子どもは、気楽に、平気でさまざまな質問をする。しかし、この4歳くらいがピークで、だんだんと質問をしなくなる。
数千人の経営トップを対象にした調査結果では、最も創造的で、成功しているビジネスリーダーの多くは、専門家と言えるほどの卓越した質問家であることがわかった。質問する能力を開発し、伸ばすには、
①なぜ
②もし~だったら
③どうすれば
という3つの美しい質問をするためのアプローチを実践することから始める。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-12224620070.html
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よくあるビジネス書、或いはライフハックかな、と思いながら読んだが、意外と実的で使える!と思えたのは収穫。
前半では、やはりという感じの "これでビジネスばっちり!" 感が強いが、読み進めば "それだけじゃない" と分かる。
起業する人・したい人、出世とかしたい人でなくても役立つ内容アリ。
個人の生活の充実、家庭の共通目標とか、小さな子育て中なら育児面でも参考になるし、仕事面でも"なんかおかしいよなー"的な部分を何とかするとっかかりになりそう。
翻訳本にありがちな、冗長な例えや表現が少ないのも読み易い。
気軽には読めないし、楽しいわけじゃないけど、1冊は手元に置きたい・勧めたい感じ。
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なぜ? もし~だったら? どうすれば?
How might we?どうすればできそうか?
以下、抜粋。
「なぜ」を5回繰り返せ
「問題」に近づけ。遠くから問うことを考えると間違った問いを発し、間違った答えにたどりつく。
質問すことはリスクをともなうが臆するな。(しかし、仕事上では「そもそも何の意味が?」は聞きづらい)
「旗を立てるためではなく、挑戦を受け入れ、空気を楽しみ、景色を眺めるために山を登りなさい。世界が君たちを見るためではなく、君たちが世界を見るために登りなさい」
最後に
「自分を描く1文はなに?」
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セミナーとかで最後に「何か質問はございませんか?」って聞かれても何も思い浮かばないので読んでみた。質問した時に返ってくる答えの方が、用意された内容より面白いことが多いから、冴えた質問とかしてみたいんだけど、なかなか難しい。常日頃物事すべてにおいて「何故か?」という疑問を持って考えると人生今以上に楽しめる。