人間不平等起源論 付「戦争法原理」 みんなのレビュー
- ジャン=ジャック・ルソー (著), 坂倉 裕治 (訳)
- 税込価格:1,056円(9pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2016/06/11
- 発送可能日:1~3日
文庫
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紙の本
今、ますます注目されるルソーの名著を新訳で読めます!
2019/02/01 16:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ルソーの名著とも言われる『人間不平等起源論』の新訳版です。人間は、体力や体格といった「自然」に基づいた不平等ではなく、身分の違いや貧富の差といった「人為」的なものによって差別されてきました。これは人間にとって、また社会にとって卑しむべき行為です。このように、早くから人間の平等を主張したルソーの名著です。さらに同書は、幻の作品と言われる『戦争法原理』も併録されています。
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規範が不平等を生む
2021/04/09 15:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る
例によってルソーは自然状態というものを設定して、大雑把に言うと以下のような議論を展開する。原初的な人類は群れとして定住生活を始めることで分業を覚えるが、各人には生得的な能力差があるのでそれがまずは物質的な不平等につながる。この不平等は群れに内紛をもたらすから、それを防ぐため富者は契約によって群れを政治社会にまとめる。共通の規範や価値観にもたれる政治社会での生活において、人々は体裁や他人からの評価を重視するようになり、他人より優越することを望む。これがさらに残酷な争いを生む。そうした争いを規制するために実定法は強力になり、ついには専制という最悪の不平等が結果してしまう。
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原初状態への回帰
2019/04/01 19:39
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の不平等の起源について、まず「自然的不平等」と「社会的不平等」に分けて考察を行う。しかし、前者は自然とできてしまうものなので、ルソーは考察することを断念し、人との関係などからなる「社会的不平等」に焦点を当てて考察を行う。その後の展開として重要なのは、「原初状態」と「文明人」との比較であり、ルソーは前者に肩を持つ、その論理展開等は問題はあるものの、人間の根源的な問題に着手した点では本書は評価されるべきであろう。
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