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毎日新聞経済部による本。
感想。
全174ページ中、87ページが記者会見での説明内容や、サードポイントの書簡の転載で構成されている。
何か新しい意見を拾える本ではない。事実をコンパクトに入手できるという目的向き。
備忘録
・サードポイントの主張
①5期連続最高益の井坂氏の更迭は反対、②鈴木会長による次男鈴木康弘氏(連子の社長)の次期後継者押し上げは反対、③イトーヨーカ堂の再編、④一連の不調なM&Aの清算(そごう・西武、ニッセン、バーニーズ)、等々。
・指名・報酬員会の話。伊藤邦雄社外取締役の反対。コーポレートガバナンスの第一人者として賛成できなかったのではと。
・創業家伊藤名誉会長の反対。
・伊藤家の資産管理会社の管理が、伊藤名誉会長の妻から伊藤名誉会長の長女に。
・鈴木会長退任の理由。「最高益を出している時の方がみんな考えられる」「イトーヨーカ堂も見通しが立てられるような状態に向きつつある」
・鈴木康弘氏:富士通⇒ソフトバンク⇒オムチャネル戦略を担うセブン&アイネットメディア⇒同社の社長かつHDの執行役員へ出世。
・イトーヨーカ堂の創業の地は千住。セブンイレブンは江東区。
・鈴木会長はトーハン出身。セブンイレブンの創業者。
セブンイレブンと同時期にデニーズも設立。
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新聞社とは、まわりを常に気にしながら、
深い突っ込みをせずに、時系列を整理して解説する。
そのような編集能力を
2016年4月16日のセブン&アイホールディングスの1日に
焦点を当てて、取締役会そして鈴木敏文退任の記者会見
から、何が見えるのかが 解説されている。
なるほど。
ニンゲンって 退け際 が大切なんですね。
そして、信任されないとわかってからの迅速な退任。
いろんな想いがあるかもしれないが、
実に鮮やかな 退任 でもあった。
カリスマの落日 というよりも 鮮やかな退任
といった方が いいのではないかな。
リーダーとして 決断力がある。
それにしても 『資本と経営の分離』と くどくど言うのは
ちょっと、残念。日本は あいかわらず 根回しと調整に
人間関係を活用し、時間がかかることが よくわかる。
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セブンイレブンの産みの親、鈴木敏文会長の突然の辞任劇、そして衝撃的な暴露会見の内幕を追ったルポルタージュ。緊迫した役員会の様子は、まるでドラマのよう。これがリアルの場で本当に展開されたのかと思うと痺れるわ。
流通業界に身をおくものとして、あの会見は本当に衝撃的だったし、あれだけのカリスマがあのような形で幕切れしてしまったのには、なんとも言えないモヤモヤが残ったなー。
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さらばカリスマは日本経済新聞社ですが、こちらは毎日新聞。
鈴木氏の過去の業績などには触れず、鈴木氏の退任劇をクローズアップ。
一連の流れをサッと知りたいだけの人にはこちらがオススメ。
鈴木氏に引導を渡したのが社外取締役だったことが興味深い。
考えてみれば、鈴木氏ほど功績ある人に引導を渡せるのは社外取締役だけだったかもしれない。
カリスマが去ったあとのセブンイレブンに注目です。
ローソンとファミマは追い付けるかな…。
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カリスマ経営者鈴木敏文氏の退任に至る経緯が書かれている。臨場感があり、当時読んだら、違った感想を持つが、今振り返るには検証が不足している。奢れるものの暴走だったのか、その後がきになる。