電子書籍
珍しく長編
2022/08/09 17:12
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投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
鯨さんの作品は、歴史ミステリー短編と思っていたので、長編小説は珍しいと思いました。
おなじみの主人公たちが殺人事件まで解決するという荒技でしたが、最後までテンポよく、興味深く読み進められました。崇徳院の歴史的な背景を大胆に推理するところは、シリーズならではです。西行の和歌や崇徳院の和歌の解釈は鯨さん独自の読み方だと思いますが、なるほどと思わせるところが筆力なのだと思いました。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本最大の怨霊、崇徳院。何しろ、叔父子とはすごい言葉・・・系図が載っていたのでわかりやすかったです。邪馬台国の方も読んでみたくなりました。
紙の本
短編で十分。
2016/08/15 17:27
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全盛期?の著者なら短編の一ネタレベルのアイデアで長編にしたせいか、スカスカで退屈。もともと描写力のおしなべて低い人なので、トリック部分以外の登場人物の会話や平常動作に本当にリアリティがないし、面白くもない。泡坂妻夫のようなアイデア主体のミステリならこの欠点も気にならないが、このネタ程度では読者の苦痛にしかならない。あとがきにあったが、これだけ売れる作家になったのだから、「生き残る」ではなく、「名が残る」作品を目指して欲しい。
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いつもながらの面白さでした。いつもはバーでの推理合戦ですが、今回は京都を舞台にした謎解き。
新新宗教や崇徳上皇の怨霊に西行法師の謎。
歴史も好きな私には十分楽しい読書時間となりました。首を長くして次も待っています(*´▽`*)
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崇徳院に絡めた現代ミステリー。
歴史に対して新しい見解を示しているわけでもなく、ただ崇徳院を絡めただけ。
文章もたどたどしく読みにくいので、もうこの作者を読むことはなさそう。
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このシリーズ好きなんだけど、本作は?
あまり言いたくないが人が描けてない。要するに、宮田も静香も生き生きと躍動してない。自分の役割を演じてるだけ。敵役も同じ。そんなで、イマイチでした。
肝心の謎解きも凡庸。
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何となく中途半端な感じ。
西行を崇める新興宗教、それを調べる記者、更には日本最大の怨霊である崇徳院。崇徳院と西行の関係をもっと知りたかったし、六郎と静香のラブロマンスは唐突に感じた。ミステリ部分はすぐに気が付くほど分かり易かった。
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崇徳院と西行、多様な分野で大活躍というか、どの分野に行っても大作のもととなる二人。
確かにこの本、崇徳院でなければならなかったのだろうけれど、それほどには崇徳院の必然性が感じられなかった。どういうのかな、このシリーズでは稀有な長編のせいだろうか、崇徳院の存在についての解釈に訴えるものがなかったように思う。いつもの短編だったら、どんなひねりでも面白く受け止められるのだけれど、ある程度の長さの小説になると、あんまり新奇な説を出しにくいせいがあるのだろうか。
ミステリーとしても、なんだか、読めすぎる。怪しいという印象を持った人は、その印象を裏切らず最後まで怪しく事件を動かして終わっていく。読んでいくうちに生まれてくる予想を決して裏切らない。素直と言えば素直な小説だが、それってミステリーとしてどうなのだろうか。
ということで、なんだか、物足りなさがいっぱい、小腹がすいたときのクッキーみたいな感想です。
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『崇徳院を追いかけて』鯨統一郎 著。
『邪馬台国はどこですか?』シリーズ4作目。
初の長編。
日本三大怨霊、崇徳院の謎と西行の謎…そして殺人事件。
登場人物がたくさんで、頭がこんがらがってしまった…。
いつもの短編の方が勢いがあって好き。
でも、毎回7個も新たな謎に挑戦するのは難しいもんね〜(^_^;)
でもやっぱり新たな謎、期待してます(*´∀`*)
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鯨統一郎のデビュー作「邪馬台国はどこですか?」は、何度も読み返している愛読書なのだが、今回の「崇徳院を追いかけて」は、ストーリーも謎解きもちょっと物足りない。
ライトノベルっぽいネーミングセンスは好きなのだが。
「邪馬台国」は、宮田と静香の小気味よい掛け合いと、相手をギャフンと言わせる痛快な謎解きのテンポが魅力だが、今回の長編では、このテンポ良さが死んでしまっているし、男女の恋愛感情の機微や連続殺人のおどろおどろしさも書けていない。
文章は読みやすいが、さっぱりし過ぎて長編向きではなく、やはり短編でこそ本領が発揮できる作家なのだろう。
歴史の謎解きの方でも、「邪馬台国」や七不思議シリーズのようなあっと驚く新説(トンデモ説?)の披露もなく、根拠の説明にも「邪馬台国」に感じた畳み掛けるような痛快さが感じられなかった。
どうせなら、崇徳上皇は実は死んでおらず、西行の正体は上皇自身であり、頼朝をそそのかして、憎らしい朝廷から権力を奪い取ったくらいの大風呂敷を広げて欲しかった。
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邪馬台国はどこですか?シリーズ最新刊。今回はバーでの突飛な?歴史談義の短編集ではなく、若干歴史的要素を含んだ長編であり、いつもとはちょっと別物。これはこれでとも思うが、やはり今までのスタイルの方が面白いかな。
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京都旅行に向かった宮田と静香は、知人のライター・田村が失踪したという連絡を受ける。田村は西行を崇める「十四人ノ心」という新興宗教団体を調査していた。次いで、崇徳院を研究する学者・高木が遺体で発見される。
西行は崇徳院を慕っていて、崇徳院流刑後も唯一連絡を取っていた人物だったということから、崇徳院の祟りとして語られる後白河院周辺の人物の死や都の大火は、実は西行が実行犯として暗躍していたという仮説が披露されている。
時系列的には前々作『新・世界の七不思議』と前作『新・日本の七不思議』の間の話。宮田がハートマン教授から京都行きのチケットを譲られ、静香と同行する。
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崇徳院と西行の関係、時代背景、勉強になるなぁ。
学生時代は、社会の授業は苦手だった。
年号や地名、その土地の産物など、覚えなければならないことばかりで、苦手だった。
そのころ、こういった小説に出会っていたら、もっと楽しく歴史を勉強できたかなぁ。