紙の本
目を覚ますような考え方
2017/08/20 17:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
服役している殺人を犯してしまった囚人がある姉弟の文通を通して、勉強方法というよりは物事に対する取り組みの仕方をおしえてくれている本です。異論はあると思いますが、勉強やスポーツ、学校生活を送るうえで、何を目的に学んでいくのかを教えてくれていると思います。目的を持つことで、将来何を実現するのかが変わってくることを知ることができました。踏み外した人生を歩んでしまった犯罪者だからこそ、客観的なアドバイスができるような気がしました。
姉弟と文通することで、囚人の方も一日一日をより大切に過ごすこと、消えない過去に向き合い続けることの大切さを学んでいるような気がしました。
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無期懲役囚と女子高生という不思議な組み合わせの文通のやり取り。
殺人を犯した囚人との文通ということで内容もそれに付随したものかと思ったら内容のほとんどが勉強法について。
女子高生サヤカの弟ヒロキとの文通もあり、それはスポーツやトレーニングの話が多い。
二人が文通でする質問は「物知りおじさんに何でも聞いてみよう」という感じでなんだかほっこりします。
面白かったけどなんとなくタイトルとのギャップを感じました。
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無期懲役囚が勉強法を教えるという珍しさで興味を持ち、「したい人、10,000人……続ける人、1人」というキャッチコピーに共感して読んでみました。
何事も極めるためには1万時間を要する、といったような名言を何人もの偉人が遺しており、私自身も「継続は力なり」が座右の銘であるため、無期懲役囚が繰り返し強調する、やり遂げること、小さなことを繰り返すことの大切さには同感する一方で、あまりにもストイックな生き方にはすこし、しんどさを覚えました。このくらいストイックであるからこそ学業や仕事でもトップを決め、まわりのいい加減さがゆるせなくなり殺人に至ったのかなと(美達氏の他の著書を読んでいないので推測です)。
私は美達氏とちがって、毎日習慣付けようと目標にしていることでも、体調不良であれば休みます。継続して得られる結果・成功よりも、継続することで得られる気持ちの安定を重視しているので……、そこが完璧主義とは違うのかなと。完璧主義だと精神的にしんどいですからね。とか言ってるからなかなか結果が出ないのかな(笑)
でも、この本のいいところは、ストイックな美達氏が、子ども達に寛大な気持ちで接していることです。できないでいる部分を伸ばしてあげるアドバイス、すこしでもできたところをとことん褒める姿勢。彼が過去の犯罪を心から反省して更生したからこその親切だろうなと思いました。
自分には厳しく、他人には甘く。
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殺人を犯した無期懲役囚と、女子高生、男子中学生が文通した記録。
殺人犯だが知能が高いらしい美達氏の言葉に、2人が励まされていく。この本を読むと、文通という古風なやりとりをきちんと続ける子どもたちが、とても真面目で良い子だとわかる。読書家の美達氏が、読者が苦手な中学生に本を薦める様子がとてもよい。「本を読め」「勉強になる」と読める人は薦めがちだが、この人はつまらなかったらすぐ辞めてと、読者への嫌悪感を生まないようにしている。自分と約束し鍛えていくことは、とても難しい。身近にこんな風にお手本を示してくれる人がいると頑張れるのかもしれない。ただ、こんなにいろいろ考えられる人が犯罪者なのが残念でならない。
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無期懲役囚人との手紙のやり取りから 女子高生サヤカと中学生の弟が、人生の生き方やなぜ勉強をするのか?頭のよさとは?など様々なことを学ぶ。
まず目次が分かりやすく、知りたい内容毎にもページをめくりたくなる。手紙調の文章が簡潔で分かりやすい。今受験中で心が折れそうという人もパラパラめくってもらいたい。また勉強に挑む勇気と力が湧いてくるだろう。とくに学生におすすめするが、大人のも開眼させられる言葉や事柄に溢れた本だと思う。
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生徒さんがすすめてくれたので、買ってみた本。檻の中から懲役囚が教えてくれるなんて、「羊たちの沈黙」のレクター博士みたいだなと思った。
善悪を越えて超人の頭の中にも興味があるので、その意味でも考えの一片が見られて面白かった。
内容は手紙のやりとりで書いてあるので、とても読みやすい。勉強以外にもタメになる雑学がちりばめられていてライフハックになる。
結果的には「努力し続ける」ことが秘訣だということだけど、肝心の「し続ける」ことが難しく多くの人が断念してしまう。美達さんはそのモチベーションを上げる言葉が上手である。そこが特にタメになったので、自分のモチベーションupや他者のモチベーションupに参考にしようと思った。
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kindle耳読
章が変わるときのタイトルがスキップされないが、それ以外は特に問題ない。
【読書の目的】
タイトル通りの、勉強法を学ぶため。
【感想】
殺人を犯した無期懲役の囚人(みたっちゃん)と、高校生の女子(サヤカ)、中学生の男子(ヒロキ)との文通の内容をまとめたもの。
主に、サヤカとヒロキの人生の悩みに対して、みたっちゃんが具体的かつ愛のある回答をしているという形。
-引用-
・人間に大切なことは、頭のよさではなく、やり抜く、イヤなことでも決めたら続ける意志の強さです。これが重なると「 根拠のある自信」になります。
・やるか、やらないか、やり抜ける かは、頭のいい悪いより、習慣の力だと知ってください。
・人間にとって大切なのはIQの高さより、勤勉性、 真面目さ、自分との約束を守る心だと思っています。 この三つを貫けば、必ずあきらめないで続ける力、そして続ける習慣が身につきます。
・方法で悩むのはいいですが、続けるかどうかで悩んではいけません。決めたら最後まで続けること、遅くても人より時間がかかってもいいのです。
・大事なことは日頃からやっておくことです。やった、 やらなかったりして、サボるのは自分の能力を生かして いない、自分への裏切りだと思ってください。
・「 したい人、10000人。始める人、100人。 続ける人1人。」
とにかく、継続する事の大切さを繰り返し説いている本。
継続の大切さは、身に染みて感じているし、共感できる事が結構多かった。
【まとめ】
自分に自信が無くなったときに読むと励まされる本。
子供にも、読んでもらいたいと思った。
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4.8
人生で初めて。
もう一度読みたいと心から思った。
題名ちょっと間違えてるとは思うけど
この人が犯した犯罪はなんなのだろう。
読んでみたい。
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この本を購入したのは2015年の暮れなのでもう5年越し、4度目の読了。
人を殺めて服役中の無期懲役囚と普通の主婦が文通をする。そして高校生の娘サヤカや中学生の息子ヒロキにも文通を勧めて、その無期懲役囚から勉強方法を教わる。
無期懲役囚の名前は、美達大和。罪状は2件の殺人。仮釈放を放棄している。塀の中の懲役囚と、女子高生は手紙を通して、単なる勉強に止まらないことを学んでいきます。
手紙のやりとりがゆえに非常に読みやすく、言葉も選び抜かれており、サヤカとヒロキ向けでとても分かりやすい。
この文通のやりとりの中で繰り返し、繰り返し言われていることは、
①やると決めたら、やり続ける
②自分はできると自信を持つ
③「学ぶ」ということは、「何にでも平然と取り組める、解決できる。忍耐強く続けることができる」能力を養うための訓練
結果を出すこと、続けることの大事さは社会を覆うように存在しています。その大事さや、継続することの意味について、塀の中から手紙を通してサヤカとヒロキに語り続けます。
2人は美達さんのことをみたっちゃんと親しんで、手紙の往来を楽しみにします。この関係性、不思議だけど、うらやましい。勉強だけでなく、この時期に起きる色々な悩みを打ち明け、そのアドバイスを愚直に受け止めて、七転八倒して成長していきます。
美達さんの言葉を3つほどご紹介しておきます。
『続ける習慣は、今日はじめたからといって、明日、一週間、一カ月ですぐに身につくものではありません。楽に手に入れたものは、大したものではありませんからね。日々の暮らしの中で、自分の弱い心と戦って手に入れてください。』
『伸び悩んだときに「今に見てろ」と頑張ると、ある日いきなりグンと伸びる瞬間が訪れます。この事実を胸に刻んでください。あきらめずに正しいやり方を続ければ、絶対に伸びる日が来るのです。あきらめる人というのは「伸び悩み」の状態に耐えられなくなり、気持ちも落ち込みます。むしろ「伸び悩み」の状態を楽しんでください。そのあとには、必ず「グンと伸びる瞬間」があるからです。喜びの瞬間を待ってください。』
『桜は自分が咲くこと、花をつけることを知り、そのときが来れば加減もせず、力むこともなく、すべきことを淡々としています。誠実に凜と咲き、潔く散る。人の生き方でたとえるなら何とも美しいものではないでしょうか。誰かが見ていようと、見ていまいと自らがやることを黙ってやる。そんな生き方、取り組み方ができたらいいなあと、いつも考えています。「続ける力」は減ることなく、消えることもない財産です。』
このような言葉をかけることができる人がどうして殺人を犯したのか?物事はいつでも崖のすぐ手前にあって、少しでも踏み外せば奈落の底へ。自分の信念と反しても、あとずさりすれば、安楽の地へ。
本人の意図とは反する言葉もたくさん受けたことは容易に想像ができます。
でもそのような環境において、常に学び続けること、継続することの大事さ、そして周りに流れることなく、自分の信じる道を進んでいる美達さんを尊敬します。
#読書好きな人と繋がりたい
#本好きな人と繋がりたい
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2016/10/04読切
p.24
根拠のある自信:決めたら嫌でもやり抜くと出来る
→自信は努力で身に付ける
p.41
苦手なものは自分を鍛える
1,20代:学べば学ぶだけ伸びる黄金期←無駄にしない
成功の秘訣:派手なことではなく、地味なこと
p.45
目標を明確に←コミットする
なれたらいいなではなく絶対になる!
続ける力:減ることも消えることもない財産
p.58
脳は仮説立証型:できる確信したら効果的に解答を引き出そうとする→できる確信したら必ず出来る
出来ない思ったら出来ない理由を探す
p.67
自分を縛ってるもの:自分自身の思考
←考え方を変え、行動すれば結果は変わる
p.93
良い習慣:自信と喜びを運ぶ
p.131
苦しい時にやるべき事を淡々とやる→必ず目標は達成する
p.155
意志がぐらついた時:目的意識が弱くなってる
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姉と弟(学生)と殺人事件を犯してしまい収監されている人との文通のやり取りでストーリーが進められていきます。
姉と弟はそれぞれ悩みを抱えており、どのように対処するのか。
またこの姉弟の文の内容からも性格が読み取れとても読みやすい本でした。
大人でも非常に考えさせられる本です。
正直、学生の時に出会っていたい本と思いました。
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無期懲役の囚人から子供達に向けられたアドバイスがとても温かい。
人生は頭の良し悪しでは決まらないということ。人の才能とは「頭の良し悪し」ではなく、「目標に向かってとりくみ続けられる力だ」ということ。子供時代からの習慣や考え方は、よほどのことがない限り、大人になってからは変えられない。本当はもっと自分の力を生かせる人生があるのに、それをできずに生きている人がたくさんいます。
まず身につけてほしいのは「続ける」ということ。それを重ねることで自信をもってもらいたいということ。
やると決めたら最後までやる。それは自分との約束。