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経営コンサルタント、小宮一慶の文章論、わかりやすく、読みやすかった
5分あれば、原稿用紙1枚分の原稿は書ける
同じ5分、10分を使うとき、その時間を生かすも殺すも自分次第。「やろう」と思うか否か、ちょっとした意識の違いが、いつしか大きな差を生む
できないと思っている人は、やらないからできないのです。しかし、考え方やちょっとした方法を変えれば、できることは実にたくさんあります。
時間もお金も使うもの、使われてはいけません。
仕事は、良質なアウトプットがすべて
本書を読めば、あなたの「まとめ方」「伝え方」が劇的に変わり、良い仕事を速く、たくさんできるようになります。
すなわち、単位時間あたりの仕事量を極大化するのが、本書の目的です。
気になったのは、以下です。
■時間と気持ちをコントロールする
・仕事の遅い人はスタートが遅い
・スタートダッシュを決めたいなら、何はさておき、まず手をつける、です。
・前の日にたった5分やったおいただけで、翌日のスタートダッシュは俄然違ってきます
・肝心なのは、やりかける、ことだからです。
・Once done is half done. いったんはじめたものは、半分終わったもおなじ
・文章を書くには、準備が必要です。文章のテーマや、だいたいの流れをあらかじめきめている
・早起きをする:早く出社する人の方が、仕事ができる人の割合が格段に高い
・十分にインプットし、最大のパフォーマンスを出すためには、夜更かししない、早起きをするを習慣にする
・To Do とは何か、ひとりでできる、その日にすべきことです。
・必要なことは、何か大事なのか自覚すること
・集中できる時間は、1時間が限度、せいぜい1時間半です。だから、時間がすぎたら、途中でもさっと切り上げる
・簡単な仕事をいかに掘り下げることができるか、それを質を落とさずにいかに早く済ませるかを工夫する
・誰に頼まれなくても、工夫する。勉強する。早めにやろうと心がける
■読む
・書けないのは理解していないから、読む力というのは、すなわち、理解する力です。
・Easy Come Easy go.簡単に得たものは簡単になくしてしまうもの
・暗記するよりも、理解しよう
・新聞記事を題材に、様々なものを「関連づけ」ながら、記事に潜む問題点や社会的、経済的な背景などを解説している
・ひとつの新聞記事から、いろいろなことを関連づけて読んでいけば、その背景にあるダイナミックな世界経済の動きまで見えてくる
・気づいたことはすかさずメモする
・分からないことがあったら、すぐに調べる
・読書は、速読、通読、熟読の3種がある
速読:情報の要点を短時間ですばやく、拾い読みをする
通読:本のはじめからおわりまで、すべて読む
通読1:全体像をざっとつかむ、ある一定の知識を得る
通読2:論理的思考力を高めたり、自分の考えをより深めるために学習する、よみながら、線をひく、余白にメモをする
熟読:自分の関心の高いことを、本質がわかるまで読み込む
・たくさんの本をよむより、1冊をじっくりと読んだ方がいい場合がある
・書かれていることが、正しいとは限らない、判断をするなら、そもそも自分の基準が正しくなければ話にならない
■考えるを最速化する
・考えるキーワードは、関心、仮説、検証です。
・できない社員ほど、数字に弱い、数字を知らない
■書くを最速化する
・仕事は良質なアウトプットがすべて
・ブログをやってよかったこと、簡潔にまとめる力がついた、タイトルをつけ、文章を要約する練習になった
・誰に読ませるかを意識して書く
・反省の、省には省くという意味がある。我が身を振り返り、悪いことやムダなことを省いていく
・何を強調して書くかを強く意識する、それを、バリューとインパクトといっている
・ビジネスシーンで書くということは、「自分が書きたいものを書く」のではなく、「相手が何を求めているか」を考えながら書くということです
・ビジネス文書は、最初に結論ありき
・わかりやすく書く、子どもに説明するつもりで書く
・1文は長くても、120字程度にまとめる
・仕事をするからには、一流をめざす
・仮説を立てて、検証を繰り返していく、一歩踏み込むということです
・一人前で満足せず、一流をめざす
・全力で仕事をすること そして、目の前の仕事に徹底して取り組むこと
・自分自身の中では、常に100%を目指さなければならない
・お金儲けしようと頑張っても、結果、お金はついてきません。
・良い仕事をしようと頑張れば、結果お金はついてくる。
・時間をコントロールするためには、集中力を高める
・自分にしかできない仕事は何かを見極めるのも大切です
・仕事はやるもので、やらされてやるのではない、個人商店をやっている感覚で仕事をする
・頭は臆病ですが、手は臆病ではない、だから、実際に手を動かす、すなわち、行動してみて、初めて気づくことがたくさんある
・終わりを意識しながら生きる。いかに真剣に生きるべきか、あなた自身が考えることを意味します。
目次
はじめに ―あなたの「まとめ方」「伝え方」が劇的に変わる
第1章 最時間と気持ちをコントロールする技術
第2章 「読む」を最速化する技術
第3章 「考える」を最速化する技術
第4章 「書く」を最速化する技術
第5章 仕事の質と効率を押し上げる極意
おわりに ―終わりを意識しながら生きる、ということ
ISBN:9784837984221
出版社:三笠書房
判型:文庫
ページ数:224ページ
定価:590円(本体)
発売日:2016年08月10日第1刷