紙の本
『空はいまぼくらふたりを中心に』
2016/08/18 20:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「今年こそ短歌甲子園出場を」と意気込む中田高校うた部だが
部長になった清らとサポートする業平の思いがすれ違い始める
転校生時宗の秘密と新入部員の反発がからまって
二人の恋の行方と大会結果はいかに
ゆびきりは願いにもにておさなくてどちらがさきにこのゆびはなすの
人物のキャラクターによって作風の異なる短歌の書き分けがみごと
“草花系童話作家”村上しいこの青春小説第二弾
前作『うたうとは小さないのちひろいあげ』は野間児童文芸賞受賞
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
トランスジェンダーを理解するというか知ることができるのではないかな。
中高生にいいと思う。
前作うたうとは小さないのちひろいあげを未読でも問題ないかと。
投稿元:
レビューを見る
『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続編。
清ら部長率いる「うた部」と諏訪業平くん目線の物語。
純粋にうらやましいですよね。
題詠も連歌もその言葉を数分考えるだけで
こんなにも素敵な言葉を連ねることができることが。
うたうとは…があまりにも好きな作品だったので
ちょっと続編に期待しすぎて
トキのことも、もうちょっと深く読みたかったとか
思いましたけど…。
短歌甲子園の予選とか、緊張感バリバリで
ハラハラドキドキが止まらなかったです。
そのキャラクターに合った短歌は
どのように作られているんですかね?
清ら部長の歌、すごく好きです。
桃子たちが中心になったら、
どんなうた部になるんだろう。
続編が楽しみな一冊です。
私も自分のレビューについて一首。
ジューサーにかけても濃縮されません
意図しない味消せぬざらつき
数分どころか数日考えてこの出来ですからね。
…うた部の面々に添削をお願いしたい…
投稿元:
レビューを見る
ビビッとくるうたはなかったけど、
最後の業平くんのタイトルにもなってる
空はいまぼくらふたりを中心に決めるのだろう幸せの位置
ってうたがいちばんすきかな
トランスジェンダーと恋愛の話だった
投稿元:
レビューを見る
「歌」を詠むことの難しさ
「歌」を詠むことの素晴らしさ
「歌」を詠むことで昇華される気持ち
「歌」を詠むことで満たされる気持ち
「歌」を詠むことで高められる気持ち
「歌」を詠むことでつながる気持ち
登場する全ての若者たちが愛おしい
投稿元:
レビューを見る
トランスジェンダーと恋愛を前面に出した、青春小説。短歌でくるところが面白い。不器用で真剣な清らが微笑ましく、中途半端な業平がもどかしい。なにも○○しなくても……と大人の頭で思いつつ、ああこれが青春かとにやついてもみる。LGBTの子については、家族の理解があって何より。
投稿元:
レビューを見る
出てくる短歌がみんな魅力的。これを読んだ結構な数の人が短歌を作りたくなるんじゃないかな。
それにしても主人公、なんちゅう充実した学生時代であろうか。あまりにうらやましすぎる。
投稿元:
レビューを見る
2017.9.9読了。
またまた号泣。
私は全くわかっていないんだな、と気づく。
一緒に生き続けるってどういうことなんだろ。
なんでこの人なんだろ。
一緒にってどうやったらできるんだろ。
今回は業平視点。
なるほどなー、女子とは違う。
桃子視点からはクールで、世の中を達観した人みたいに見えてたけど、やっぱり彼も高校生。
キレイな人見ればドキッとする。
謝れない。
でも彼には辛言を言ってくれる友がいる。
自分の世界を打破して先に進むのは
投稿元:
レビューを見る
『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続きですが、今回は業平が視点人物。
うーん、いと先輩が卒業しちゃうとなあ…清らが部長かあ…。というぼんやりとした頼りなさと、業平ァ…もうちょっとこう!もうちょっとこう!というじれったさにもやもやしてしまいました。
1巻は友情、2巻は恋愛ということでしょうか。友情は、いいものだなあと気持ちよくなれるけど、恋愛はなかなか楽しいだけには終われないよなあ、青春は難しい…と思っていましたが……やはり短歌は……すごいな。うたに想いをこめることで、動き出すなあ…。
二戦目のあの展開は思わず笑い出してしまいましたが、同時にちょっと泣いてしまいました。うむ、恋愛も、よいものだ。
投稿元:
レビューを見る
短歌甲子園出場を目指す高校3年の業平は、うた部部長となった彼女、清らとの関係がうまくいかず悩んでいたところ、同じ中学だった時宗が転校してきて、様子がおかしいことに気づく。また、練習試合をしたライバル校の部長からは、LINEアドレスを交換したとたんに「今度会いたい」とメッセージが来て戸惑う。さらに、同じクラブの後輩彩美から、時宗がトランスジェンダーだと聞かされ、驚くのだった。
思春期の葛藤を恋愛、LGBT、短歌への情熱と絡めながら、業平の視線で描く。
*******ここからはネタバレ*******
結末がドタバタで尻すぼみ的にはなったが、短歌甲子園の様子は手に汗握るものだったし、トランスジェンダーの時宗の気持ちもよく分かった。
今回も短歌がとても良かった。
「うたうとは……」の続編ではあるが、ムリに笑いを取る場面が少なく、ストーリーもシンプルなせいか、私はこちらの方が好き。
男女交際の場面はあるけど、そこまで深くないので、中学生からでいいかも知れません。
投稿元:
レビューを見る
「うたうとは小さないのちひろいあげ」の続編。
前作は友情がテーマで、うた部一年生部員の桃子と綾美が物語の中心となっていたが、今回は恋がテーマで、三年生となった清らと業平二人の恋模様と、転校生だが業平の中学時代の友人時宗らの存在が加わっており、また短歌甲子園も物語の中心をなす。
付き合い始めたものの、お互いの心の成長(特に清らの)が二人の距離を難しいものとしてしまう。人の懐にはすっと入っていける清らだが、自分のこととなると不器用で、自分に厳しい課題を設けて脱皮しようとする姿にも成長を感じられる。LGBTのことを作品に盛り込んだのも、まだまだ閉ざされている日本の教育への問いかけと感じた。2018.6
投稿元:
レビューを見る
「うたうとは小さないのちひろいあげ」と繋がっています。前作がいじめと短歌であったのに対し、今作はジェンダーと短歌がテーマといえますが、恋愛要素も加わり、前回よりさらに話題が散逸してしまっている印象を受けました。
投稿元:
レビューを見る
一作目と雰囲気、変わったあ。
最初は何だこれは?と思いつつ読んでましたが、
途中でぐっと持ち直し、
最後はえ?マジか?と思いつつ読了。
ラスト、納得いかんーー!
投稿元:
レビューを見る
違和感があったことが2つ
他人のジェンダーに関する事をみんなの前で言ってしまう無自覚さの扱い。若さだから、で流せない違和感。
ラストの展開が、うわー青春、って思えなかったこと。これは自分がもう青春からかけ離れたからかもしれないけれど笑
そのしこりがあってなんかスッキリしなかったなぁ。
でも作中に出てくる短歌はすき。
2023.12.22
199