紙の本
素敵な終わり方
2019/06/04 19:26
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな人がこの建物に関わっていく。作家の話と、最後のつながりがとってもよかったです!東京會舘、行ってみたくなります。
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「あの日の一夜に寄せて」までの作品はかなり好きだけど、作者自身を意識したかのような小説家が出てきてからは、、、
東京會舘のスタッフさんたちのプロ意識は素晴しいと心から思う。
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本当に良かった。
上下巻合わせどれも素敵なお話ばかりだった。
ひとつひとつのお話が、丁寧に丁寧に書かれており読んでいるこちらも、自然と力が抜け柔らかな気持ちで読んでいける。
東京會舘を愛する人たちの気持ちが伝わり、今すぐにでも東京會舘に行きたくなる。
残念なことに改装中なので、とりあえず、パピヨンやガトーを買い思いを馳せよう。
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昭和46年に竣工した新館でのお話が、この下巻に詰まっている。上巻に比べ、激動の時代の要素は減るが、年月に伴い、親から子へ、そしてまたその子へ、と東京會舘が愛される様子が丁寧に描かれている。そして、スタッフもまた先輩から後輩へ、何年経っても、色褪せない東京會舘らしいおもてなしにほっとする。平成27年1月をもって、東京會舘は一時休館。平成30年に再開予定。2回目の東京オリンピックに向けて、どんな新装を遂げるのだろう。再開したら、ぜひ足を運んでみようと思う。
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いやぁ、泣ける泣ける。
「東京會舘」は、人の想いで成り立ってるんだな。
本物の「おもてなし」を感じました!
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最初から最後まで建物の歴史と人の歴史が繋がりながら、流れて行く!なんて素敵な作品なんだろう。とても幸せな気分になれました。ありがとう!
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長く愛される建物にはそれだけ人と建物にまつわる思い出や優しさ、時には辛かったりする思い出が沢山詰まっていて、
建物だから心がないとか言うことはないのだと思う。
その建物に人が集まって沢山の思いが溢れて初めてその建物があったかいと感じるんだと思わせてくれる話。
人の住まなくなった家が急激に衰えていくように、やっぱり建物もそこに人が居て、建物を労って、その建物が沢山の人に愛されれば愛されるほど、沢山の素敵なドラマが生まれるのだと思った。
どれも心の底にジンとくる話で、改装が終わったら絶対に東京會舘に行こうと思った。
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東京・丸の内にある近代の社交場の草分け、
「東京會舘」を舞台とした連作短編集です。
上巻の構成は、
戦前、戦中、戦後の3編を挟んで、
開業当時の第一章をプロローグに、
東京五輪の第五章をエピローグとした、
5編からなる連作短編集でありまして、
1本の完結した作品としても、よかったです。
(第三章と第四章で、
登場人物が切れている点が、若干、惜しぃ)
一方、下巻の構成は、
昭和2編、平成2編、+エピローグ的な第十章の、
5編からなる短編集でありまして、上下巻合せて、
大正11年の開業~平成27年の休業(建替え)まで、
東京會舘を舞台とした大河小説をなしていますが…、
下巻では、
各章のボリュームのバランスもバラバラで、
連作ともなっておらず(第十章で繋がりますが…)、
恐らく、作者の辻村さんをモデルにされたであろぅ、
第九章を書きたぃがための長ぃ前フリっぽくて…?、
少~しだけど、作品の印象、評価は下がったかも…。
とは言え、
全編で、ホームドラマ風?の、ほっこり系の作風で、
各章で、かすかに喜怒哀楽を感じながらも、
最後は、かすかにホロリとなる、
ほんのり暖かぃ気持ちで読了できた作品でした。
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登場人物の、小説を否定するような言葉を書いているときに、作者はどれほど辛かっただろう。似たようなことを言われながらも、ずっと書いてきたのだろうか。
すべて、いい話ではあったが、あまり身に迫るものがなかった。
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昭和46年に竣工した新館。従業員のありようには確かに繋がっている何かがある。平和な時代であっても、いろいろな人が様々な心で暮らしているのに変わりはない。もてなす側ともてなされる側の気持ちのやり取りが暖かく嬉しい。
第九章の小椋さんの受賞年は‥‥
この本は東京會舘にとっては長編、旧館・新館にとっては中編、「わたし」達にとっては短編と感じ、私には短編集でした。
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主な感想は上巻のレビューをご覧下さい。
良い小説でした。長い間リクエストして読んだかいがありました。間違いなく、今年のマイベストの一つです。
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(2017/10/13読了)
「本書は丸の内に実在する東京會舘の歴史を下書きとしたフィクションです」と、上下巻に書いてある。私は行ったこともなく、その歴史もまったく知らないので、フィクションであるとかないとか考えず、ただ物語として読んだ。
上巻の話にリンクしている…リンクというか.「ああ、あの時の」と、時の流れの中で繋がっている。上巻で印象的だった花嫁の話が、下巻でも同じ花嫁の話として載っている。作者的には、作家の話をメインにと考えているのではないかと思うけど、私はこの花嫁の「時の流れ」が一番心に残った。
上巻よりも全てに於いて、深く心に響く物語だった。
(内容)
緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞受賞を知らされた青年…優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章へ。
(目次)
第六章 金環のお祝い 昭和五十一年(一九七六年)一月十八日
第七章 星と虎の夕べ 昭和五十二年(一九七七年)十二月二十四日
第八章 あの日の一夜に寄せて 平成二十三年(二〇一一年)三月十一日
第九章 煉瓦の壁を背に 平成二十四年(二〇一二年)七月十七日
第十章 また会う春まで 平成二十七年(二〇一五年)一月三十一日
謝辞
参考文献
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さて、第6章「金環の御祝い」・・・うわー、これは泣ける!朝っぱらから会社で泣く羽目になるとは~・・・!
そして第7章、お、これは越路吹雪さん、ですね♪
第8章・・・は、震災の日の話。これもいい話ではあるんだけど、ちょっと私の気持ちとは添わなかったなぁ。。。
出来過ぎな感じw
で、第9章。これは冒頭の作家さんの東京會舘との関わりのお話・・・めっちゃ出来過ぎだけど、これは泣くわ!マジで!!w
・・・って、また翌日の朝っぱらから泣いてる私www
第10章は短め、きれいにまとまってお仕舞い♡
うーん!よかった、よかった!
直木賞を受賞した深月さんならでは!大満足~~♡♡♡
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昭和46年竣工以後の東京會舘新館を舞台にした連作集。
上巻以上に自分と同時代の新館の話には親近感が持てました。
また、平成30年まで再建中とのことで、どんな風に変化するのか、それでも変わらないスタッフのおもてなしを信じて、訪問したくさせられる名作だと思います。
読みやすいし、連作での登場人物のつながりがプチミステリーっぽいし、なによりすべての登場人物が素晴らしいです。
HPでは、この著作を記念したメニューが要予約で浜松町のレインボウで食べられるようですので、この期間に行っていたいです。
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本に出てきた場所がみじかに感じられることが多い中、東京會舘は田舎者の私には畏れ多い場所になってしまった感じがします。とはいってもとても素敵な場所、新しくなったら是非行ってみたい場所になりました。