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著者は、ドイツ人だ。OECD(経済協力開発機構)の「幸福度の測定」研究によると、ドイツは幸福度では下位とある。日本も経済面では豊かだが、幸福度に関してはどこかのニュースで見たことがあるが心の幸福度は低いそうだ。どちらの国民も細かいことまで決めてやりたがる、不安を感じることが多いようだ。
幸せになるヒントが載っている。後先のことを考えすぎない。アメリカ人のように物欲を追い求めない(とはいっても最近のアメリカ人には物欲に対する変化が出てきている)、悲観的に考えすぎないといったことだ。何も幸福の魔法があるわけではない。
対象に挙がっているのは、アイスランド、ノルウエー、コスタリカ、メキシコなど欧州と中南米の国が大半を占めている。その中でも意外に思ったのがルクセンブルクが登場していることだ。ルクセンブルクと言えば、小国の割にはリッチな国だというイメージしかなかったので驚いた。
幸せを手にしたければ、物欲にとらわれないことが重要なのかなと思った。しかし、手っ取り早く幸せになるには、「幸せだけでできている」ハーゲンダッツを食べて身も心もとろけるのが一番だな。二百数十円で買える小さな幸せだからなあ。除夜の鐘を聞いても取れない煩悩であった。
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*ドイツ人だからドイツを中心に、他国と比較して書いている。
でもドイツというところ日本に置き換えると、すごく当てはまる。
*「幸福になるためには幸福になるための努力をするんだ!」
そこに はっと 気づかされた。
いつも 自分は 何もない平穏な状態が幸福で
何かあると 不幸と考えていた。
そうではなく、
「幸福は 積極的にとりにいって
幸せは 自ら 努力して 掴むもの。」
そこが、 嬉しく ガンバロウと思った。
*そして、人や、何かを
「信じること」それも幸福になる条件なんだ
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日本人から見ると、ドイツ人も幸福度が高いと思うがそうではないらしい。この本に出てくる国々の人達は、他人と比較せず、マイペースな人々に感じた。日本人から見ると経済学的な数字は、高くないが、皆、幸せを感じてる。幸せとは何か?少し考えさせる本である。
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・幸せは、あなたの心の中にある
・自分で考えて、自分で腑に落ちることが大事
「思った通りに前進せよ」
「人生でいちばん大切なのは自分自身だ。なぜなら、自分が上手くいっていれば、周りの人達もうまくいくからだ」
「人生は1度きりだから、上手く進んでいるようにすること」
「人生でいちばん大切なのは、家族」
・10点満点をめざす必要は無い。壁にぶち当たるリスクが高くなる。
・幸せというのは、常に、生活全体において自分が行った事の結果だ
・幸福というのは、基本的には世界中どこでも同じ。あなたが幸福かどうかは、あなた自身にしかわからないこと。だからこそ世界中で幸福の研究ができる。
・幸せとは真剣に取り組むべきこと。
・幸福とは体にとって筋肉のようなもので、日々の生活の中で維持していくべきこと。
・幸福は「積極的に生きようとする考え方」
・他者については最上のことしか考えない
・幸せは向こうからやってきてはくれない。このことを忘れてはいけない。
・自分の目標を定め、それに向かってひたすら進めばいい
・他者を信頼し、他者の一番いいところだけを考える
・自分なりのプロジェクトを持ち、自分なりの計画と希望を抱く
・幸せになるにはその無駄が必要なのだ
・誰もがほかの人と全く同価値である
・デンマーク人は自分の希望を口にするし、自分の希望通りに生きている。
・別に何か周囲から期待されていると考える必要は無い。人は自分で決断していい。ただし自分のために正しい選択をすること。
ロバートカミンズ
ヴェーンホーヴェン
メラニーダヴァーン
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幸福度が低いとされるドイツに住むドイツ人の著者が、最も信用できる世界幸福度ランキング上位13カ国を旅して
色々な価値観や幸せについての意味を問うた本。
旅の記録も残っているのでとても興味深いと手に取ったのだけど。
でも半分くらいまでしか読めなかった。
はじめは翻訳によくある読みづらさだと思っていたが
恐らくそれ以上にひとつの章の中で論点があちこちに飛び、結局のところ何が言いたいのか分からず。。
本とは相性もあるとは思うがこれは合わなかったということでしょう。
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幸福度の高い国を著者なりの視点で綴られている。
その国独自の「幸せ」の基準があった。
で、僕らの基準は何か、他を知り、自分を知る。
まさに旅しているような感覚になれる本だった。
自分らしくある人は、幸せそうにみえるなぁ。
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幸福度の低いドイツ人著者が、幸福度ランキング上位の国の人々に「幸せ?」インタビューしてまわったお話
幸せな人の共通点は、今自分が持つものへの満足感にあると思う。そのものが実際に価値あるかどうかではなく、満ち足りていると感じること、感謝すること。向上心とのバランスが難しいところ。
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<目次>
アイスランド~妖精の住む国
幸福の処方箋1~幸せになりたい?
ノルウェー~豊かな国の”ヤンテ文化”
幸福の処方箋2~信頼という宝物
コスタリカ~すべてが”プラ・ビタ!(グッド)”
幸福の処方箋3~ひとりでは幸せになれない
デンマーク~日々の心構えはヒュグリー(心地よさ)
幸福の処方箋4~自由をわが手に!
スウェーデン~全体の中の一部であること
幸福の処方箋5~私たちは人間だ
スイス~みんなが自由に行動できるために
幸福の処方箋6~しなやかな社会
フィンランド~湖の青、雪の白
幸福の処方箋7~自然の中でエネルギーを補給しなさい!
カナダ~素朴な生活
幸福の処方箋8~幸せな人は単純なことを大切にする
オーストラリア~生活をゆっくり楽しむ
幸福の処方箋9~今、この瞬間を生きること
パナマ~ここが世界の中心だ
幸福の処方箋10~人生とはこういうもの
ルクセンブルグ~多様性に満ちた小国
幸福の処方箋11~生活にユーモアを!
メキシコ~極彩色の国
幸福の処方箋12~人生の意義、生きがいを探す
コロンビア~毎日が恵み
幸福の処方箋13~私の幸せはあなたの幸せ
<内容>
ドイツ人女性が、OECDの報告書による、世界の幸福度ランキング上位の国を回って、幸福の意味合いを探した旅の記録。各国のインタビューの映像を撮って、そこから文字を起こしているのだが、「幸福の処方箋」ごとにインタビューを繋いでいくので、処方箋の合間に挟まれた国ごとの特徴や印象をまとめたページで、国ごとの違いを教えてくれる。
読み終えてわかったのは、”幸福”は「もの」「お金」の多さや「安全」「平和」だけではないこと。そうでないと、コスタリカ・パナマ・メキシコやアイスランドなどがここに入ることはないはず。著者もそれは感じている。『幸福』は、人々の結びつき、信用、楽天的な考え方、自然と多く接すること、自分を信じること、他人への感謝や献身…。ドイツは緻密すぎるらしい。またアジア・アフリカはこのランキング上位には入っていないらしい。読みながら日本のことを考えると、確かに日本は”不幸”の国である。
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幸せや豊かさとは何かを考えたい時に、本書と出会った。各国における、幸せに対する考え方について学ぶことが出来る一冊だった。
国によって幸せと感じる理由は異なり、自然が豊かだから、人間関係が良いから、自由だから、楽観的だからと様々であったが、理由は分からないけど幸せという回答が多いように感じた。理由を聞かれて、理由を絞り出している感じ。
私としては、幸せについて考えられるから幸せなのだと感じた。生きているだけで幸せを感じられるのだから。
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オランダ系ドイツ人で40代の女性ジャーナリストが、幸せとはなんなのかを探るために世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅し、およそ300人のインタビューをもとに幸せについて考えた本です。13ヵ国をそれぞれ訪れた時の様子を語る章と、テーマ別に各国の人びとのインタビューを構成して幸せの様々な面のひとつひとつを考察した章とを交互に織り交ぜた仕様になっています。
世界幸福度ランキング上位13ヵ国とは、アイスランド、ノルウェー、コスタリカ、デンマーク、スウェーデン、スイス、フィンランド、カナダ、オーストラリア、パナマ、ルクセンブルク、メキシコ、コロンビアの各国がそうです。手厚い福祉政策が特徴的なスカンジナビア諸国が軒並みランクインしています。また、コロンビア、メキシコなど治安が悪く危険な国々や、貧困世帯の多いコスタリカもランクインしているんです。後者の三ヵ国の人々には、人生を辛いものとしない楽観さが感じられるインタビューが多かったように思います。「楽観は意志、悲観は気分」「逆境は人を強くする」などの言葉がありますが、かの国々の人々は政情や自然のなかで鍛えられたゆえの幸福度の高さなのでしょうか。
著者は折に触れて自国のドイツ人を引き合いに出し幸福度の高い人々と比較するのです。ドイツ人は完璧主義で規則を重視する、と決まり文句のようにそういった前提が幾度と書かれているのですが、これ、日本人にも実はほぼぴったり当てはまります。仕事人間としての日本人像といったほうが正確ですが、だからこそ幸福度の高い国々の人たちとの比較が、当事者として考えやすくおもしろかったです。
さて、本書序盤から語られる北欧の国々(スカンジナビア諸国)。これらの国々は国民に、所得のうちかなりの額の税金を課しています。けれども、国民たちにすれば税金を支払うのは同胞にたいして忠実である証ということらしい。国家がしっかり福祉をしていて信頼が厚いから、そういったメンタリティーになるのかもしれません。税金を多く徴収されることの理由として人々によいリターンが目に見えるかたちでちゃんとあるならば、税金が上がることを肯定しやすい。そして国家への信頼度もあがります。
北欧諸国と日本との違いはどうでしょう。北欧諸国にたいして日本は、人口量の多さと人口密度の高さの違いがまず思い浮かびます。まあ、それが影響しているかどうかはわかりませんが、不安と強迫観念、そこから発展して(その逆かもしれないけれど)完璧主義的気質は強いと感じられる(完璧主義的なのはドイツ人といっしょ)。元来、信頼より安心を求める社会ですし(安心社会より信頼社会の傾向にあるのがヨーロッパだと思うのでここはドイツ人とは違うのかもしれない)。日本人はそういうもんだ、として世界の中での多様性の一つとしてこのままでいくのか、それとも他国のよいところを見習って、日本人をバージョンアップしていくのか。考え方は別れるところかなぁと思います。たださきほど書いたような、税金のリターンをきちんとやるという先手を政府が打てば変わってはくるでしょうね。
「規則が多すぎると人を不幸にする」と考えるインタビュイーもいました。それを受けて著者もこう書いています。<信頼は「すばらしいコミュニティ」の基礎である。信頼と団結がないところでは規則が必要となる。ないしは規則を決めたがる。互いに信用しあっていないからだ。><ドイツではよく「もっと規則をしっかり定めなければダメだ」という言葉を耳にするが、もし規則を頑固に適用すれば、対立を避けるどころか対立を招いてしまうことになる。><そうなると柔軟かつ自主的に自由に行動することはできなくなり、規則を守るのが正しい、法にのっとって行動する人が正しいということになるのだ。> 規則が、信頼を築きあげるための機会の損失を生む、ともとれるような考察です。
スカンジナビア諸国のような国民同士での信頼の強い国々では、福祉の給付金制度の悪用がすくなく、だからこそ手厚い福祉政策と重い税金の社会がうまくいく好循環にはいっているようです。信頼度が高ければ監視が少なくなり、また、監視が少なくなれば信頼度は増す。<これは各人の責任感と発達能力を重視する現代社会にふさわしい考え方だと私は思う。何が起こるかわからないのに前もって規則の網を張りめぐらす必要はない。不信感は各人の活動の自由を制限するだけでなく、一国全体を委縮させてしまう。> このあたり、他者への不信感と不安が根強い「安心社会」志向と言われてきた日本ではどう考えたらよいのでしょうね?
また、時間について、各国の人々では意識の違いが興味深かったです。日本など資本主義の先進諸国では時間に追われ毎日いそいそと生きて疲れてしまう人は多いと思います。それって、時間に翻弄されているんですよね。だけれど、いちいち「今、わたしは時間に翻弄されているんだな」などと意識したりはしない。疑いのない当り前のこととしているからです。でも、なにも時間に翻弄されることを無条件に受け入れることはないんです、ほんとは。未来や過去ばかり考えず、「今」に集中することが時間から翻弄されることから自分を守るひとつの手段だと本書から学べます。なんでもない「今」、くだらない「今」、と思うのは固定観念。
そこにしかない「今」とじっくり付き合ってみる。仕事の日にはなかなかそうはいかないけれども、休みの日は時間による縛りのある世界から意識的に逸脱してみると、時間に翻弄されないことで得られる幸福感があると思う。それは、ぜいたくなのかもしれないし、無駄だという人もいるでしょう(いやいや、幸福を尺度にすると無駄なんかじゃけっしてないんですよね)。時間の縛りから逃れて豊かに時間を使うことを「無駄をしていること」だという人は、何を幸福としているかという価値観や世界観が違う……というか、幸福がその価値観の軸にはなっていないんだと思います。そんなことはない、と言う人も、その胸の内に抱いている幸福についてのイメージをよくよく客観的に吟味してみれば(他者との話し合いの俎上にそせるのがわかりやすくて良い)、それはまるで幸福からそうとう離れたものだったりするんじゃないだろうか。あるいは、幸福を最優先しなくても満足だ、という価値観の人だって大勢いるとも想像できます。
本書を読んでいると、日本社会での常識がただのいち地域でのほんのひとつの有り方だとわかっ���きます。よいとされる国・されない国それぞれに長所と短所がちゃんとありますから、それぞれの幸福感がどういうものと繋がってのものなのかを吟味することだって大切なんだと思います。
ここで突然、ぼそっと個人的な一言をいわせてもらえば、幸福感いっぱいの世界では、「すぐれている」と評価されるような文学はでてこないような気もしました。そこに対立がないからです。幸福のために文学を書きたいと思っていたとしたら、幸福がその妨げになるのかもしれない。そういったところに気付きました。二律背反ですよ。幸福の文学のために、現実の世界は不幸であれ、という愚かなことになる(そうはいっても、世界の文学はよくしらないから、妄想レベルなんですが)。
本書の文章の進み方としては、論考というまで堅くないし、エッセイと決めつけるほど学問的なものが薄くはないです。あまり突き詰めず、日常の考え事のような思索レベルで進んでいきます。結論は急いでいませんし、ぽつぽつと日々思い浮かぶことを書きとめていったものをまとめたくらいの気安さがあります。しかしながら、同じテーマのインタビューをまとめたり、読者の気付かないところでウンウンあたまを使って書きあげた本だという印象を受けました。( Good Job!! )
と、書いてきましたが、僕にとっては決定打のような部分はあまりなかったのですが、遠くからじんわり効いてくるようなものがありました。そう、じんわりと自分のベクトルの角度がちょっぴり変わるような感じです。これも、その人その人によって印象や感慨が違うのだと思います。あまりに「日常の空気」や「常識とされる空気」に窒息気味な人には、肩の力が抜ける内容になっていると思います。「大局観を持つ」じゃないですけれども、気付かずに一体化しちゃってる日常の空気を客観的にとらえる視点を持つためのきっかけになるような本にもなると思うので、そういう意味でちょっと壁を感じるなという人にはおすすめです。そうじゃなくてもおもしろい。
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外国人がドイツ人に同じ取材をしたら、幸せって返ってきそうな気がする。
メキシコでも喧嘩はあるし、スペインの友達は親戚との距離が近すぎてたまに嫌な時があると言ってたし。実はどこの国も変わらなかったりして
幸福度は自己評価でつけられてるので国民的な性格に左右されそうな気もするし、ランキングは自己評価の付け方の差でしかないのでは?と疑問に思った。
でも、自分自身を愛して幸せをお互いに分け与える生き方は素敵だなと思った。そして、もうちょっとドイツ人に優しくしてあげて〜たまに辛辣!
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幸福についても考えることができるが、ドイツ生まれの著者のヨーロッパ諸国に対する印象がうかがえて、それもそれで面白かった。
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幸せだと堂々と言える人って、自分の幸せについてよく考え、今できる努力をしてるからこそ、現状に納得できてるんだと思った。
私も含め、「幸せになりたい」と言う人はちゃんと幸せになる努力をしているのか?と見つめ直すきっかけになる一冊。
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幸せと言うのは、常に、生活全体において自分がやったことの結果だ
アイスランド人ほど人生を変化し有限なものと言う現実に直面している国民はいない。だからこそアイルランド人は今、生きていることを喜ぶのだ