紙の本
嬉しかった
2017/12/27 09:24
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投稿者:さ - この投稿者のレビュー一覧を見る
嬉しかった
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物語を生み出す人たちのためのハウツー本。2部に分かれていて1部は魅力的なキャラクターについて、心の成長における欠点の役割や治す方法など。2部はありとあらゆるネガティブな感情について解説している。ココは目から鱗が落ちる。また代表的な作品キャラクターも紹介していて「あーあのキャラこれだ」と納得。なかなか面白い!ポジティブ版はあるのかな?
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A5サイズでそこそこの厚み。
最初にキャラクターに欠点を持たせることで、どれほど作品に魅力が増すか書かれている。
そして悪役(主人公が敵対する相手)の重要性、どんなキャラクターであれば深みが出るか語られている。
「気まぐれ」、「依存症」などネガティブな特徴について見開きで2ページに渡って説明している。
その特徴を持つようになった要因、その特徴を持っている人が取りがちな行動、その特徴がもたらす良い面と悪い面、こういったことがあればその欠点を克服できるのではないかという方法も。
タイトルの通り、特徴の見出しはすべてネガティブ。
特徴の説明は箇条書きになっていて読みやすいけれど、「薬物中毒」や「精神病」などなかなか直球な言葉が使われている印象。
自分自身に刺さる言葉があり心をえぐられる思いもしたけれど、たくさんある特徴を読むのは面白かった。
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キャラクターを作ることはもちろん、自分の心を探るという点でも有用だった。
心の傷がいかに性格に影響するかを意識してキャラクター作りに生かしたい。
心の傷を認め立ち向かうことにより成長する主人公を読者は求めているんだな。
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これまで幾つかライティングに関する著述に触れ、翻訳されたものならばなんらかの用心が必要だということを感じた。たとえば原語が英語で文法の話をしているならば、日本語に適用した場合、有用ではない情報である可能性がある。
本書のように感性に基づく辞書のようなものの場合、それに加え、著者や訳者の性別も考慮すべきかもしれないと感じた。
一例を上げると、本書に例題として上げられている「男くさい」は原語でMachoである。個人的な印象だが、Machoという言葉は、男からしても「男の極右」な印象がある。ネガティブあるいは揶揄すべき印象がある。例ではナンパ野郎に対して使用されていたが、ナンパ野郎という印象もない。
個人的読書経験から「男くさい」は「渋い」「タフ」を包括するものであり、ネガティブな印象はまったくない。
著者らはこの辞典は参考までにどうぞと予防線を引いている。まあ、そう思う。
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シリーズ三冊目。
毎回、辞典を活かすための情報が満載。
1.魅力的なキャラクターとは
2.欠点はこうして形成される
3.心の成長における欠点の役割:旅路を複雑にするもの
4.人間関係における欠点の役割:衝突を生みだすもの
5.ゼロからのキャラクター創作
6.悪役と欠点
7.キャラクターの欠点における大事な要素
8.キャラクターの欠点を明かす方法
9.ありがちな落とし穴:欠点を持つキャラクター創作は難しい
こちらもポジティブと同じく『落とし穴』について書かれてる。
気にしすぎる必要はないけど、ポイントとして押さえておくといいのかもなとは思う。ただ、最終的にネガティブ=落とし穴部分が他の場所と上手く連動してポジティブ=面白いになる可能性もあるので、気にせずに書いたもの勝ち……でもあるんだよな。
類語辞典を5冊揃えるだけでも、ポイントを押さえた情報満載で説明部分を読むだけでも面白い。ネットでも調べることはできるけど、紙で持っておきたい。
……と思ってるから、重い辞書を抱えて小説書くという本末転倒な事態に陥る。でも、これはこれで楽しい。アナログ人間から抜け出せない。