紙の本
江戸川乱歩賞受賞作
2021/10/31 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
「平成のドグラ・マグラ」 とさえも評された江戸川乱歩賞受賞作。一家全員が猟奇的殺人者という設定には惹かれるものがあるが、ミステリーとしては、密室殺人の謎解き部分は随分肩透かしな印象で、全体的にオチに対する納得感が薄く、残念ながら少し期待外れに感じた。
紙の本
これが乱歩賞?
2016/11/21 17:13
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーと言えばミステリーかもしれないが、綾辻行人氏がゴーストライターだったとしても違和感を感じない出来栄え・・・
投稿元:
レビューを見る
書店で平積みされた本書の奇妙なタイトルと帯とポップの一文に惹かれて購入。
「QJKJQ」ってなんだ。
平成の「ドグラ・マグラ」である、って何それ魅力的。
第62回江戸川乱歩賞受賞。
亜李亜は父と母、兄の四人家族。
亜李亜の家族は全員、猟奇殺人鬼だ。
こういう設定で、亜李亜の語りを中心に描かれている。
家族全員が殺人鬼だなんて突飛な設定でゴマかすコケオドシ作品、地雷踏んだかなと読むまでは思った。
読んでみると、そういうタイプの作品ではないことがわかる。
家族全員猟奇殺人鬼という設定から想像するものとはかなり異なる進行をする。
殺人シーンの描写など、苦手なひとはいるだろう好みの分かれる作品だと思う。
亜李亜が真実に気づきはじめるきっかけが弱いなど気になる部分もあるけれど、わたしは面白いと思う。
ラストの親子の食事場面は単なるミステリーという枠を超え、人間について書かれており、なかなか素敵だと感じた。
文章が上手い作家さんで、大変読みやすく、多く張られた伏線の回収も見事だった。
有栖川有栖さんの“平成の「ドグラ・マグラ」である”という言葉も納得出来る部分もある。
はじめて読む作家さんで、大賞受賞作品をどちらかというと避けるわたしが勢いで単行本を購入したけれど、次の作品が楽しみな作家さんだと思う。
投稿元:
レビューを見る
これまで読んだことないタイプの作品で、新鮮味ありました。設定が説得力あって痺れます。作者の筆力も相当なもので、新人作品とは思えない濃さがありました。主人公の少女の行動こそ狭いものの、彼女が出会って知ったものは重いですね。殺人者について詳しくなりました。
投稿元:
レビューを見る
江戸川乱歩賞受賞作。
仮想と現実をいったりきたりしながら、QJKJQの謎を解く。
殺人一家という設定は斬新だったので、入りは好印象だったが、途中から哲学的になり、謎解きも完全ではなくある意味、読者にのりしろが与えられている。
少し消化不良な感じ。
投稿元:
レビューを見る
おもしろかった!ただ、真剣に読まないと置いてかれるというかむずかしい話。どれが現実か、誰が本当のことを言ってるのか、わからなくなる。話題になった本のようなので気になって読んだけど、よかった。
投稿元:
レビューを見る
今年の乱歩賞作品。
選評で何人かがいっているが、文章が上手い。新人らしく(実際素人ではないらしいが)も乱歩賞らしくもなく、現代的で芸術性も高く、でも読みやすいのはスゴイ。
展開も、どうなるのかというより、どんな話として進み、収拾されるかの期待でどんどん読んでしまう。
また、心理面が複雑に変遷する様を一人称で書き通しているのもよい。ゲシュタルトの崩壊と、突飛な真実を絶妙に受け入れる再生を、変に難しくなく読ませるのは中々できることではない。
と、総じて完成度の高さに興奮したが、ストーリーは今一つ物足りなかった。あらすじから期待するほどエンタメ性がなかったからだと思うが。
ぜひ、内面ではなく外側の世界が激しく起伏する作品も読みたい。
4-
投稿元:
レビューを見る
今年度の江戸川乱歩賞受賞作品です。
江戸川乱歩賞としては、初めてのホラーテイストではないでしょうか。
後味が悪いのかどうなのか。
何とも言えない作品です。
現代のドグラマグラとの書評は頷けますが、ミステリの要素はしっかりあり、結末もしっかりとあります。
筆力もある作家です。
楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
第62回江戸川乱歩賞受賞作と言うことで、読んでみた。父も母も兄も、そして17歳の主人公も、家族全員が殺人鬼。序盤から人を殺すシーンの連続。しかも、理由のない快楽殺人。ある日、兄が自宅で何者かに殺され、母も失踪する。父と二人だけになった主人公・亜季亜は、父から真実を告げられる・・・この真実が現実離れし過ぎてて、まず受け入れられない。ここ何年か、乱歩賞受賞作を読んで、当たった試しがないので、今回も「外れた」感は大きい。タイトルも、内容を読んでも、やっぱり意味不明・・・
投稿元:
レビューを見る
家族全員殺人鬼という設定から、零崎ファミリーみたいな感じかな?と思われたかた、この本はかなり違います。完成度は高いけど、娯楽小説としてはあまり面白くない。
投稿元:
レビューを見る
アダムとイヴの子どもであるカインとアベルは、人類最初の殺人の加害者と被害者。
低視聴率で打ち切りになった月9ドラマ『カインとアベル』でケチが付いたような感じですが、こちらはドラマとは全く関係なく、読み応えありました!
投稿元:
レビューを見る
カインとアベル,脳の研究など,少し宗教や哲学色のあるミステリー.シチュエーションは面白かったが,現実感が全くなかった.
投稿元:
レビューを見る
何処にでもいそうな4人家族の女子高生が主人公。
大きく違うのは全員が殺人鬼の殺人一家ということ。ある日その長男と母親の姿が無くなったことから、少女は事件の真相を探り出す…。
もうこの設定自体が全くありえない設定のうえ、ここから話は二転三転していく。どうすればこんなストーリーが考え付くのだろう?乙一や小林泰三をもっとダークにしたような感じか。
ただ後半、作者がよく勉強して緻密に会話を組み立てているのはわかるのだけど、語りが長くなり物語が留まるのは残念。ここさえなければ、ラストまで一気に疾走感もあってよかったと思うのだけど。
やはり、江戸川乱歩賞受賞は伊達ではない。すでに作者の文章もかなり完成されているし、ストーリーも文句ない。
次回作が楽しみな作家がまた一人増えて嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
いい話だった!とまではいかないけど、
読みやすくて最後も悪くないと思いました。
途中で話の規模が大きくなりすぎて???
なところもありましたが、全体に主人公の地元周辺でストーリーが進み、イメージしやすかったです。
投稿元:
レビューを見る
前半はゴシックホラーな感じでグイグイ引き込まれた。
オチはまさかの妄想かいっ!
育ての父と鳩ポンの死、IQ200にとってつけ感あり。
実の父や兄の描写から、作者は女性かな。