紙の本
ヤモリと並ぶ我が家のアイドル
2016/10/31 23:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう本を待っていた。習性とか分類学とか生物学的観点で書かれた書はあったものの、ハエトリグモに特化した写真集的な書は初めて目にした。書店で見つけた時は結構興奮してしまった。実はハエトリグモとヤモリは我が家のアイドル的存在で、まあ、自分が好きなのを、家族に押しつけてきただけかもしれないが、今や妻はまだしも、娘二人は私の味方である。
ともかく写真が美しい。今までルーペで見てはきたけれど、ここまでハエトリグモの目の輝きの美しさに気付いたことはなかった。ありがたや、ありがたや。
我が家で目にする種は「アダンソン」と「チャスジ」だと思われるが、日本だけで104種類も、まして世界には「ピーコック」のような美しい種がいるとは。野外種を見る機会が少なかったが、これからは山歩きの時は、昆虫類・コケ類と共にハエトリグモにも注意して見ていこうと思う。
あと、家の中ではオスかメスのどちらか片方しか見ることが無いため、オスが命がけでメスに求愛しているとも知らなかった。身近な存在であり、なおかつアイドルである彼らの生活に触れられた思い。クモは苦手という方にも身近なハエトリグモは、ルーペを向ける価値ある生き物だと、今まで力説してしてきた私の裏付けをしてくれる書である……とは、言い過ぎか……。
投稿元:
レビューを見る
家の隅っこでピョコピョコ跳んでいるチビ蜘蛛の写真集。気にしたことは無かったけれど、アップで見るとかなり可愛い。てか、SUVみたいで格好良い。著者の須黒氏は娘の小学校の理科の先生。授業もとても楽しいとのこと。「日本産全種制覇の野望」達成を応援したい。
投稿元:
レビューを見る
屋内で見つけたら手の平に乗っけて少し遊ぶ程度のライトなハエトリグモ好き。なので種類や生態もあんまり気にしてなかったけど、この本で色々勉強できた。
「世にも美しい瞳」と銘打っているだけあって美麗で愛らしい写真がふんだん。眺めているだけで楽しい。クモが苦手な人もハエトリは小さいし模様も毒々しくないから一度手にとってみて欲しい。
自分も今度実物を見つけた時は動きだけでなく顔も観察してみよっと。
投稿元:
レビューを見る
国内と海外のハエトリグモを扱った、写真集のように美麗なミニ図鑑。
1種につき1ページだから、写真も大きく(タイトルにあるよう)美しい瞳をじっくり見ることができる。
顔のアップの写真が多いから忘れそうになるけど、ハエトリグモはわずか数ミリメートルの生き物。それでいて、この色彩と配置の精妙さ。
神は細部に宿る、というけれど、ハエトリグモに限らず小さな生き物の姿はいつも、造化の完璧さというものを思い出させる。
投稿元:
レビューを見る
家の中をぴょんぴょん跳んでるちっちゃい蜘蛛。
黒に白いラインが入っていておしゃれだなと思っていたが、この本を読んで、おしゃれじゃない茶色く地味な奴は雌で、アダンソンハエトリという立派な名前があることを知った。さらにちょっと大きい茶色い奴はミスジハエトリ。あったかい季節なら家の中で観察できるところが最高。
しかも、こんなに可愛い顔だとは知らなかった。そっと紙に乗せて見てみると、確かに肉眼でもわかるくらいぱっちりとした大きな目。驚かせないように覗くと、ハエトリも顔を上げてこっちを見ているじゃないの!「目が良い」と書いてあったけど本当なのね!そのきらきらと大きい様はほとんど少女漫画並み。今まで、少女漫画のキャラクターに負けないのは猫だけだと思っていたが、ハエトリグモもいい線行ってる。
この本に出合わなかったら、一生家の中でぴょんぴょんしている網をつくらないヤツくらいの認識だっただろう。
おまけに蚊やハエや小さいゴキブリを食べてくれる。一気に好きになってしまった。
こうやって知ることで世界が広がることって年を取ると少なくなるだけに、本当にうれしい。須黒さんがいかにハエトリグモを愛しているかが伝わってくるし、大人でもこれだけ認識の変化があったのだから、子どもなら人生を変えるくらいの力があるかもしれない。学校にはぜひ置いてほしい。
投稿元:
レビューを見る
どこの家にもいるハエトリグモが
こんなに綺麗な目をもっているなんて
なんだか 嬉しくなりますね
今度見かけたら
目を見るようにします