紙の本
お弁当をつくる楽しさを感じられるお話
2017/04/02 21:38
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名家出身の若い女性が営むお弁当屋さんを舞台にした物語です。お見合いをライフワークにする花柚さんが、お手伝いの大学生と一緒にお弁当を注文してくれた人たちに合わせたお弁当を作ります。お弁当の具材にこだわるだけでなく、まかない料理など簡単なものまで、丁寧に手を抜かずに作っているので、読んでいるだけでおいしさが伝わりました。注文した人がとても笑顔でおいしそうに食べているのが伝わってよかったです。自分で料理する際に、相手の気持ちになって作ることを教えてくれる優しいお話です。
電子書籍
簡単なようで案外難しい
2019/11/24 21:20
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べる人のことを考えて心を込めて作る料理はやさしい味がする
実際の味もだが食べる人間のためにかける心づくしや手間は色や形に現れ、舌だけではなく目にも感覚にも訴えてくる気がする
そしてその作り手の気持ちに気づき感謝する心を忘れたくはないと思う
「部屋をきれいに整えること、丁寧においしいご飯を作ること、季節の花を飾ること」これだけのことが毎日当たり前に出来る人間に私もなりたい
簡単なようで案外難しい
小さな仕出し弁当屋を舞台にやさしい人間模様を二十四節気七十二候に合わせて描いてある
特別な料理ではないけれど思いやりの心からのちょっとしたアイディアがありとても参考になり料理がしたくなりお腹も空いてくる作品だ
電子書籍
だし巻き卵
2021/01/29 15:56
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
片栗粉を混ぜるといいんですね。
このタイプの話って、極端なキャラクターが出てきて
読むのが嫌になったりすることも多いですが、
本作は、嫌になりそうなちょい手前でキャラクター設定が抑えれられていて
よかったです。
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最近読んだご飯系小説の中ではかなり好きな方です。
あとのり弁が美味しそう過ぎたので是非作ってみよう!!
続編もあるようなので、これは続きも読もうと思います。
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舞台は京都、小さな仕出し弁当屋「ちどり亭」の店主花柚さんはお見合いがライフワーク。バイトの大学生彗太の目線で二十四節気七十二候の季語と絡めて描かれる日常。
イシヤマアズサさんの装丁が美味しそう 照りがやばい。
花柚さんのキャラクターゆえなのかゆったりした空気感。
季節ごとに旬の素材を使って作られる料理の数々がすごく美味しそう。
揚げ出し豆腐の衣に片栗粉でなく、おろした麩をつけるってのやってみよう
今後も展開が気になりますね。
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京都の仕出し&弁当屋「ちどり亭」を舞台にした、ハートウォーミングなお話。
店主の花柚さんのお人柄か、関わる人たちが、次々と仲良しになっていく感じが良いですね。
最初は、「何だこの人・・」と思っていた美津彦さんや永谷さんも、じわじわと魅力的に思えてきました。
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友だちから、回ってきた本。
京都の弁当屋さん、季節感をいれ、丁寧に作っているお弁当。食べてみたい。
ゆっくり流れる時間がいい。
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初めて読む作家さん、初めてのシリーズ。
とても素敵な出会いになりました。
もう何年も訪れていないけれど、京都が舞台の作品を読むことが好き。
その、京都にもいろいろな顔がある。
この「ちどり亭」では、二十四節気七十二候の季節感と、空気を描いている気がする。
キャラクターも、由緒ある家柄の人たち、品があり、歴史がある。
けれども、嫌味がまったく無い。
仕出し弁当屋「ちどり亭」の店主は旧家のお嬢様の、蒔岡花柚(まきおかはなゆ)さん。
とてもかわいい人。
小学校四年生のときから、花嫁修業のためにお料理を習い始める。
そのときからの「練習帖」九十六冊。しかし、途中から“未来の旦那さま”のための献立帖ではなくなってしまう。
醤油色に黒く染まっていない、素材の鮮やかな色。
でも味付けはしっかりしている。
雑味のない、おいしい出汁の味がじゅわっと口の中に広がる、京料理の煮物…そういう味わいのある作品。
京都の仕出し文化も勉強できました。
恋愛ものとしても、とても引き込まれる。
特に、京都市庁の会議のための、心づくしの櫻御膳が美味しそうだったので記しておきます。
一段目。油揚げ入り筍ご飯。木の芽をトッピング。
二段目。四つに分けたおかずの詰め合わせ。
だし巻き卵、かんぱちの照り焼き、若鶏といんげんのうま煮、生麩の白味噌田楽。
ほうれん草としらすの和え物、にんじんとごぼうのきんぴら、鹿の子蒟蒻。
飛竜頭(ひろうす)と蕗の含め煮、生湯葉の梅肉和え、みかんのゼリー寄せ。
笹巻きと黒蜜きなこ。
1.桜始開(さくら はじめてひらく)、花見といつかのオムライス。
母が亡くなる寸前、料理のできなかった父が作ってくれた、オムライス。
2.玄鳥至(つばめ いたる)、「黄色い麻薬」とお礼状
花柚さんの練習帖に貼ってあった、思い出のお礼状。
有名な書家をもてなすためのお弁当を、京都市庁に勤務する、花柚のかつての婚約者から依頼される。
3.虹始見(にじ はじめてみる)、飾り切りと青菜のおひたし
小学校二年生の“ゆうや”が、ちどり亭に入り浸るようになる。
母が仕事で忙しく、父親が家にいないらしいが…
ちどり亭のおいしいご飯を食べたいらしい。けれど、花柚は彼に食べ物を与えないようにしていた。
4.牡丹華(ぼたん はなさく)、だし巻き卵と献立帖
花柚さんの師匠とのお別れ。
『誰かのために』生きてはいけないという師匠の言葉。
彗太は、“孫弟子”として、花柚さんを見守ってほしいと、藤沢先生に託される。
5.紅花栄(べにばなさかう)、練習帖と最後のお弁当
花柚さんのかつての婚約者、永谷総一郎氏からの仕出しの依頼。
用途の欄には“結婚”にチェックが入っている。
家のために、恋愛をあきらめなければいけないのか。
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久しぶりに自分で購入した本。
昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いにこぢんまりと建つ、仕出し弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚が心をこめて作る最高に美味しいお弁当を食べれば、どんな人でも笑みがこぼれてしまう。ちどり亭を舞台に紡がれる幸せな物語。シリーズ1作目。
初めて読む作家さん。
京都の姉小路通にある仕出し弁当屋「ちどり亭」が舞台。
店主の花柚さんとバイトの大学生・彗。
記録するのが好きな私は「お弁当練習帖」にものすごくそそられた!
読んで良かった!
すごく好きな空気感。お弁当もとってもおいしそうで…。
七十二候に絡めて話が進んでいくのもいい。
ちどり亭に入り浸る、花柚さんのはとこの美津彦さんが好きだわ~(笑)
端午の節句のお重(240p)作ってみたいな。
続編ももちろん買います!
2021.3再読
ちどり亭が近所にあったら絶対に常連になる!!
季節のものを取り入れた、品数の多いお弁当が本当においしそう。
自分のお弁当を預ければ、そこに詰めてくれるのもありがたい。
店主の花柚さんはお嬢様でおっとりした雰囲気なんだけど、しっかりとした芯があって、いいこと言うんだよね~。
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やさしい人たちの登場するお話は大好きです。
とくに、主人公の慧太。今どきこんな男子大学生がいるかしら…やさしくてまっすぐで、そして料理が好き。
ぶっちゃけタイプですw
おねーさんは、慧太くんの恋がうまくいくように、いっぱい応援してるからね~。
嫌なヤツが一人も出てこない、むしろいい人しかいない。そして主人公に好感が持てる。
この条件だけで充分、続編を読む理由になります。
そして忘れてならないのは、美味しそうなお弁当。わたしもちどり亭に通いたいなぁ。
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献立を見ておいしそうだと思うのは、何となく今まで食べたことがあるようなもので味が想像できる(西と東で味付け変わるだろうから実際は違ったりするだろうけど)のと、必要な手間をかけて丁寧に作ってあるとわかるから、なのかもしれない
きちんと食べることはきちんと生きることに繋がる
ぐーたら昼行灯?の引っ掻き回しっぷりが面白かったし、雰囲気もすきだと思う
お店は続けてほしいし行ってみたい
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色とりどりのお弁当、誰かのために作る料理。
それを作り出す仕出し屋主人と取り巻く人々の、日常と恋の話。
図式が頭の中に浮かぶのがとても楽しく、色や形で細かく表現されているお弁当もとても魅力的だった。
彗太の恋が実る日は果たしてくるのか。
花柚さんは永谷さんとちゃんと結婚できるのか。
続きが気になる。
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買ってから読むまでに時間がかかってしまった。
読み始めたら、ほっこりして美味しそうで可愛くて一気に読んでしまった。
毎食ご飯を作るということは、丁寧に暮らすこと。自分を大事に人を大事に思いやることなのだなと実感。
カレンダーの「季節の言葉」もとても良かった。
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うわー、これはいいお話だな。
読み終わってほっこりと心が温かくなる。
主人公たちが作るお弁当も美味しそうで幸せ。
ヒロインは花柚さんなんだけど、その恋を主人公が見守る側になるのは、ちょっと新鮮。
まあ、弟子だからね^^
途中,花柚さんと永谷さんのことで切なくなったけど、あれがそういうことだったとわかって、笑ってしまった。まったく。でも、そういうところもいい。
「二十四節気」「七十二候」も、古く続く家のことも、京都の舞台によく合っていて、物語の中にすっと入り込めた。
ぜひ、続きを読んでみたいお話だ。
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何を作ったかは何を食べたかを記録すること。ちょっとしたことから知り合った花柚さんにお料理を教えてもらうことになった大学生の主人公。こんな風に食べるものをひとつひとつ丁寧に作れる生活に憧れる(あくまでも憧れ)。二十四節気七十二候の季節感とか料理に込められた願いとか。食べてくれる人のことを考えてごはんをつくる。少し前までは当たり前のことだったはずなのに、今やこちらのほうが希少価値が高い。ここまで食材ひとつひとつに向き合うことはできないけれど、自分の食べるものはできるだけオーガナイズしていきたいと思った。