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みんなのレビュー22件

みんなの評価3.9

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紙の本

からくり「べンダサン」

2004/05/24 23:52

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:北祭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本人論の大ベストセラー。発刊時、巷ではそのすぐれた観察眼に感服し、作者イザヤ・べンダサン(自称ユダヤ人)大捜索が行われたのはあまりにも有名である。そんな中、訳者と名乗った本物の著者山本七平はひとり、何を思っていたのだろうか。

 著者はユダヤ人を比較の鏡として日本人像を浮き彫りにする。日本人は「神」という概念ではなく「人間」という概念を中心とする「日本教」の信者であるとした「日本教徒論」。全員一致の議決や国会の法律さえも絶対とはしない日本人のもつ無意識の法、すなわち「法外の法」。これら日本人論の論調は刺激的で、筆の立つ作家のこころに火をつけた。その影響力は大きく、この本にある様々な各論を巧みに切り取って自論に仕上げた風な書物の刊行が、いまだに後を絶たない一事を持ってもそれは察せられるのである。

 しかしなぜ著者は「べンダサン」を名乗ったのであろうか。これは、日本人論を謳った書物の中でも極めてユニークな点であり見過ごすことはできない。

 べンダサンは、「しのびよる日本人への迫害」という章の冒頭で次のように語っている。

<「われわれは、迫害されたが故に人類に対して何らかの発言権があると思ってはならない」。私は絶えず同胞にこのように言う。だがこの言葉はちょうど日本人に「唯一の原爆被爆国なるが故に、世界に向かって何らかの発言権があると思ってはならない」というのと同じであって、中々うけ入れられず、時には強い反発をうける。もちろん、ユダヤ人に対してこう言う権利があるのはユダヤ人だけであり、また同様に、日本人に対して前記の言葉を口にしうる権利があるのは日本人だけであるから、私は、その言葉は、口にしようとは思わない。>

 「ユダヤ人に対してこう言う権利があるのはユダヤ人だけ」「日本人に対して前記の言葉を口にしうる権利があるのは日本人だけ」、注目はここである。ある民族の記憶や歴史の根幹に深く立ち入ろうとするとき、それを口にする人が同胞か否かによって、受け取られかたは全く違ってくる。いわんや、多くの人命を失う「迫害」というものを語るならば、同胞でなければその「権利」はないという。

 本書のような比較文化論をなす場合、日本人とユダヤ人との両民族の分析が共に優れていなければ、それは成功しないであろう。著者はその卓抜した宗教の知識を支えとして「ユダヤ人・べンダサン」を名乗る。そして「権利」のあるべンダサンにユダヤ人論を語らせるのである。しかもその念の入れ方は半端ではなく、その文章は翻訳的で、いかにも外国人の好みそうなエスプリに富んでさえいる。虚像べンダサンによって、著者はそれまで日本人の書いてきたユダヤ人論を一歩抜け出すことに成功したのである。
 また同時に、著者の実像は日本人論に踏み込む「権利」をもつ日本人・山本七平である。当然、その面では大いに羽根を広げた論考が打ち出される。対象となるユダヤ人論が冴えれば冴えるほど、日本人論がまた冴える。日本人なら誰しもが普段何となく感じているであろうことが巧みに調理され目の前の御膳にズラリと並べられるのだ。

 著者は、ユダヤ人論を語るときべンダサンを解き放ち、日本人論を語るときべンダサンと入れかわる。是非、その「からくり」は承知の上で騙されてみてほしい。その仕掛けに翻弄された読後感は何故だかとても心地よい。

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