紙の本
北杜夫氏の世界にはへんなひとがいっぱい
2021/05/17 22:01
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ぼくのおじさん:は北杜夫氏が旺文社の「中二時代」に連載していた少年少女向け小説だ(私は作者が連載をしていたはるか後に「中二時代」ではなく、「中二コース」を愛読していた。それはファンだった桜田順子がCMをしていたからだ、蛇足)、びっくりするのは、この小説が、ある病院を営む家の盛衰を描いた名作「楡家の人々」とほぼ同じころに書かれているということ。でもよくよくあの小説を思い返してみると登場人物の誰もがまともな人でない変人に思える。とくに主人公の楡基一郎がそうだ。もちろん、「ぼくのおじさん」は空想のお話なのだが、作者も含めてそのモデルには事欠かなかったのかもしれない
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映画もいいけど
2018/05/15 06:19
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投稿者:ぽんぽこ仮面 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こっちのほうがおじさんのキャラクターがより笑えます。とぼけた味わいが全編に漂ってて、懐かしいようなほのぼの感がたまらないです。
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おもしろいエッセイ
2017/08/30 07:40
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が北杜夫ということに惹かれて購入したが、とても面白かった。
この本には、主人公の「ぼく」と大学の教員をしている「おじさん」が懸賞でハワイに行く「ぼくのおじさん」を含む9つの短編が収録されている。
中でも、タイトルにもなっている「ぼくのおじさん」には、所々に風刺なども散りばめられており、とても面白い。
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小さい頃、こうゆう大人になろうと思っていたら、それを超えてぐーたらな人生になってしまっている。
私も、愛されたり嫌がられたりするおばさんになりたいと思う。
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小学生の頃何回も読んで大笑いした本。古本屋で見つけてつい衝動買い。「おじさん」と同じような年齢になってしまいましたが、やはり爆笑。
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小学生の時に印象に残った本を思い出してみようと思ったら、一番最初にこれが出てきました。
小3くらいで感想文書いて賞状もらった気がします。
ぐうたらだけど何だか魅力があるおじさんです。
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ラジオでライムスター宇多丸さんがお勧めしてた。
親戚に一人はこういう人いるなぁ。うちの場合はいとこか。
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居候でどうしようもない「ぼくのおじさん」。
大学教員のおじさんは、学者として(?)経験をつむべく外遊を志すが、その手段というのが、甥っ子、姪っ子をはじめ、親戚一族郎党から来客にいたるまでに「三 角ウィスキー」と「四ツ星コーラ」、「鳥印フウセンガム」の購入を要請するというもの。そのココロは懸賞で世界を漫遊しようという野望(無謀?)であり、甥っ子の雪男は それに呆れつつも圧倒され、しかしある意味では魅了されてもいる。憎めない居候の「おじさん」。紆余曲折を経て、ついには雪男と共に海外へと向かうが、彼の地でのハ チャメチャぶりにはやはり呆れ、笑うこと請け合い。
「おじさん」に対置される、甥っ子「雪男」の冷静で理知的な視線からおじさんに呆れその振る舞いを笑うのは、確かに読者が共有する点ではあるかもしれない。しかし「おじさん」がことある毎に繰り広げる大言壮語と屁理屈は、どこかで読み手である自分の中にある何かに繋がっている感覚があった。その感覚が自分を棚に上げ「おじさん」を嘲笑することを阻み、いつの間にか彼に魅了されていることに気づかされた。
あとがきによれば、北杜夫ご本人が兄一家宅に居候をしていた経験がもとになっているとのこと。やっかいな「おじさん」だったんだろうなあ。また、カバーや挿絵は和田誠によるもので、「おじさん」の憎めなさがよく出ている。
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小学校の頃に読んだ本だけど、未だに内容覚えてる。どうしようもなくだらしないおじさんを親戚に持つ不幸な少年が主人公。「ベーゴマ一つと取り替えたい」だとかおじさんに対する評価が辛辣でクールでとにかく笑える。おじさんのキャラクターも、見合いの席で真っ赤になって何も話せなかったり、海外旅行の際には空港で覚え立ての英語を得意げに披露し返って税関にうさんくさがられたりと、駄目男なんだけどどこか憎めない不思議な魅力あり。最初から最後まで楽しく読めた。
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何をやってもだめなおじさん。お金がなくってひまばっかりあるけど、別にそれでいいと思ってるところに共感してしまった。和田誠の絵が良さを三倍増しにしている。
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児童に向けて書いた本。
全く役に立たない居候のおじさんを甥っ子目線で
コミカルに描かれている。
カレーライスが70円くらいの時代に書かれたものだが。
ダメダメなおじさんにあきらめにも似た愛が感じられた。
近日、松田龍平がおじさん役で映画公開されるそうだ。
松田龍平いい味だしそうだな。
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北杜夫さんの書く、力の抜けた文章が好きです。威張るだけで、ちっとも頼りにならない「ぼくのおじさん」。しょうがない人なのですが、なんとも憎めない。
映画にもなった(なる?)そうですね。本では個人的に、終わり方がちょっとしり切れとんぼだと思いました。その後の「おじさん」の様子をもっと知りたかった。
表題作ではないけれど、北杜夫さんが娘さんへの思いを描いたものがとっても良かったです。
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本屋のイチオシコーナーの棚で発見。懐かしい!!今年映画化されるそうです。
芥川賞作家が書いた児童文学で、小学生の時この本で読書感想文を書きました。担任の先生に、「お前、北杜夫を選ぶなんてシブいな~」と言われたのを覚えています。どくとるマンボウシリーズも読んだなー。
「ぼく」の家に居候している、大学の臨時講師の「おじさん」。だらしなくて頼りなくて、でも憎めないおじさんとのユーモラスなやりとりだけが記憶に残っていたのですが、今読むと、後半の舞台であるハワイでの真珠湾戦争について触れられている部分があり、ハッとさせられました。
でも、映画化はおじさんが松田龍平じゃ格好良すぎるよ。やはり和田誠さんが描く挿絵の、まんまるな体型にまんまるな顔、まんまるメガネのおじさんが好きなのです。
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すごく面白かった!
側に居たらきっと鬱陶しいであろうおじさんですが、なんだか憎めない。
映画も観たいけれど、おじさん役が松田龍平だなんて、カッコよすぎちゃってなんか違和感…
わたしがキャスティングするなら、絶対に佐藤二朗さんだなぁ。
あ、これ悪口じゃないよ‼︎
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2016年11月3日。映画公開にて。
主演:松田龍平 真木よう子
表題作と他、8編。
S35「夜と霧の隅で」で第43回芥川賞を受賞し
作家としての地位を固めた北杜夫。
雑誌「中二時代」にS35/5月から翌5月まで
連載された小説。
ポンコツ ダメ叔父さんのお話し。