紙の本
感情のぶつかり合い
2017/03/28 21:30
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
堂場作品初です。タイトルと立ち読みで気になって購入。新しい観点の刑事物という感じです。犯人逮捕までの課程よりも心理描写が主に思えました。
犯人は割とサクッと捕まった印象が…。
もう少し、他の作品も読みたいです。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪被害者のケアを任務とする警察官の物語。今回は、8年前に父親を殺された少女が再び、養父を殺害されるという展開。堂場氏らしく手練れの筆致で読ませるし、まさに最後も泣かされるのだが、キモになる部分が弱いためイマイチの感。キモについてはネタバレの恐れがあり、公開は控える。
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ハードボイルド的に村野秋生の一人称で綴られる、お気に入りシリーズ第3弾。
今回は、いつも冷静な松木優里が被害者との関係から平静を保てない一方、半人前だった安藤梓が戦力となり、村野ともに活躍する。
そして、なんと失踪課のあの高城賢吾(このシリーズはまだ読んでない…)が、村野の貴重な助言をする。<他のシリーズの主役を登場させるのは、著者のサービス精神?自著のPR?(笑)>
捜査一課から邪魔者扱いされながら、支援課のチームプレーが困難な事件を解決に導く。
犯罪の捜査ばかりが仕事ではない、警察のあまり日の当たらない部署にスポットを当てたこのシリーズに、まだまだ続編を期待したい。
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この中学生は大人すぎる。八年かけて作り上げた硬い殻をしなやかな物に変える気配があって少しホッとした。
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帯のセリフ、煽りすぎじゃないの?まあ、確かに哀しい話ではあるけれど、すげぇ泣けるってほどでもない。そこが重要なわけではないと思うのだけど、帯のせいでなんか損した感じ。
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堂場瞬一の警視庁犯罪被害者支援課シリーズ3作目。
支援課の村野秋生(むらのあきお)のもとに、父親(養女なので実際の父親ではないが)を殺害された家族の支援要請の電話が入る。家族は母親と娘。娘の名前は青木那奈。その名前を聞いた同僚松木優里は愕然とする。那奈は、8年前にも父親を殺害され、そのとき赴任したばかりの優里が担当したのだった。
8年前、父親を殺害され、その後すぐにがんを患っていた母親も他界し、叔母夫婦のもとに養女として迎え入れられたのが那奈だった。
今回は、那奈が中学校から帰宅して父親が殺害されているのを発見し、110番通報したのだった。
母親は具合を悪くして入院してしまったが、那奈は気丈に振舞う。その様子に村野、優里と部下の梓も不思議に思う。
殺人事件の特捜本部が設置され、那奈の帰宅までの空白の1時間を疑問に思う特捜本部は、那奈を容疑者として取調べをしようとするが、支援課はこれを阻止しようと、独自の捜査を行う。
青木家から信用を取り戻した村野たちは、有力な情報を得て、独自に聞き込みを行っていくうちに、8年前の事件と今回の事件との関連性にたどり着く。
捜査の途中で、堂場の失踪課の刑事、高城賢吾も登場するなど幅広い人脈が見えてくる。
今回の事件の真相は?犯人は?
那奈の気丈な態度はどこから来たのか?などが最後に明らかになっていく。
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シリーズ3作目になると主要人物のキャラが固まり、落ち着いて読める。今回は愛はほとんど登場せず、優里が結構メイン。悲しい話だけど、面白い。
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警視庁犯罪被害者支援課シリーズ第3弾。3作の中で一番良かった。それは村野と愛の事があまり出てこなかったから。
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動機があまり納得できないけど,変な人は変な人だからしょうがないか。
泣けはしなかったけど,一気に読めた。
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シリーズ第3弾。
8年前に父親を殺害され、その半年後に病気で母を失い、叔母の元に引き取られていた少女の義理の父親が殺害される。
15歳で2度、父親を殺されてしまった少女に対して、支援課のメンバー達の心の揺さぶりが強調されて描かれている。
特に今作は、前2作で心理学の専門家として、冷静に支援課をサポートしていた松木の登場シーンが多い。前作までのイメージと違い、我を失ってしまう場面も…
父親を殺されても、感情を表に出さない那奈に翻弄される支援課のメンバー。対して、ろくな捜査もせずに、父親の殺害された日に空白の1時間があることで、那奈を犯人扱いする特捜。このシリーズの主体が支援課であるから、主流の捜査をメインで描かないのは分かるが、捜査の過程が杜撰過ぎて、ラストの解決も含めて、雑な感じが否めない。
すでにシリーズが完結している高城がアドバイザとして、登場するのは読者へのサービスなのかもしれないけど…
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実の父親、養父と2回も殺害されてしまうという、恐らく“ゼロ”に近い確率の出来事の中に在る、15歳で中学3年生の少女。<警視庁犯罪被害者支援課>の面々は、この少女への対応に努めようとするが、少し驚く程に気丈な彼女を巡り「或いは?」という話しも出て、捜査陣もそうした考えに傾く。この少女を護るには、事の真相を明らかにする他は無い…
警察部内で“傍流”と視られがちな部門に携わる警察官達が、懸命に駆け回り、少女を護るために事件の真相に迫って行く…夢中になってしまい、素早く読了に至ってしまった…
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犯罪被害者支援課とは、文字通り犯罪の被害を受けた人たちを支えサポートするための課だ。
対象となるのは事件によって被害を受けた当事者だけではない。
事件によって大切な家族を失った遺族もまた、支援課の支援対象となる。
堂場さんには数多くのシリーズがある。
大きく分ければ警察小説とスポーツ小説になるのだろう。
どちらのジャンルにも大好きなシリーズがある。
けれど、この支援課シリーズにはいまひとつ乗り切れない。
物語は何度も何度も被害者たちに寄り添うことが大切だと語りかけてくる。
でも、その一方で村野は実地体験を通して後輩の支援員たちを育てようとする。
任せても大丈夫だという信頼感があってこそのことだろう。
それでも、どこかに違和感を感じてしまう。
たぶん物語が被害者を支援することを描きながら、結局は事件を解決することのほうに比重が置かれているからではないだろうか。
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堂場氏の警察作品は分厚い本でもさくさく読める。テンポがいいのだと思う。ストーリー展開も難しすぎず、それでいて先が気になる。ただ、傾向として最後の方で突然ぱたぱたっと解決することが多い。なぜかツメが甘いのにその人が犯人ということになったり。あるいは大事な証言や証拠は読者には見せず、犯人を追い詰めたところで「なぜ」が明かされる。読者は、主人公たちがなぜその人を追い詰めていったのかわからず置いてきぼりになってるところで、実は・・・というような。それもそれで1つの手法ではあると思うけど、このパターンが多いとなぁ。
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犯罪被害者家族の心を支える支援課の仕事は、警察官としての仕事だからというより、人としての使命を果たすような厳しいものを感じます。
読んでいて辛くなる場面もあるけれど、最後は単なる読者である自分も救われた気になりました。
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5月-10。3.0点。
被害者支援課3作目。父親が殺害された少女。
実は、8年前に父親を殺害され、伯母夫婦に引き取られた。
2回父親を殺害された。
とても大人びた少女。複雑な事情が絡む。
うーん。まあまあ。暗いのは相変わらず。
ちょっと複雑にし過ぎたかな。