紙の本
読みやすい
2016/12/02 11:57
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投稿者:寿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カープの初優勝までの一年と共に、新中学生たちの友情と原爆や戦争で様々なトラウマを背負ってしまった人たちが織り成す心温まるストーリーでした。重松さんの小説はどれも読みやすく、あたたかい気持ちになれますが、この小説もカープの25年ぶりの優勝をきっかけにたくさんの人々に読んでもらいたい小説です。広島の人はもちろんですが、県外の方にも、広く読んで広島のことを知ってもらいたいと思いました。
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あの頃の広島カープを知ることができたという点で貴重な読書、そんなことあったんだとなるエピソード多い。物語としてはなんてことなく面白いものではない。
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どんな内容なんだろうと思って読みましたが、単にカープの話ではなく、中学生の友情ストーリー。感動しました。
この本を読むと、よりカープを応援するのに強い感情を持てます。
あと、広島という土地が好きになります。
実際本を読みながら、当時の広島についてネットで色々調べました。
地図やら時代背景やら。
同じく本を読んでた会社の上司からも色々当時の話を聞きました。
そんなこんなで、読み終えて、心が一杯です。
カープファンの方。是非読んで頂きたいです。
きっと、今年の優勝の瞬間には涙をこらえる事が出来ないと思います。
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「きよしこ」というドラマを見て、原作が重松清。自伝的な話で、大人になってからの主人公がいい感じだったので、この人の本を読んでみようと探してみたら…
私がカープを好きになった年1975年、そのままのタイトルの『赤ヘル1975』という本を見つけ図書館で借りました。
転々と転校を繰り返す中1の主人公が、広島に来て過ごす間の、街と人とカープとの関係が、色んな角度から描かれています。
親しくなる2人の友人と、1人の女の子の関係を中1らしく描いた青春もの
そしてその友人や近所の人たちの、原爆や戦争との深い関わりを知り、夏の広島を感じる。---特に、原爆を記録に残そうと絵を描こうとしても描けないおじいさんの話とその絵の描き方が真に迫る感じで感動しました。
それと並行して描かれるカープの活躍。
今まで下位球団だった市民球団の初優勝の年の流れを細かく再現されています。
今まで色んなこの著者の書評を読んできたけど、なんとなく読まなかったのは、子供の話でもなんか泣けるとか書いている書評を読んだからなのですが、やはりこれも泣かされます…少年の友情に。
カープの活躍、衣笠祥雄の活躍や山本浩二がホームランを打つ挿話、そしてファンの乱入などその年の様子が詳しく描かれています。
私がもっと好きになっていくのはこのあと高橋慶彦や達川や川口、津田などの時代。
この話では最後に北別府学が新人として出てきます。ここからがカープの強い時代の始まり!
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ずっと気になっていた作品。カープファンではないが、野球が好きなのでとても気になっていた。今年読むことができてよかった。カープが優勝しそうなこともあるが、原爆を落とされたヒロシマのことを調べてみたいと思ったからである。いつかヒロシマへ訪れ、原爆ドームなどへ行ってみたい。
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広島東洋カープが初優勝した1975年の広島を舞台に、ちょうどその年に広島に引っ越してきた「よそモン」のマナブと、ヤス、ユキオの物語。
戦後30年経ってもまだあちこちに原爆の傷跡が見え隠れする街並みや人々の記憶。
それら友情や市井の人々の交流や想いを横糸に、そしてカープが初優勝に向かって戦っていく様を熱狂的に応援する様子を縦糸に、物語は突き進んでいく。
それを原体験を元に、重松清が描くのだから、面白くないわけがない。
なんだけど、星4つなのは、なぜだろう?
面白いんだけど、何かちょっと物足りない。
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1975年、広島に引っ越してきた訳アリの中学生マナブ。被爆都市の事、カープ一番な事に中々馴染めない彼にも少しずつ仲間が出来てうち解けていく。そして、カープは優勝へ!!
マナブは父と共に別の街へ‥‥大人になったマナブはきっと広島に戻ってくるよね‥‥
普段は見ないスポーツ欄を開いたら広島にマジックがついている!!
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1975年、弱小だったカープが初優勝!
戦後30年が経っていたが、広島の人たちには戦争が原爆が、まだ重く残っていた。
そんな中、市民に大きな勇気と喜びを与えたのがカープだった。
昔のカープファンは無茶苦茶で、事件も起きたほど。
今はその頃の市民球場から、マツダスタジアムへ移ったが、市民に愛されるカープは今も健在だ!
それを象徴するのが、今年の25年ぶりのリーグ優勝。
重松さんの手によって、カープと少年の友情と戦争とが上手く融合された感動の一冊!これを読むなら、今がベスト!
2016.9.19
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カープ優勝当時の時代背景をもとにカープと広島について書かれた物語。
東京から引っ越してきた「よそもん」のマナブくんが広島県民の拠り所ともいえるカープを、そしてかつて原爆の落とされた広島という土地と人間性を理解していく。
そこには様々な物語があり、マナブ君の家庭事情、友達の事情、少し謎めいた少女の事情など多くの出来事が描かれている。
子供の事情もあれば大人の事情もある。
マナブ君にとっても周りの人にとってもきっと忘れられない、青春の1ぺージがそこにはあったのだろうと思える。
すごく個人的な感想になるが広島の人情味溢れるところはすごく好きである。
今年もカープは強く、ファンの一人としてはこのままの勢いで行って欲しいところ。
今は横浜在住の身としてはベイスターズも優勝したら広島みたいに盛り上がるのだろうかと少し思ったりもしている。
追記
再読しました。
今年もカープはセリーグを首位で突き進み、38年ぶりの連覇は目前です。
明日、敬老の日に2位阪神を倒して優勝を決めるというドラマティックな展開があるかもしれません。
私は何故か会社関係の講習会に出席予定ですけど。
完全に私事ですが、この土日は昨年亡くなった秋田の祖母の家に行って遺品の整理をしてました。
1960年の東京オリンピック時に建てられた家も取り壊しが決定したようで感慨に耽っていたところです。
時間の流れだけは止められなくて気づけば何かを残さなければならない大人になってしまっているわけですが、今を大事に大事にしようと思いました。
もうひとつ、これも完全に私事ですが、3月にカープのオープン戦を、意中だった広島出身の方と観に行く機会がありました。
想いを伝えると、「カープのこと嫌いにならんでな」と言われたのですが、カープも広島もたぶんずっと好きなままだと思います。
そのセリフの言い方が作中の真理子の「広島のこと忘れんといてな」に似てたのですが、広島の女性の優しさというか人情味というかを私も肌で感じることができました。
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ちょうどカープセリーグ優勝の前に読んでいて、何度も何度も泣いた一冊。知っている情景ばかりで、知らないはずなのに懐かしい。今から考えると41年前の話でも、私が生まれる約10年前のことだと考えると、昔から今へと続いていっている、繋がっている。創作の話だけど、本当にあった話のようで。あとがきで重松先生が書かれていたように、3人は今年の優勝をどんな気持ちで観たのだろうかと思っていた。大切な一冊になった。
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私もよそモン。
広島の熱さ、暑さ、厚さ、どれもかなわない。そこに悔しさはなくて、羨ましさ、あこがれ、のようなもの、がある。
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文庫本で600ページを超える大作?
ん~、半分は広島カープの初優勝の話なので、そこを外せば半分で済む物語。
戦後30年の高度成長期末期の頃、まだまだ生活するのに精いっぱいの人たちがたくさん居た頃の話なので、そこのところは懐かしく読ませて頂いた。
重松清の本は久しぶりだったけど、これはあまり人には勧めないだろうなぁ。
という事で星二つ。
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重松さんのお話大好きだけど、カープと興味無いしなぁ、、、と避けていた本。カープのお話というより、広島の原爆後のお話だった。読んでよかったな、と思った。
いつも父親の仕事がうまくいかず、転校ばかりしているマナブと、広島で野球大好きで男気溢れるヤス、ヤスの友達で優しくこれまた野球大好きなユキオの友情がとってもよかった。ヤスは曲がったことが大嫌いな暑くてめんどうなやつなんだけど、とにかくユキオが大人でかわいいし、ユキオというクッション材のお陰でヤスとマナブもなんやかんやで仲良くなってるしいいトリオだなぁー。
転校してもずっと仲良しでいたらいいのにな。
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1975年、弱小球団広島東洋カープが悲願の初優勝に向かって奇跡を起こすとき、東京からの転校生・マナブにも熱い友情が芽生える。広島の街が最も熱くなった一年を描く長編小説。
世界で初めて原爆が落とされた街には、世界で最も地元民に愛される球団がある。たくさんあるエピソードの源にすべて愛がある。少年たちの心に刻まれる友情と優勝の歓喜は永遠だ。ヤスが北別府にかけた声援には涙が止まらない。
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1975年の広島が舞台。
3人の中学一年生を中心とする物語。
原爆の傷跡、閉鎖的な町、転校、友情など、様々なテーマが一冊に込められています。
広島カープが1975年に優勝できたのは、赤ヘル集団から赤ヘル軍団になったから。
野球は一人ではできない、みんなで補い合いながら仲間で戦う。
600ページ以上ある本ですが、解説まで含めて、非常に読み応えのある本でした。
大人にも子供にも読んでもらいたい、おすすめの一冊です。