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●内容
・不登校を経験した子どもをもつ親の体験談
・子どもの声
・心理学者やカウンセラー、臨床心理士、児童精神科医、NPO法人、教育学者、小学校教員、元当事者など、いろいろな視点からのコラム
●学び
・学校に行くようプレッシャーをかけない
・子どもの気持ちを聴く
→「なぜ行けないのか、何が嫌なのか」ばかり聞かない
・原因探しに躍起にならない(原因は本人にも分からない事の方が多い)
・親から助言、アドバイスをしない
→子どもからヘルプがあっても、情報収集ややり方だけ伝える
親の主観で「こうした方が良い」と言い続けると、関係が悪くなる
・根気よく待つ
・「いい学校→いい会社」論はもう破綻している
・進路進学の勝ち抜き方に囚われない
・今行けなくても進学できない事はない、学びは自らいつでもできる
・必要な回り道、子どもが失敗する道をふさがない
・親子の心理的なテーマがシンクロする時、表現できない程の苦しみを体験する
・親は自分の気持ちを話せる場や人と繋がり、子どもを見守る
・悩み相談:ゲームばかりしている
→得体の知れないものと思わず、「どんなゲームなの、どんな所が楽しいの」と関心を向ける 同じゲームをやってみる 子どもと笑顔で話せる関係の方が良い
・親子だけでは限界がある
→支援の場に繋がる、第三者の斜めの関係の人と話せる機会をつくる
それがきっかけになる事もある
・不登校を解決しようとしない
→その期待は子どもに伝わる
・「なかなか子どもの気持ちは分からない」と思っている方がちょうどいい
相手の心を知ることは、支配することでもあるからだ
●「一緒にままならない毎日を生きていく」より
・不登校には渦中とその後があり、渦中の葛藤や苦しみは必要なもの
・渦中はマグマのようなもの 言葉にはできない
その後を経てようやく言葉にできるのだ
・渦中は矛盾した気持ちを抱えている
「私の気持ちを受けとめて、理解して」
「その手を放して、私の気持ちを分かられてたまるか」
・その矛盾や葛藤が、いつか本当の意味で他人を必要とするエネルギー源になる
●感想
・いろいろな立場や視点で書かれており、なかなか為になった
・10年不登校を経験した野田彩花さんのコラムはとても心に響いた