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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.8

評価内訳

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11 件中 1 件~ 11 件を表示

2016/12/31 21:53

投稿元:ブクログ

『サピエンス全史』と柄谷行人
(柄谷行人を読んだことがない人にはわからない話ですみません。上下通したレビューは上巻の方に書きました)

この本を読んで改めて柄谷行人という哲学者の射程がどこにあるのかがわかったような気がする。人類の歴史を描いた『サピエンス全史』と柄谷行人の『世界史の構造』が扱うテーマがかなり重複しているのだ。

『世界史の構造』では、特徴的な四つの交換方式の重点の推移によって世界史の変遷を説明しようとしたという印象が強く、それはひとつの分析として素晴らしいのだが、やや無理筋であると感じるところも多かった。しかしながら、それまでの柄谷行人の関心を持ったテーマを『サピエンス全史』とともに振り返ると、彼が「人類の歴史」- つまりわれわれがなぜ今このような形としてここにあるのか、ということをずっと問いとして持っていて、答えとなるべきものをずっと提示しようとしてきたのだということがわかるような気がする。そのことを、「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸せ」というタイトルの本とのテーマの合致を見て初めて気づくことになった。そして、その合致は偶然ではなく、彼の関心領域から導き出される必然でもあると感じた。

『マルクスその可能性の中心』などにおける「貨幣」への注目。『NAM21』の活動では地域通貨の実践にまで踏み込もうとした。『探究I』におけるコミュニケーションへの注目。『探究II』における「世界宗教」への注目。『帝国の構造』などの近年の「帝国」への注目。『世界史の構造』では「農業革命」にも注目している。カントの永遠平和の考え方も、『サピエンス全史』に出てきた資本主義のグローバル化における世界平和に関する考え方も実は似ていたりもする。

もう少しじっくりと柄谷行人の仕事について、『サピエンス全史』に沿った形で整理するようなことをしてみたい。それほど、読んでいて柄谷行人のことを思い出すことが多かった。それが、きっと柄谷行人という思想家をより深く理解することにつながる予感がする。

----
『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/430922671X

2017/01/09 15:17

投稿元:ブクログ

数ある生物種の中でホモ・サピエンスのみが文明を構築し、地球を支配するに至った理由を、
・地域、国家、企業、宗教などの共同体を組成させ、安全な生活基盤の構築に繋がった「認知革命」
・狩猟採集生活に比べて個々人の生活の充実度は下がったものの、数量の増加を実現した「農業革命」
・他の生物種を圧倒しながら、生活の利便性を向上させることに成功した「科学革命」
という3つの革命から説明する歴史書。下巻では「科学革命」の歴史と、今後行き着く革命の姿が描かれる。

下巻の白眉は、
・科学の発展は、資本主義と帝国主義の発展と3つどもえの関係性になっていること
・近現代が圧倒的な経済発展を遂げたのは、その関係性の中で「成長」が信用に値するものとしてみなされ、「投資」が促進されたこと
を平易な語り口で明らかにする点にある。

近代以前の社会においては、社会が「成長」することへの期待感は低く、むしろ「投資」という行為はリターンに見合わない行為とみなされていた。しかし、科学による「進歩」の概念と、科学による副産物として得られる「技術」は、リスクを引き下げ、リターンを向上させる方向へ寄与する。その結果、消費ではなく「投資」が促進される、というロジックである。

本書は人類の歴史を、極めて広範なパースペクティブから語るものでありつつ、科学、宗教、経済等、固有の歴史についても要点がまとめられており、あらゆる人にお勧めできる一冊。

2016/11/21 15:10

投稿元:ブクログ

人類をサピエンスという地球に生息している動物の一種として見、その発展の歴史を俯瞰する。最終章でサピエンスの明日以降までカバーしている点などは全史という名に相応しい。従来の世界史との違いは、人類史で当たり前のように語られてきた、政治体制や宗教等々の諸要素は、実は虚構の上に成り立っているものだと論ずるところ。(上巻)序盤の主題でもあるこの架空の事物をリアルとして捉える「認知革命」こそが、サピエンスをその他大勢の種から、地球の支配者へと飛躍させた契機だったという主旨は成程と頷かされた。また、産業革命とIT革命という既存の歴史観の重要項目が、章のタイトルとして扱われていない代わりに、無知の知に端を発する「科学革命」と、ITが行き着く先の可能性として「特異点」にスタンスが置かれているのも面白い。文章は極めて論理的。あらゆる地域や民族、そして時代が取り上げられているにもかかわらず、常に客観的視点に基づいていて、殊に(世界史にありがちな)西洋史観的偏見にも因われてない点などには安心感をもって読める。ある事象の説明については、「○○が起こったのは、なぜBではなくAだったのか?」といった(ジャレッド・ダイアモンド風の)比較が多用され、その時期そこで○○が起こった必然性が整理しやすい。全般に分かりやすい具体例や、理解しやすい比喩に満ちているのも本書の優れた点で、深い洞察の本ではあるが、知識の乏しさが大きなハンデにならない内容になっており、歴史に興味が無い人にも充分お薦め出来る名著。

2016/10/26 13:17

投稿元:ブクログ

アフリカの片隅でビクビクしながら生きていたサピエンスはやがて「認知革命」「農業革命」「科学革命」といくつかの革命的進化を図り「万物の霊長」と名乗るまで成り上がる。

生物学・地質学・歴史学・哲学・化学…ふんだんな知識を基に「我らが種族」の文字通り全史を語り下ろしたもの。

各地で生態系をぶち壊す様は、読んでいて自分がサピエンスであることが情けなくなるような気分の一冊。
すごいわ

2016/11/14 02:13

投稿元:ブクログ

近年多い、人間の「全史」を俯瞰的に、全体を追った歴史本の一つ。何故多いのか?背景には、生物学やテクノロジーなどサイエンスの発展に基づく新発見、従来説の見直しが、人類の起源から現在まで、もう一度再検討しようという機運の高まりがあるように思う。
そして「暴力の人類史」「繁栄」「銃・病原菌・鉄」他の大作著作は、それぞれの著者がそれぞれの異なる視点で全体を捉え、それぞれに発見がある。
著者ユヴァル・ノア・ハラリの立場はいわゆるリベラル的。反グローバリズム、ルソー的な反文明主義、自然に還れ的な、狩猟時代より現代人は不幸、と考える立場からの「人類史」である。(反論はあるだろうが、これは本のプロモーションを兼ねた著者のインタビューを読んで補強された)。

正直、本書はツッコミどころが多い。著者の「思想」に沿って全体が解釈されるが、根拠となる細部は強引な部分も目につき、明らかに歴史的事実の間違いでは?というところも散見され、不遜な言い方だがそこは著者の知識・研究不足なのでは?とも思える。
サピエンス支配が「誇れるもの」を何も生み出さなかったというのも著者の価値観のうちであり、何を価値と考えるかによって見方は変わるだろう。農耕革命からのテクノロジーの発展が、人類を不幸にしたという観点は彼の「解釈」であり、価値を見出す側からは逆の「解釈」の主張も成り立つだろう。そして幸福と不幸は科学的に判断し得ない個の価値観の領域でもあるとも思う(統計的に数値する手法もあるにはあるが)。
畜産の現状に対しての残酷さの主張(工業製品を生産するかのような生物の扱い)についても、 自然界にある捕食動物の「残酷さ」の凄まじさを見れば(生きながらハイエナの群れに食われる草食動物、雄ライオンの子殺し等々)動物好きな私から見て、自然の非情さに対する著者の認識、知識はどの程度のものだろう? との疑問も感じた。

神話や宗教だけでなく、国民国家、貨幣や法制度、人権や自由までも人間の価値は虚構だと指摘する著者に、訳者は解説で「私たちの価値観を根底から揺るがす」と語る。しかしこれは吉本隆明の共同幻想論よりもはるか前から、西欧の認識で見れば19世紀末にニーチェが「神は死んだ」と宣言し、宗教への幻想が消えた100年以上前から現在に直接つながるカタチで、すでに「実は裏主流」である考えだ。また著者は価値観の虚構性を語りながら、自分の価値観からの批判という自家撞着に陥っているところもある。

個人的には最後の部分での指摘が、全体の白眉であり、粗雑さ不備を補ってあまりあるものになっていると思う。著者はそこで科学の高度化が自らを含む生物を操作する「特異点」にまで達し、今現在(ニーチェ流にいえば、)これまでの旧サピエンスと新サピエンスの分ける新旧の「彼岸」にまで達していると論じる。
この著者が指し示す、これまでサピエンスの先にあるもの、それは恐ろしい故にに興味津々だ。19世紀末の「超人」は哲学的な思索の産物だが 、21世紀から始まる「超サピエンス」はサイエンスによって現実に現れ著者の批判する畜産のように大量生産される……

ニーチェでいえば、「ツァラト���ストラ」のような大きな地殻変動をもたらす完成形というより、処女作「悲劇の誕生」のように欠点を持つが得体の知れないパワーのある書のように思う。本の魅力は完成された既知の話より、ツッコミどころは多いがスリリングな知的刺激のある本のほうが勝る、そう感じされる一冊。プロフィールを見ると著者は1976年生まれだから35歳のときの著。若い本だ

2016/12/11 18:22

投稿元:ブクログ

ホモ・サピエンスに対する善悪の評価をすること自体、ナンセンスと思わざるを得ない。地球という存在に意識や意思があるわけでもなく、善悪の概念自体、著者自身が主張するホモ・サピエンスだけが獲得した認識革命の産物なのだから。また、著者の幸福の定義である、ビフォーアフターのギャップが幸不幸の源ということであれば、特に科学革命、産業革命以降、現代に至るまでは、進歩という形で常にギャップを編み出すシステムに切り替わったことにより、幸福を増大させてきたのではないだろうか。いうことで最後はハテナマーク満載ではあるものの、政治体制やイデオロギー、自由平等や資本主義の本質を宗教と同様のフィクションとして同列化し、相対化したことは、それぞれの主義主張の本質をついており、非常に説得力のある説だと思う。ジャレドダイヤモンド、マットリドレー、ダニエルEリーバーマンの著者に興味のある方には、特におすすめというか、必読の本。

2017/01/09 21:00

投稿元:ブクログ

○この本を一言で表すと?
 ホモ・サピエンスの発生から未来までを広い視点と一貫した観点で述べた本


○この本を読んで興味深かった点・考えたこと
・国家、国民、貨幣、宗教等を全て「虚構」とみなして論じていて、虚構だからこそ多くの見知らぬ人が協力することができた、ということが一つの大きなテーマとして最初から最後まで貫かれていたように思いました。

・最後まで読んで、著者がユダヤ人でヘブライ大学の教授だということを知りましたが、イスラエルで宗教や国家を虚構と論じるというのはすごいことだなと思いました。

・私も国家というものの実体、貨幣というものの実体について考えたことがあり、共同幻想が堅固な実体にまで昇華したようなものかなと思い至ったことがありましたが、この本の著者のように人類の歴史を通して「虚構」として捉えたことはなく、曖昧なものがすっきりしたような気持ちになりました。

・「認知革命」「農業革命」「科学革命」の3つの大きな変革を経て今に至っており、今も科学革命の途中にいるという前提で、時系列で話が進められていました。読み終えてみると、それぞれの変革がその前後で大きく世界のあり方を変えていることが伝わってきました。

・考古学、民俗学、歴史学、宗教学、経済学、経営学、科学など様々な分野に亘って論じられていて、著者の博識さと各分野を関連づける能力がすごいなと思いました。

・結論を出す本というより、過去の変化、未来の変化において人間はどうなってきたか、どうなっていくのかの様々な問いを立てる本だという印象を受けました。


<第3部 人類の統一>
・多神教、一神教、二元論、人間至上主義、共産主義等を含めた広義の「宗教」について、人間よりも大きなもの、もしくは体系などを軸にすることで強力な秩序ができあがる、ということについて各宗教について触れながら説明されていました。ヒンドゥー教や仏教についても詳しく説明されているのが印象的でした。(第12章 宗教という超人間的秩序)

・ごく一部の宗教が現代世界で大きな地位を占め、過去隆盛を誇ったゾロアスター教などがかなり信徒を減らしていることなどについて、そこに必然性を感じるのは後知恵の誤謬だと述べられていました。また、歴史の選択は人間の利益のためにされるのではない、一部の人にはそう思えるような選択でも、様々な要因の組み合わせによる偶然の産物であることについても述べられていました。(第13章 歴史の必然と謎めいた選択)


<第4部 科学革命>
・無知であることに焦点を当て、当たり前とされていたことにも疑いを向ける視点から近代科学が生まれ、進歩という考え方が生まれたという科学革命について述べられていました。(第14章 無知の発見と近代科学の成立)

・科学が帝国に力を与え、帝国が科学の振興を支援するという関係が、ヨーロッパ諸国に力を与えることになり、世界の認識の広がりから海を越えた土地までその手を伸ばすことになっていった過程について述べられていました。(第15章 科学���帝国の融合)

・資本主義の要が「信用の創造」であり、将来に対する信用に対して投資することで資本が拡大していくこと、利益が生まれそれを生産に回すことで更に利益が拡大していく循環などについて述べられていました。この循環が国家の生産力、更には武力の拡大に繋がり、資本主義の適用範囲を国外の植民地にも伸ばして有利な位置でスタートしていった、という帝国主義と資本主義の関係がよく分かりました。(第16章 拡大するパイという資本主義のマジック)

・産業の振興により、消費することで減る資源よりも人類が利用できる資源の増加が上回り続けてきたことについて述べられていました。特定の資源は利用されたら減少しますが、その代替の資源、異なる資源の「発見」で、結果的には資源全体としては増加している、ということが現代においても続いているのは確かにそうだなと思いました。(第17章 産業の推進力)

・国家と市場経済の発展により、コミュニティが弱くなる一方で、国家と個人が強くなっていく循環と、過去の世界に比べたら現在の世界がいかに平和かということが関連づけられ、数値や割合として述べられていました。(第18章 国家と市場経済がもたらした世界平和)

・農業革命が人間を幸せにしたのかという問いと同じように、科学革命による文明化が人間を幸せにしたのかという問いが挙げられていました。人間の生物学的な変化がない中で、以前より幸せか、狩猟採集生活より幸せか、ということは容易には言えないという、結論を出さない結論が出されていました。(第19章 文明は人間を幸福にしたのか)

・サイバネティクスやバイオ工学により、遺伝子操作、機械化などができるようになりつつある現代について述べられていました。ホモ・サピエンスを超えたホモ・サピエンスすら登場しようとしている未来において、どのような世界であるかというより、人が何を望むのか、などの問いが挙げられて終えられていました。(第20章 超ホモ・サピエンスの時代へ)


○つっこみどころ
・翻訳ソフトで英和一括変換でもしたのか、単純な誤字が散見されました。翻訳者も編集もそういったチェックはしないのでしょうか?

2016/11/20 15:22

投稿元:ブクログ

(P47)歴史は決定論では説明できないし、混沌としているから予想できない。歴史は二次のカオス系なのだ。二次のカオス系は予想に反応するので正確に予想することは決してできない。

(P49)文化は一種の精神的感染症あるいは寄生体で人間は図らずもその宿主になっていると見る学者が増えている。

拡大するパイという資本主義のマジック。
(P140)ここ数年各国政府と中央銀行は狂ったように紙幣を濫発してきた。こうしたマネーが注ぎ込まれるバイオやナノテクなどのイノベーションがバブルが弾ける前に起こるのに期待するのみ。起きなけれは厳しい時代になるよね。

(P218 )
近代のサピエンスが成し遂げた比類のない偉業について私達が得意がっていっれるんは、他のあらゆる動物たちの運命をまったく考慮しない場合に限られる。動物愛護協会の10分の1でも主張を認めるなら工業化された近代農業は史上最悪の犯罪ということになるだろう。地球全体の幸福度を評価するに際しては、上流階級や欧州人、あるいは男性の幸福のみを計測材料とするのは間違いだ。おそらく、人類の幸せだけを考慮することもまた謝りだろう。

(P231)人間を真の意味で幸せにできる唯一の方法、は生化学的状態の操作である。永続する幸福感は脳内物質であるセロトニンやドーパミン、オキシトシンからのみ生じるのだ
人生の意義                                             (P232)ダニエルカールマンの研究。幸福とは不快な時間を快い時間が上回ることではない、ある人の人生全体が有意義で価値あるものとみなせるかどうかにかかっているというのだ。例えば、子育ての種々を役務とみれば負荷だが、新たな命を育んでいると見なすなら意味が全く違ってくる。有意義な人生は困難の只中にあっても満足の行くものであろうし、無意味な人生は快適な環境下にあっても厳しい試練となる。      

(p240)過去の出来事が、他の生物種や個々のサピエンスの幸せや苦しみにどのような影響を与えたのかについては、これまでほとんど顧みられなかった。著者はこれを「人類の歴史理解にとって最大の欠落」とし、「この欠落を埋める努力を始めるべきだ」と。

(P256)  2005年に始まったヒューマンブレインプロジェクトは、コンピュータに完全な人間の脳を再現することを目指している。 このプロジェクトは2013年に欧州連合から10億ユーロの補助金を受け取った。                                                    ニーチェの初期の思想におけるディオニュソス概念がツァラトゥストラに結実したこと、また永劫回帰の思想がはじめて本格的に展開されたことは、この書物の意義の一つである。ツァラトゥストラとは、ゾロアスター教の開祖の名前であるザラスシュトラ(ゾロアスター)をドイツ語読みしたものである。しかし、この著作の思想は、ザラスシュトラの思想とはあまり関係がない。

ゴータマの思想。ものごとをあるがままに理解すれば、もはや苦しみはなくなる。悲しさの中にも豊かさはありうる。

ミシシッピバブル 1719年 フランスで立てられたこの計画は、開発バブルを引き起こし、会社の業績が極端に悪いのに発行価格の40倍にまで株価が暴騰する事態を招いた。チューリップ・バブル(オランダ)や南海泡沫事件(イギリス)とともに、三大バブル経済の例えとして知られる。

2016/12/28 00:43

投稿元:ブクログ

下巻では近代の科学革命から未来のサピエンスについて考察している。どの論説もなるほどとうなされるものがある。また、第19章の「文明は人間を幸福にしたのか」は大事。幸福をサピエンスの長い歴史の中で考察する。サピエンスの日々の行動は、幸福を追求するものがほとんどであろう。ただし、そもそも幸福の定義から深く考えていくと、幸福度を表すうまい指標がない。だからといって現代が幸せな時代ではなく、単純に昔の方が良かったと結論していないのがいい。少なくとも特定の条件下では幸福であるのは間違いない。本書はさらに未来のサピエンスについて考察する。もうSFの世界になってしまうが、数万年後には何が起きているか誰も予想できないわけで、むしろ本書で予想される範囲であれば、時を待たずして実現されていくのではないかと、恐怖さえ感じる。本書は自分を見失いそうになったときや、何らかの原点に戻りたいときに読み返したい。

2017/01/09 23:29

投稿元:ブクログ

下巻は、ホモサピエンスが地球の覇権をほぼ手中におさめてから指数関数的な成長を遂げた近代、さらにはこれから訪れるであろう特異点にまで言及している。
現代は人類史上最も平和な時代である、という事実があってもなお、現代が最も幸福な時代とは言い難いというのはある種、衝撃的だが納得感がある。

2016/12/11 10:25

投稿元:ブクログ

知的興奮度絵抜群の読み応え。
下巻では上巻の認知革命、農業革命に続き、
科学革命と帝国主義・資本主義の融合が説かれ、
果たして人類は幸福になったにか?が問われる。
現代社会は全人類の基本的な平等性を認めたことを誇りにしているが、これまでで最も不平等な社会を生み出そう
している。超ホモ・サピエンスの時代はすぐそこまで来ているのかもしれない。
私たちは何になりたいか?ではなく、何を望みたいか?を考えることで科学の進歩に影響を与えることができる。
不満で無責任な神々ほど危険な存在ない。

仏教の無我、瞑想は不満そのものをいしきしないところにある。この言葉に可能性を感じる。

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