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ミスター・メルセデス 下 みんなのレビュー
- スティーヴン・キング (著), 白石 朗 (訳)
- 税込価格:2,035円(18pt)
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2016/08/22
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紙の本
ホラーでもSFでもないキングもいいね
2016/12/09 15:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーでもSFでもないキングもいいね。下巻に入って、ホリーが主役を喰う勢いでグイグイ来たのには驚いた。訳者あとがきを読むと、もう続編2作が書かれていて3部作となっている。ホッジスとジェロームとホリーの3人で事務所を立ち上げるらしい。これは邦訳が出るのが楽しみだな。
紙の本
正義対狂気
2018/03/05 02:20
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人が最初から明らかになっているサスペンスは、だいたい犯人が第二、第三の犯行を狡猾にこなしていくのだけれど、メルセデス・キラーは失敗ばかりを重ねていく。最初の犯行は幸運に恵まれただけで、全能感に浸っている小物でしたね。彼の望みの中には死ぬことも含まれていたので、最後の最後で意識を取り戻したのは、ある意味よかったです。途中でホッジズの仲間に加わったホリーがいい味を出してます。続編も期待です。
紙の本
スプリーキラーを気取る犯人は決してかっこよくない、という話
2018/10/27 03:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
盗難車のメルセデスベンツで、職業相談のために集まっていたリンカーンセンターの行列につっこみ、8人脳の地を一瞬にして奪った(勿論けが人ももっといる)通称<メルセデス・キラー>。
重大犯罪課に勤めていた刑事のビル・ホッジスは逮捕に懸命に力を入れたが、その前に退職の日を迎えてしまった。今でも心残りなのは<メルセデス・キラー>を捕らえられないこと。ひとり暮らしの退職者の例にもれずにヒマを持て余して人生の意味を見い出せず、時折自殺がホッジズの頭をよぎる。
そんなある日、ホッジスのもとに<メルセデス・キラー>を名乗る人物からホッジスをあざける手紙が届いた。本来は警察に届けるべきところだが、ホッジスは自分の手で犯人を捕まえようと行動を始める・・・という話が導入。
下巻はぐいぐいと追いすがるホッジスたちイレギュラーズと、次々と失敗を重ねる犯人の姿。たまたま犯行がうまくいっただけのことで、犯人が犯罪の天才なんかではないことはすぐにわかってくる。そんな人格破壊過程も(いささか類型的ではあれども)見もの。
文体は明らかにスティーヴン・キングなれど、ホラー系ジャンルであればもっとここ書き込んだんじゃないか、と感じさせるところはかなり抑え気味。警察小説とあるけど、ホッジスはもう退職しているので古き良き私立探偵ものの雰囲気が強い(とはいえホッジスは私立探偵免許をまだ持っていないので、その意味でも法律違反)。
そんなホッジスに協力する人たちが集まる過程は、キング作品に共通なんだけど超常現象とか特殊能力は出てきません! そこはなんとなくリアリティ重視!
子供や弱き者に温かな視線を与えているのはいいのですが、必要とあればいくらでも容赦なくなるのもまたキング節でした・・・。
自分の人生をうまく舵取りできない人たちに「自分の居場所」を見つける旅をさせるのも、切ないけど応援したくなっちゃうよね。一歩間違えれば、そのキャラクターは自分だったかもしれないんだから・・・。
再読を始めたら、あっという間に読み終わってしまいました。
このリーダビリティ、ジャンル関係なく変わらないぜ。
紙の本
お話の凄さ
2016/10/01 19:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャラの書き分けと特徴づけが本当に上手いなぁ。後半どんどんホリーが成長していて怖いくらい。 PCネタで「彼がそこを見落とすのはおかしくないか?」な部分を数回感じたり、手紙の手掛りを途中で投出すのはまとめられなかったのかと思ったりもある意味ご愛嬌。小説としての力での受賞かな。