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「おすすめ文庫王国」からのチョイス、2冊目。
1位の本が棚に目立つように置かれていたのだけれど、ちょっと重そうだったので、「国内ミステリー1位」のこちらにしてみた。
ある最終目的を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人恨まれる人を予想外の結末に導く正体不明の復讐代行業者・GIVER。
主人公と思っていた男が実は…、という最初のお話。
誰が復讐の対象であるのか最後まで分からない第二話。
人殺しのカップルや歌手とそのファンの行く末がどう復讐に結びつくのか二転三転する第三話、第四話。
話の番号が順に遡っていく意味に漸く気がついた第5話。
GIVER誕生の秘密が明らかにされる最終話。
短いプロローグに続く6つの話は緊張感も孕みそれぞれ凝った作りで結構楽しめた。
中でも、欺いたつもりが欺かれ、何が幸せで何が不幸せか、人の心の裏表の機微が巧みに描かれた第5話が深い。
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伊坂幸太郎オススメとあったので読んでみました。感想は…、ハマりました。主人公のキャラの不透明さ、復讐代行業の成り立ちなど読むほど、人間臭い部分がでてくるし、名前の由来も、最後にはなっとく出来る。読みやすく、さっぱりした殺し屋の話でした。
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僕の好物の連作短編集。で、テーマは復讐。この時点で結構興味をそそられます。別に復讐が好きって訳ではないのですが(笑)。核となる人物は存在するけど、それぞれの章によって登場の仕方とか見せ方が違っていて、画一的な作品集にならないような配慮も素敵。
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面白かったが強烈な印象が残る作品でなかった。初読みの作家さん、評価は保留。
あらすじ(背表紙より)
雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ―。過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人・恨まれる人を予想外の結末に導く。人間の心を丸裸にする、6つの恐るべき復讐計画とは―。再読必至の新感覚リベンジ・ミステリ!
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「おすすめ文庫王国2017」の国内ミステリ部門第1位だったので購入。でも…そこまでではないかな。
"復讐代行業者"の義波(≒GIVER)が主人公の連作短編集。1話目から時間を遡って行き、最終話がGIVER誕生の物語。
決して正義の味方って感じではないのだけど、でも結果論的には正義の味方だよなあ。理不尽な犯罪で苦しめられている人たちを救ってくれるんだから。本当にこんな組織があればいいのに。
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おもしろかった。あんまり期待しなかっただけにおもしろかった。殺し屋小説をおもしろくかけるのは伊坂さんだけだと思ってたけど、他にもいたんだね!
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時系列が遡るように出来ている構成が面白いし、「復讐代行業」という職種?テーマ?でそれぞれ溜飲が下がるのも小気味よいところがあって面白いです。続きがあるようなら、今後は遡る必要もないと思いますが…。03の『トマス』は依頼者の方がどちらかというと悪な気がするので、そこはモヤッと。
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読んでいくたびに、義場の理解できなくて、同時に理解できていくような。
時系列が反対であることも楽しめた。
容赦ない復讐の代行にやるせなさを感じる部分はあったけれど、だからこその復讐代行者なんだろうなぁ。
楽しかった。
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7編からなる短編小説で最初の方の1編を読んだ時、これは面白そうな作品に当たったと思った。しかし読んでいくにつれて出来の良し悪しがあると分かった。
自分が面白いと思ったもの→「06」「04」
その他の作品はもう少しという感じだと思う。
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復讐代行業者が依頼されて復讐を計画・実行していく短編連作。描写はそれほどではないものの残酷な復讐内容もあって、それなのに過度の気持ち悪さや後味の悪さがなく、気持ちが揺れることなく淡々と読み進めた。その『淡々と』は不思議な感覚だったが、最後まで読むと、復讐の贈与者に同化していたのではと思い、すとんと腑に落ちた。
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ちょっと今までにない感じ。
先の展開が想像できないし、短編なのにずしっと読み応えがある。
キーになる義波という青年はどの話にも出てくるのだが、どれが彼なのか、読み手に想像させるような展開になっているのがおもしろい。
あっ、そっち?
なんてことも時々ある(笑)
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復讐代行業者が行う仕事。復讐なので、後味悪い話もありますが、最後まで読み通すとああと納得する部分もあり。まずは最初から読み直したくなる。
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201706/各章の好みのブレ幅があったけど、全般的に面白くはあった。ややまどろっこしく思える表現も好みわかれそうだけど、この作風にはあってるカンジ。
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必殺仕事人っていう時代劇があった。恨みを代わってはらす。
復讐代行業者の話。
プロローグを含め7つの連作短編で構成されている。
構成、描く視点がおもしろい。
通常と逆、えー、っと驚くとともに現実離れした登場人物に現実感がない。しかし、こういう人物、組織も現実にいるかもしれないと錯覚させられる。
おもしろかったといえばおもしろいが、もう少し意外性やドキドキ感があれば。
続編「BABEL」も出ているようなので、機会があれば読んでみようか?
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想像していたよりはるかに面白かった。一話から時間がさかのぼっていくのも良いと思う。
ドラマは一話を観たらなんか薄っぺらかったのでためらっていたけれど原作はよい。先も読みたいです。