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他にお金を使うところがなかったのか、かなり食費をかけていますね。(^^;
よくぞ、日記に書いておいてくれたって感じ。(^^
結構、色々食べ歩いていますね。
なんだか、食生活のバリエーションで負けているような気が。(^^;
金払いが悪かったり盗み食いしたり、ちょっと素行の悪い日記作者の叔父がでてくるんだけど、文中「叔父様」と記述してあるのが、どうにも気になって。(^^;
「叔父上」じゃないんだな、ってのと、どうしてもメイド系が頭に浮かんでしまうのがね。(^^;
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江戸時代の武士って何を食べていたの?自炊してたの?日記を基にどのような食生活を送っていたのかがわかります。
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すっごく面白かった!「孤独のグルメ」とか食べ歩きブログとかそんなノリです。江戸時代の食生活がよくわかって本当に楽しい。
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青木直己氏「下級武士の食日記」、2016.9発行です。和歌山藩の酒井伴四郎28歳が1860年初夏から単身で江戸藩邸勤務した2年弱の暮らしが描かれています。厨房での料理作りや江戸で楽しんだことなど、面白かったです。江戸時代に比べて衛生環境と医療、サッシの普及はとても有難いと思いますが、それらを除けば江戸時代の暮らしは自然で、素朴で、あたたかいなと思いましたw。江戸時代といわず、私が子供の頃も似た環境でしたね。「電気」と「電子」が人間を「怠惰」と「無機質」に追いやってしまった感じがします。
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当時の浮世絵を観る機会がある。歌川広重 名所江戸百景『びくにはし雪中』には“山くじら”なる大きな看板と『○焼き 十三里』の小さな看板がある。“山くじら”は猪の肉であり、“○焼き”は焼き芋である。雪の降る江戸の街なので、ともに寒い冬場に食べられたものだと思う。江戸時代には蕎麦や寿司がファーストフードであり、屋台でちょいと腹ごしらえをするとある。今と大して変わらぬグルメ文化習慣に驚く。
文中に浮世絵のイラストがあればまた当時の雰囲気を想像するのに楽しいのではないかと思いながら読み進む。この原作を元にコミックもあるようだから、そちらて楽しませてもらう。料理というものは目でも楽しむもである、図版は大切なのではないか、と贅沢を言わせてもらう。資料としても貴重なノンフィクションだった。
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紀州和歌山藩で「衣紋方」(殿様の装束に関するお仕事)を務めた、酒井伴四郎の日記を元に、幕末の江戸の食文化と、「江戸勤番侍」の生活を紹介する。
日記の原文は一部が紹介され、判四郎の生の声を味わったあと、筆者がその日の出来事や、値段など、分かりやすく、詳しく述べる。
値段…というのは、判四郎は日記と合わせて、詳細な小遣い帳も記していたのだ。
単身赴任の住まいは、長屋を上司である叔父上と同僚との三人でルームシェア、基本は質素な自炊、時々外食。
下級武士とはいうが、仕えているのは、将軍家に次ぐ徳川御三家である。
伴四郎のお給料が多いのか少ないのかはよくわからないが、節約に勤め、浮いたお金で、食べ歩きを楽しんでいる。
食べ歩きの日は、まぁ食べる食べる!
お萩お汁粉桜餅、「名物」と名のつく餅もすかさずチェック、蕎麦で一杯、豚鍋、寿司、ドジョウ。
自炊は、ご飯と汁は共同で、代金は割り勘、お菜は各自で用意した。
マメな伴四郎は、ニンジンが安かったのでたくさん買い、さっそく煮物を作り置き。
三日くらいに分けて食べるつもりでいたら、叔父上にほとんど食べられてしまい、ガッカリ。
自分の一食分も残らず、「節約になると思ってまとめ買いしたのに、却って損をした、もう、まとめ買いなんてしない!」と、日記に叔父上への怒りを綴る。
女子か!(笑)
物見遊山や買い物の記録も多い。
奮発して買った鍋の使い勝手が良いと喜んだり。
のん気で平和である。
勤務が月平均十日ほど、それも午前中だけなので、ヒマがあるのだ。
しかし、それでいいのか徳川武士?
「幕末」とあるように、伴四郎の江戸赴任は、桜田門外の変の三ヶ月後である。
彼がのん気に過ごしている間にも、政変は進んでいた。
その後は長州戦争にも出陣したり、奥詰になったり、それなりに昇進もしたらしい。
日記や小遣い帳から垣間見られる几帳面さや人柄からすれば、当然だろう。
生き生きした江戸文化を文章に残してくれた事にも、感謝したい。
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幕末生活もの。バードは東北を旅して日本食をボロクソに言っているが、江戸の判四郎は楽しく生活し、旨いもの食べて昼から飲んでいた様だ。
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江戸時代。紀州藩の下級武士が参勤交代で出府時に江戸での日常生活を書いた日記。
日記を元に解説してあるが、単純な読み方解説でしかなく、期待外れ。江戸時代特有の面白さまで踏み込んで解説して欲しかった。
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書いてる人は超堅そうなのに、
表紙の人は可愛い。
伴四郎は筆まめで、食べるのが好きで
遊ぶのも好きで、
幕末をイキイキ感じられて面白かった。
ただ中身が行ったり来たりバラバラに書かれているのが読みにくく感じた。
季節ごとに並べるか時系列で書いてほしかった。
日記の内容をひたすら並べるだけでも面白そう。
衣装さん的な仕事も初めて知った。
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小説ではないんだけど・・・ちょっと読むのに時間がかかっちゃった。確かに食日記なんだろうけど、イマイチぴんとこないのは話が飛び飛びだったからかな。
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紀州藩の下級武士・酒井伴四郎の江戸勤務中の日記をもとに、小遣帳などの支出記録を組み合わせて江戸での食生活を紹介している。
普段の食生活ってのは史料からなかなか見えてこないものだけど、伴四郎の日記はかなりディテールがわかる記録のようだ。自炊していたり、買い食いしていたりと、藩邸内の長屋で暮らす下級武士の生活ぶりわかって参考になった。適宜江戸風俗を補足しているのも助かる。
あとがきでも書かれているように、個人の日記は書き手の主観が入るので、特に研究では使いづらいと思うけど、この本は伴四郎の主観を上手く活用している。面白い一冊だった。いつか原史料も見てみたい。
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幕末政治はそっちのけ。幕末下級武士、酒井伴四郎(紀州和歌山藩)は、酒、肴、美味しい料理の日記を綴る食日記(*´ω`*)お魚、お野菜、甘味。どれも美味しそう!料理が上手なんですね、伴四郎さん。
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実在の紀州和歌山藩士の日記をもとに、幕末の単身赴任の下級侍の日常を紙上で再現。
これがめっぽう面白い。
スーパーもコンビニもない江戸時代、基本は自炊。
伴四郎さんは叔父様(上司)と同僚と3人、長屋で暮らしているが、同僚と交互に出仕と食事当番。
ご飯を炊くのは一日1回。
昼に炊いて、夜と朝は冷や飯を雑炊にしたりお茶漬けにしたり。
お小遣帳もこまめにつけていた伴四郎の日常が、目に見えるように浮かび上がってくる。
伴四郎の仕事は衣紋方といって、殿やその家臣たちに着付けの作法を教える先生。
え?
毎日着物を着ているのに、先生に習わなければならないの?と思ったけど、故事や儀式にうるさかった江戸時代のこと、それはそれは厳しい作法があったのでしょう。
基本仕事は午前中に終わる。
長屋に戻ってご飯を食べたらあとは自由。
単身赴任の伴四郎は、仲間と一緒に江戸のあちこちを観光して回ります。
神社仏閣への参詣、お祭り、花魁道中見学などなどどこへでも歩いてテクテク。
そのたびに買い食いや、飲食を楽しみます。
酒のみでありながら甘いものも大好きな伴四郎。
ある日の伴四郎、風邪気味だというので蕎麦屋に入り、茶碗盛うどんを食し、薬代わりに蛸・長芋・蓮根の甘煮で酒を二合呑み、明日の薬代わりに豚肉(猪)百文を購入。
伴四郎、結構肉も食べてます。(薬と言い張っているが)
捨て子を見ては残してきたわが子を思い涙し、妻に高級な反物をお土産に買う。
いいお父さんでもあります。
江戸時代のお侍も現代のサラリーマンも、大変なのはみな同じ。
でも、半日働けば半日は自由時間。
家事に費やす労力は今より大変でしょう。
旬のものしか食べることができず、お楽しみといっても限られたものばかり。
でも、足りないものは近所で助け合い、子どものように好奇心旺盛で、生活を楽しむことに貪欲。
科学の進歩で生活は楽になったはずなのに、長時間勤務に心を失う日々。
今の私たちは、本当に幸せな暮らしをしているのだろうか。
伴四郎の毎日を見ていると、そんなことを考えてしまいました。
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庶民にちょっと近い、江戸外からきた武士の食生活が知れた。元が学術研究だけに、誇張や憶測があまり入らず、きちんと抑制されて『伝える』本である点も好感。
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タイトル通り、「幕末の」「単身赴任の」「下級武士の」江戸での食事の様子が綴られている。自炊もしつつ、結構頻繁に外食にも出ている紀州和歌山藩の侍の食生活が、本人の日記をもとに非常に細かく、分かりやすく記載されている。日記の原文をベースに、著者がかなり詳しい解説を入れているので、サクサク読める割に入ってくる情報は多く、読みごたえは十分。
時代劇や時代小説には、高名な武将クラスの生活や武勇伝、捕り物やお白州での裁きなど、目立った「非日常」しか書かれていないことが多いが、こうした「庶民に近い武士」の日々の生活が読めるのは面白い。これを読むと、江戸は非常に多くの食材に恵まれた都市であったことや、幕末という時代のせいもあってか庶民であっても意外と動物の肉を食べることが一般的であったことなど、一般的にはあまり知られていないと思われる史実を知ることができる。
300ページ弱とそこそこの厚みながら、一つの食材や料理に関する記載は10ページ弱で完結するので、気になるところだけ拾い読みしても楽しい。食文化という人生の一場面を垣間見ることができる良書。