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【あの夏、僕の前にやってきたのは、 いないはずの“彼女”だった――】
――ぼくは、彼女が誰なのかわからない。
ちょっとした不注意で事故に遭い、入院することになったぼく。退院の日、目の前に現れた女の子は、ぼくの“彼女”だと自己紹介してくれた。でも、ぼくの記憶では自分には彼女はいなかったはずなのに。
――彼は、わたしが誰なのかわからない。
今回の夏も、わたしは彼の前にやってきた。二人で過ごした日々、一緒に見上げた星空を取り戻すために。同じ七日間を過ごす彼を連れて、八日目の世界を教えるために。
これは、夏を繰り返す、彼女とぼくの不思議な恋の物語。
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話としては何となく先が読めてしまうものの上手く作ってあると思う。ただご都合的なところが端々にあるのがどうにも。
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「少し前に踏み出して手を伸ばせば、きっと星はつかめる」
手を伸ばす前から諦めてしまっては、何も変わることなんてない。
望むものがあるなら、微かな希望がある限り手を伸ばして掴もうとするしかない。
かけがえのない存在を失ったとしても、生きていくためには前を向いて進むしかない。
辛い現実だったとしても、思い出と共に未来は笑顔で過ごせる日々を掴めるように。
強くならないといけないなって感じた一冊。
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「『彼女と、幽霊と』」
知らぬ彼女の存在。
事故のせいで部分的に記憶喪失になっているのかと疑ったが、彼の様子を見る限りそうではなく何か別の理由がありそうだな。
苗字を呼んだ相手が怯えていて、呼ばれた側はタイムオーバーの様な状況だったのも不思議な感じだったな。
「日記①」
出会いから一度目の別れまで。
高校でもという言葉を見ると、彼女のターニングポイントはきっとそこで今は存在しない者になったのだろうか。
「『天の川』」
二人の出会いとその後。
妄想でも何でもなく、現実に二人は出会っていて付き合っていたのは分かったが何故状況が変わったのだろう。
言葉にしなければ伝わらない事は沢山あるが、両親が決めた事やそれまでの事を口にするのはとても勇気が必要だったろうな。
「日記②」
付き合うまでの二人。
この日記だけを見ると、とても甘酸っぱい青春をこれからするであろう二人の未来しか見えないけどな…。
「『酒涙雨』」
彼女である期間。
二人を引き裂いたの事故だったのかもしれないが、その事故で人は亡くならずとも普通が変わってしまったのだな。
いつ何があるのかなんて分からないからこそ、毎日を大切に生きるのだけれどこんな別れは納得いかないよな。
「『エフハリスト』」
取り戻した記憶と彼女。
四年間も一定の時期だけ自分を殺し彼女になりきり、必死に彼を支えていた彼女は本当に二人の事が大切だったのだな。
やっと自分だけが感じていたこの不思議な日常の正体をしった彼が取り乱さず済んだのは、妹の言葉のおかげだろうな。
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主人公の明良はひどい交通事故に遭い、入院することになった。その明良の前に現れた一夏という向日葵のような明るくて可愛い女の子が、彼女だと自己紹介します。明良には彼女がいないはずだったのに。語り手が一夏に変わると、徐々に秘密が明らかになってきます。記憶がない明良と突然明良の前にやってきた一夏の夏の恋の物語です。途中何度も伏線があり、読みやすくて先がわかりやすくなっています。
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単純に好きな物語だった。
伏線もあれこれ想像しながら楽しめたし、天体に関する話の付随も綺麗でいいなと感じました。
自分が彼女たちや、彼の立場だったなら…
感情移入しながら、一気読みでした。
今と、これからに目を向けたいけれど、読み終わった今だけはいいよね…
学生時分の、あの時を思い返しても。
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明良くんが記憶取り戻しかけてきたときから涙腺崩壊した…
かなり読みやすいからあまり読書しない方にもおすすめ出来る作品