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オードリーの若林さんのやっていた番組に朝井リョウさんが出ているのを見てから、この人おもしろいな、エッセイも読んでみたいな、と思っていたので、店頭で朝井リョウさんの名前を見て思わず手に取りました。
残念ながら万城目さんのは、万城目さんのエッセイで読んだことのある内容でしたが、他の方のは初読みで、それぞれに色んな「食」の書き方をされていておもしろかったです。
朝井さんもおもしろかったし、森見さんはやっぱりらしくて素敵でしたが、私は堀江敏幸さんのエッセイがとても良く感じました。
特に「響きのない鐘を撞く」のとろろ汁。
私の父も関西出身なので、とろろ汁は出汁いり。
とろろ汁は父が休みの休日、と決まっていて、すり鉢とすりこぎでするのは父の役目。「おい、押さえてろ」と言われてすり鉢を押さえるのは、私が姉の仕事でした。
時々するのをやらせてもらったりもしましたが、父のようにはなかなか上手くいかなかったのを思い出しました。
ああ、食べ物にはこうやって、昔のことを懐かしく思い出させる力もあるんだよなあと、改めて思った読書でした。
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おいしいものを書くことをできる作家にはずれはない! おいしいエッセイを書ける作家も同じ(^^♪
万城目さんや朝井さん、森見さんとそうそうたるメンバー。たかが食、されど食。
今日も私たちは命を食べて生きている!
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気楽に読めて、少し何か食べたくなるオムニバス形式のエッセイ集。カステラとカツカレーと牛丼ととんかつが読んでて食べたくなりました。
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20人の作家さんが、自分の思い出の味、行きつけの店の味などを振り返るエッセイ。様々な味、自分にとっての口福が物語られている。国民に馴染み深い食べ物についてのエピソードはふむふむと感じたり、子供の頃から食べ物についての教育をするのは大事だと感じたり、ベーコンエッグの自分流のこだわりと想像の膨らみ、すっぴん茶碗蒸し、回転寿司も、洋風やサイドメニューの充実、おしゃれなカフェオレボールまで、個性と、作家さんの表現が出ていたりと楽しめた。
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私が子供の頃に読んだ本によく出てくる「グレイビーソース」って何だ?とすごく気になっていたのと同じように、作家の先生達も本から気になる料理があったんだ。という気持ちとその作品が気になって本も読んでみようかと思わせられる・・・繋がっていくんですねぇ。
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朝井リョウのとかは面白かったけど、森見の言う通り、作家の文章にもそれぞれ味があるよな…と。美味しくないのもあるよなやっぱり。
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食にまつわるいろんな作家のエッセイ集。
食にまつわる話をもたない人はいないだろう。
それだけに、いつ、どこで何を誰と食したか、
なぜ食したか。。
それがとても大切。
ここで美味しいと作家が言った食には
おそらく出会えることはないのだろう。
負けないくらい
忘れられない食に出会うことはきっとあるけれど。
個人的には高級食材や気軽に行けそうもないお店の食事より
もう少し気軽で、でも、その人の特別、みたいなのが
お好みだったなぁ。
森見氏の文章のおいしさに例える楽しさも好き。
朝井リョウのオーレボウルの「あっつ!」っていうのも好き。
中村氏のビーカーで淹れるコーヒー、憧れます。
食って生に直接結びついているだけに、楽しかった。
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20人の作家さんによる食べものエッセイアンソロジーその2。
こちらもとても面白かったです。
お話に出てくる食べものが美味しそうで大好きな川上弘美さんのお話があったのですが、夏場の「置くだけクッキング」のくだりは、こちらもクスクスと笑いました。
平野啓一郎さんのお昼がほとんどカプレーゼとか、湊かなえさんがお住まいの淡路島の鯛素麺が気になります。柚木麻子さんが全て回転寿司についてだったのも、行きたくなりました。
今回のぐっとポイントは、吉本ばななさん。「不自然な環境においしいものだけがありすぎるから、ドカ食いがある。その土地にあるおいしいものを、適度な運動の後に、時間をかけていただく、ということをしていたら、人はそんなにおかしなことにはきっとならないんじゃないかなと思う。」
こちらのシリーズ、贅沢な2冊でした。
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20人の作家さんによる食エッセイ第2弾。
食欲をそそる…と言うものではないのが多いのでちょっと期待とは違った。それでも川上弘美さんのお話で、一人でとる食事のときのパートナーが亡くなった大好きな人たちかもしれないと言う話は好きだったな。一人でだらしなくなってしまう時も大切な人に見られていると思うとシャンと背筋が伸びるし何より嬉しい。
あと一番最後の和田竜さんのトンカツ屋さんのお話も良かった。美味しさが伝わってきたしなんだか微笑ましくもあった。
最後の一口を好物で締められたようで気分が良い。
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20人の作家による食にまつわるエッセイ集。
作家だからなのか、「幼いころ読んだ物語に登場する料理に心惹かれていた」という内容の多さに驚く。やっぱりみなさん、読書家だったのね。そして、感受性が豊かなんだろうなあ。
私も、今まで30年間、どんなものを食べたか思い出してみる。記憶に残る食事は、高級フレンチのフルコースでも、霜降りの牛肉でもなく、やっぱりどんな人と食べたか、という情報と結びつけていることが多い。
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総勢20人の作家さんたちによるご飯エッセイ集。
ネットで見かけて、なんて贅沢な一冊!と思い、迷わず購入しました。読み終わった瞬間、思わず「ごちそうさまでした」と言ってしまいそうになるくらい、お腹いっぱいになります。
家庭菜園での失敗談、大切な人との思い出の味、好きな物語に出てくる料理、などなどなど。一つ一つはささやかで、誰でも「あるある」と共感できそうな日常のエピソードが多いのですが、そこは作家さんの手にかかれば「おいしいエッセイ」に早変わり。ひとに何かの魅力を伝える文章を書く、ということをお仕事にされている方々の凄さを改めて感じました。
森見登美彦さんの回にあった「文章のおいしさ」についてのお話を読んだときには、今がまさにそれだ!と嬉しさで胸がいっぱいになりました。一冊の中でいろんな作家さんお一人お一人の文章の味わいの違いを感じられる、とても貴重な本だと思います。
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しゅごい面子!よだれでそう。内容的にも・・・
朝井リョウの口福
上橋菜穂子の口福
冲方丁の口福
川上弘美の口福
北村薫の口福
桐野夏生の口福
辻村深月の口福
中村航の口福
葉室麟の口福
平野啓一郎の口福
平松洋子の口福
穂村弘の口福
堀江敏幸の口福
万城目学の口福
湊かなえの口福
本谷有希子の口福
森見登美彦の口福
柚木麻子の口福
吉本ばななの口福
和田竜の口福
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美味しいものと同じくらいかそれ以上に、美味しいものについての文章が好きだ。
ひとり四、五篇というのはちょうどいいかも。
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一つ一つのエピソードが短いのがいい。
読んだことのない作家さんも、こういったエッセイを通して読んでみたいと感じたり、新しい発見がある。
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仕事上の検索で偶然知って読んでみた。
以前に姉が言っていた鯛素麺の話が載っていて、ああこのエッセイだったのかと気づいた。
私はそこまで美味しそうに思わなかったのだけど・・・、感じ方は人それぞれなのだなあ。確かに、近くにありながら知らなかった淡路島の美味。興味はそそられた。
食をテーマに文章を書くというだけのことで、この違い。
いやあ、面白い。
作家の性格というか人柄というか、文章に対する癖なんかも感じられる。もちろん生活の様も見えるところが楽しい。