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森見さんワールド全開な作品でした。「ぽんぽこ仮面」なんてキャラを生み出して動かせるのはこの人しかいないだろうなあ、なんて思ってしまうほど独特で濃厚な世界観は健在でした。なになら過去作品に登場したワードが多く登場していたので、またそれらの作品を読み返したいなあなんて思ったり。
会社に行く電車の中でちまちまと読んでいましたが、小和田君の休日に対する考えには大変共感しました。休日くらいは怠けたいものです。それでも、本作のような慌ただしい充実した土曜日というものも楽しそうだなあなんて思ってしまうのです。
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今回もまたランキングから物色し、この本にしてみた。
この作者、相変わらず不思議な物語を書きますねぇ。
怠け者でひたすら退屈を味わうためには何でもする主人公と、のんびりしてるだけではのんびりできない周りの人々。
狸が好きですねぇ…。前に読んだ本とよく似たところもあって、もしかしたら被っているところもあるかも(と思っていたら、作者あとがきを読むとやっぱりそのよう)。
すいすいとテンポよく、まあ、ルーティーンがぐるぐる回っていくのに途中でちょっと飽きちゃったけど、通勤電車の中の暇つぶしにはもってこいだわね。
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とても読みやすい小説でした
次から次へと場面展開されるのですが、場景が想像しやすい文章でまるで映画を見ている気分になります。
小和田君は怠け者だなあと思いながらも、私自身も土日の休みは気合いを入れて怠けており、すんなりとその気持ちが分かってしまうことで、自分は怠け者だったんだなと思い知らされました。
恩田先輩と桃木先輩はいいカップルですね。
こんな素晴らしいカップルが近くにいると楽しいかも。
なんの嫌味もなく土日を満喫する、これぞ正しいリア充ってやつでしょうか。
ぽんぽこ仮面は名前が可愛い、話し方が可愛い
でも正体は。。。分かってたけど、面白い!
読んでいてどうしても有頂天家族が頭を横切っていたのですが、同じ作者さんでしたね。
単行本あとがきでも水面下でつながりがあると書かれてましたし、有頂天家族もちゃんと読まなければ。
2回3回と読み直しても、楽しい作品だと思います。
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単行本でも読んだ(2014.11読了)けど、文庫化に伴い修正したということで購入した。
指が進まず…約二週間かかってしまった。
「続きが気になる!」って感じではないんだよね。要所要所では面白いんだけど…。
浦本探偵は、『有頂天家族』の次兄・矢二郎=狸
ってことだよね?
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京都の宵山を舞台に活躍する
怠け者の話
主人公は、休日をいかに怠けて過ごすかにかけている
生粋の怠け者
とにかく万年床でグウタラしたい彼の周りではしかし
休日をフルに充実させんとする反対勢力が元気に活動をおこなっていて
やがては彼をめくるめく冒険へと取り込むのであったーー
***
ひたすら休日を怠けたい主人公は
一応きっちり怠けてみるのだけど
周りがそれを遥かにしのぐ勢いで活動しているがために
冒険の最中においてはそれも虚しく
タイトルから受ける印象ほどは怠けてるような雰囲気がなかったのが不思議w
途中ガッツリ怠けていたはずなのに!
生への焦燥感は共感するところがある
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京都にいく前にちょうどいいと思って久々森見さん。さくっと読めて、相変わらずのゆるっと不思議な雰囲気でおもしろかった。現実のお話かと思いきや、ファンタジー要素も。少しずつほかの作品とリンクしてるのも楽しい。またほかのも読みたくなる。宵山のときの京都にいきたくなった。
恩田先輩と桃木さんがすき。
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文庫あとがきを見るとずいぶん冗長なところを削ったと書いてありますが、それでもやはり、妄想が妄想を生み、とうとうとしゃべり立てている感じがする。
怠け者といいながら、ずいぶんと激しい冒険をしたものです。でも、これって、暑い夏の日の昼寝の最中、宵山の祭りの音を聞きながらの夢物語なのかもしれない。
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ちょうど有頂天家族のアニメ二期の話聞いたタイミングで読めてよかった。宵山万華鏡とも繋がってるんですね。
ぽんぽこした気持ちになりましたとも。恩田先輩と桃木さんの普通なようでスリルすれすれな感じだいすき。
あと玉川さんの「手伝って!手伝って!」がかわいくてすき。
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「充実した土曜日の朝は、熱い珈琲とタマゴサンドウィッチから始まる」(p.53)
主人公、小和田くんの上司である後藤所長の名言。
スマート珈琲店で土曜日の朝を始められる京都。いいなあ(´▽`)
私も怠け者だから、小和田くんの「ただ生きているだけで楽しい」(p.59)という言い分に首を激しく縦に振ります。
無理に冒険などしなくてもいいじゃない・・・
玉川さんがキーパースンだったのかしら。
ぽんぽこ仮面に煙を巻かれたような・・・
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『有頂天家族 二代目の帰朝』で淀川教授がぽんぽこ仮面を名乗って矢三郎を助けに来たのは、これが由来だったのか!
そして淀川教授は恩田先輩の大学の研究室の教授だった!(234p)
「狸の屏風で風邪を治す」っていう話(293p)も有頂天家族に出てきた気がするけどどこだ?
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再読3回目。
森見さんらしい1冊。日常のような非日常のような世界でのバカ騒ぎ。バカバカしくて、ずっと浸ってたい。
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単行本が出版されたとき、とても気になっていた。
気になっていたけど、買わなかった。なぜなら単行本は場所を取るから──。
どうも森見登美彦の作品は、合うものと合わないものがあるらしい。
どの作品も独特の文体で書かれていて、その点には違いがない。なのに、ずんずん読める作品と、苦行のように読み進める作品がある。
考えていて思いついたのは、内なる作品か、外なる作品か?という問題かも知れない。
つまりそれは『夜は短し歩けよ乙女』のアニメーション映画化にも通じる。『四畳半神話体系』の布陣が受け入れなかったことと。あれは外なる作品と受け止めているが、内なる作品として映像化されたからだ。
もしかしたら、京都という町に対する幻想が合うかどうか?というポイントであるのかも知れない。
これまで何冊かの森見登美彦の作品を読んで、この作品をなんとか読み終えて、そんな感想を綴ってみる。
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森見登美彦の聖なる怠け者の冒険を読みました。
「僕は人間である前に怠け者です」という小さな色紙がはされまれた文庫でした。
小和田君は平日はまじめに仕事をしますが、土日は何もしないでいたい怠け者です。
休日は目一杯楽しまなければいけないという考えの奥田先輩と桃木さんは小和田君を祇園宵山に連れ出そうとします。
そこに、怪人ぽんぽこ仮面を探っている浦本探偵と土日のアルバイト探偵玉川さんがからんで物語は転がり出します。
ぽんぽこ仮面の正体は誰なのか、なぜぽんぽこ仮面は某組織から狙われているのか、小和田君と玉川さんは真相を探ろうとします。
京都を舞台にしたファンタジーで、怠け者が不本意ながら活躍する物語でした。
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9/26
神様が怠け者ではいけないなんて、誰が決めた?
無気力な主人公が最終的には祭に巻き込まれ、自然体でその中心となり、心地よく終わるのがもりみー作品。有頂天家族、宵山万華鏡の世界観が現れた。
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今、これを読んで本当に良かった。
息が詰まって苦しいとき、なにかに焦っているとき、この本を読むと気楽になれます。
土曜の過ごし方がテーマのひとつですが、ひたすら怠けるのも、予定を詰め込むのも、どれも正解。
なにごとも、頑張ろう頑張ろうと自分を追い込まなくても、流れに身を任せて、ドンと構えて楽にしていると逆に上手いこといくときもある。
上手くいかず道に迷っても、迷ったからこそ辿り着く正解もある。
人間であるよりまず怠け者である小和田くん、方向音痴だけど頑張り屋の玉川さん、世界一怠け者だけど天才の浦川探偵、いつのときも動き続ける所長、土曜に予定を詰め込みまくるリア充カップル…。たくさんの登場人物が繰り広げる奇想天外の物語は、クスッと笑える場面いっぱい、心温まる場面もいっぱい、あるある〜と納得する場面もいっぱい。
怠けるか頑張るかという人間の葛藤。人間はいったい何をもって幸せと言えるのか、人間にとって大切なものはなにか。
気楽に読めるのに、そういったことも訴えかけてくる良書でした。
「大事なのは思いやりの心だ。〇〇だからって、〜しなきゃいけないなんて、誰が決めた?」
「役に立とうなんておごりだよ」
読むと、肩の力がふっと抜けるような優しいことばの数々。
明るく前向きに生きていくためのヒントが詰まっています。