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イノベーションはたいてい新規に作成するのではなく、すでにあるものがうまく適合して行われる ということか。
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各器官の進化の過程を歴史的に考察されている。進化の過程を歴史的に紐解いていくため、現在の自分自身の存在も時代の流れによって形成された刹那的なものであると思わされるような視点の広がりを感じられた。
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タイトルにぐっときて、読み始めた本。想像以上に楽しめた。
内容はもちろん普段の生活に役立つものではないのだけど、それでも「あ、そっか、鳥は恐竜ともいえるわけだ」とか妄想できて楽しい。
んでもって、学校で学んだヒトの進化の順は、すでに全然間違うものになってたのが衝撃的。
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進化の過程でエビデンスになるのが化石だが,都合の良いものが発見されるわけではない.しかし,様々な仮説を証明する化石が出てくることは,ミステリーのような感じがしている.非常に分かりやすい記述で一気に読破.やはり第10章の 「命」生命は物質から作れるか が面白かった.これが最大の謎だろう.DNA→RNA→タンパク質 という遺伝情報の流れはすべての生物が共有していること,これは驚きだ.
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子どもの頃からコウモリは超音波でものを見ることができるのですごいなぁと思っていた。この本を読んだあとでも、その気持ちは変わらない。
超音波はただの音波に比べて波長は短いけれど、それでも数ミリの分解能しかなくて、細かな凸凹を見分けるのが苦手な感じだ。しかも音は空気を振動させて進むので、光に比べてとてつもなく遅い。
そう考えると、可視光でものを捉える人間の目はすごいなぁと思うのだ。
それから……それから……
子供の頃から、ヒトはサルより脳みそが大きいから、自分はサルより賢いんだと思っていた。ところが大きすぎる脳みそはエネルギー効率が悪く、ちょうど燃費の悪いアメ車のようなものらしい。文字のなかった頃、人間はたくさんのことを覚えていなければ、生き残ることができなかったので、大きな脳みそが必要だったのだろう。今は何でもスマホのような外部デバイスが全部覚えてくれているので、ヒトはそれほど大きな脳みそは必要ではなくなっているのかもしれない。これからは脳みその容量も少しづつ減って、みんながモデルさんのような小顔になるのかしら……それって立派な進化かも?
世の中に男と女が存在するのは、手っ取り早く遺伝子を混ぜるためだけ?
いろいろと価値観が揺らぐような感覚が、不思議と心地よい。
ちょっとした空き時間でサクサク読めてしまう、お手頃感もちょうど良い。
新書はこうでなくちゃと思う。
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わかりやすくて良い
さらさら読める
宇宙ができて、原子ができて、星ができて、崩壊して、重い原子ができて、重い原子でできた星ができて、生命ができて、太陽の強弱や、月との引力バランスや、環境の変化でグラグラ揺すぶられてるうちに、気づいたらこんな本を読んでる自分がいるということに思いを馳せることは楽しい
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■最古の人類であるサヘラントロプス・チャンデンシスから最後の人類であるホモ・サピエンスまでには数え方にもよるが,およそ25種の人類がいたことが分かっている。
・そしてそのすべての人類が直立二足歩行をしていたと考えられている
・したがって私たち人類はおよそ700万年間も直立二足歩行をしている
・直立二足歩行をしているということは両手が歩く役割から解放されているということ
・だが脳は大きくならなかった
・石器も作らなかった
■現在のチンパンジーの脳は約400㏄である。最古の人類サヘラントロプス・チャンデンシスの脳も大体400㏄である。その後の様々な人類,例えばアウストラロピテクスの仲間も大体400㏄である。脳はほとんど大きくならなかったのだ。およそ250万年前やっとホモ・ハビリスになって600㏄と脳が大きくなり始める。その少し前から石器も見つかり始める。つまり,人類が直立二足歩行を始めてからおよそ450万年もの間人類人類は手が自由になっているのに道具を作った証拠もないし脳も大きくならなかった。
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宿主とウィルスなどの寄生者の戦いは寄生者の勝利に終わるはず。なぜなら単細胞生物のほうが進化速度が圧倒的に速いから。単細胞生物は短時間に分裂を繰り返す。
しかし現実はそうではない。2人の遺伝子を混ぜることでウィルスからの防御システムを変化させてるからだ。
それが男女、性の役割。
面白い!
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とても読みやすく、進化というものを概観するには最適。
カンブリア爆発、魚と両生類、鳥と恐竜、二足歩行と人間と脳、などなど。
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更科さんの本を読むのも4冊目なので、だんだん「この話、前にも出てきたぞ」と思うことが多くなってきたのだが、私のような粗末な脳みその持ち主は繰り返し学習することが重要なので、ノープロブレム。これでほんの少しでも確実な知識が定着すればラッキーである。文学作品ならこうは思えないが、そこがノンフィクションのいいところ。
これも進化の本ではあるが、膜、口、骨、目とパーツに注目して解説されている。
今回もなかなか面白かった。
更科さんのユーモアが発揮されている部分では、大学での講義もこんなふうにしているのかな、と楽しめる。
たとえば、リチャード・オーウェンがダーウィンの進化論を認めなかったのは有名な話だが、始祖鳥の骨格は爬虫類に似ているが、たまたまである、と報告したオーウェンについて、
「まあ、オーウェンも少し気の毒である。さまざまな生物を広く深く観察してきたオーウェンにしてみれば、本当は「生物は進化する」と言いたかったのではないだろうか。(実際に、ほとんどそう言っているような記述もある)。オーウェンも生物が変化することは認めていたのだ。
それでも立場上、生物は神が創造したものであると言わなければならなかったのではないだろうか。「生物は進化する」とは口が裂けても言えなかったのではないだろうか。言えばきっと楽になったのに。オーウェンの苦虫を噛みつぶしたような顔写真をみると、私は時々そんなことを考えてしまう。」(p121)
と、書いている。確かに立場上言えないというのは、高い地位にあれば当然あるよね。言えば職を失うだけでは済まないということが、当時ならあっただろうし。しかし、歴史にはあっさりと進化論を否定、と書かれるのみ。科学者も大変な時代だった。
あと、ちょっと驚いたのは、図版の参考に川崎悟司のブログが載っていたこと(p41)。川崎悟司の本は面白いけど、研究者ではないので、研究者である更科さんの本で参考にされるとは、凄いな、と。編集者が探してきたとしても。
第一章の「膜」で、ウィルスは生物とどう違うかということがわかりやすいたとえで解説されているので、コロナでウィルスに関心を持った人も読むといいと思います。
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カンブリア爆発や陸上進出、ヒトの進化などが骨、眼、肺、脳といったトピックスの中で易しく説明されていた。
体系的な詳しい内容ではなく、雑学として楽しみながら短時間で読みたい方におすすめだと思う。
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生命の進化について、眼や肺などといった大きなテーマごとにわかりやすく解説された本。
生命進化の過程で起こったと考えられる事象が一般的な事柄に例えられていて非常にわかりやすく、生物学の初学者にでもわかりやすい本だと感じました。
本書を読んで、私たちヒトも何十億年という生命の歴史の一部、つまり、進化を重ね、多系統に枝分かれしてきた数多くの生物種の一種だということを思い知らされました。
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第1章 「膜」生物と無生物のあいだに何があるのか
細胞は温かい家である
第2章 「口」よく噛むことはいいことか
動物とは口のある管
第3章 「骨」爆発的進化はなぜ起きたのか
骨格が持つ3つの役割
第4章 「眼」眼がなくても物が見えるのか
カンブリア爆発と捕食者の出現
第5章 「肺」酸素をどう手に入れるのか
肺呼吸する魚たち
第6章 「脚」魚の脚は何をするのか
そのひれは肢なのか
第7章 「羽」恐竜は空を飛べたのか
生きている恐竜を見ている
第8章 「脳」脳がヒトを作ったのか
脳は燃費が悪すぎる
第9章 「性」男は何の役に立つのか
赤の女王仮説
第10章 「命」生命は物質から作れるか
DNAが先か、タンパク質が先か
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著者の本を読むのは4作目。
その中で2番目に古い著作なので、後の本で読んだ話が三分の一位。
最後の章の、DNAとRNAとタンパク質の関係が面白かった。生成の順番は、記載の順だけど、物質としての複雑さを考えると、この世に生まれた順番は逆だろうという仮説が述べられる。
理論としてはRNAワールド仮説(初期の生命では、RNAが遺伝子としての役割と酵素としての役割を一人二役で兼ねていたところ、遺伝子の機能はDNAに、酵素としての役割はタンパク質にシフトしていった、という仮説)が美しい。
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エビのお腹は背中にある(書き方に語弊はあるが、、、)。言われてみれば腑が背中にあるのは何故か考えたこともなかった。
人は、ヒトとして生まれるのが先か脳が進化したからヒトなのか。という議題も面白かった。何を持ってヒトと呼べるのか。
とにかく興味がそそられる話が多く、一気見してしまった。
生き物が好きな人はそそられる気がする。