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QEDシリーズの最新刊。「伊勢の曙光」でひとまず完結しているし、番外編というか、ファンへのサービス的な意味合いもあったのかなと推測します。
テーマ的には「ベイカー街の問題」と被るのと、ベイカー街ほどの衝撃がなかったことから、点数は辛口になってます。内容的にも短編で収まるレベルの事件だったかと思えましたし…(実際の本編のページ数は245ページで、さほど長くないですが)
それでも、本編のほぼ半分を占める解決編というかタタルの自論の展開の語り口は、懐かしく楽しく読めました。
付録のシリーズパーフェクトガイドブックと特別書き下ろしは、ファンには嬉しいプレゼントですね。
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QEDの3作目、『ベイカー街の問題』からのflumen(流れとうか河というか)で、タタルと奈々が緑川に呼ばれてシャーロキアンの展覧会出席するが、また事件が起こる。明らかにタタルと奈々の距離が縮んでいるし、外堀が埋まりつつある様子。大元のQEDシリーズに比べてカンナ的に短く軽く全く肩がこらない作品に仕上がっています。本作のウンチクは紫色について、源氏物語と大怨霊紫式部(導入篇っぽい)、ホームズ空白の2年を中心にコネタ満載。その他香道の源氏香などプチ蘊蓄EPも盛りだくさん。欲を言うと、もっとズッシリ読みたいですが、これからぼちぼち繋がって行く気配がぷんぷんしていてワクワクします。
ともかく、次は月夜見へ突入しますが、並行して源氏を読もうと潤一郎源氏をフルセット入手しました。楽しみです。
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紫は高貴な色・・・。
この一文で物語は始まっている。
物語は源氏物語を書いた紫式部にも言及している。
紫式部と呼ばれるようになった謂れ。
紫式部の墓の在り様。
すべてが「紫式部」自身が怨霊となっていることを指している・・・と崇に語らせている。
最後まで読み終わってみると、冒頭の一文に隠された別の意味が見えてくるから不思議だ
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興味ある日本史の謎解きが題材ではないけど、久々にお目にかかるシリーズなので読む。
事件そのものはあっさり解決するが、相変わらず歴史や古典の蘊蓄がぎっしり。
巻末のパーフェクトガイドは年月の流れを感じて感慨深い。禮子さんの座右の銘「流れのままに」が気に入った。外嶋さんの座右の銘もだけど、こちらは大っぴらに他人に言えないので胸に秘めるw
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ホームズに紫式部を無理やりこじつけたように感じるのは私だけだろうか?
最後のホームズ来日は、ちょっと意外性があり、当初の面白味が復活しかけた感じがした…