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「生ける屍の死」のあとに、まさかこのような作品に触れるとは。
鬼畜。グロ。暴力。吐き気を催す設定と展開は、個人的には大満足なのだが、苦手な方は注意。
なんといっても見所は、身体にできた瘤。顔の形をした人面瘡が喋り出したかと思うと、推理をはじめる。しかも多重解決とは!!こんな作品は例をみない。
作者の企みと構成には、読後に拍手してしまうほどの完成度。特殊設定の世界観で、真っ当な本格ミステリを成功させているのだ(いや、人面瘡ヘルスとか4メートルの異形が出てくる時点で、真っ当とよべないけども笑
論理的な推論に興奮していると、バカトリックまで飛び出す。さらには、読者を驚愕させるミスリードもお得意な作家のようだ。
使い古された◯◯トリックや、大好きな◯◯◯◯トリックには関心してしまった。
本ミスファンにはぜひともおすすめしたい。
が、人面瘡の叫び声が頭から離れなくなることにはご注意を…
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怪奇ホラーミステリー。
まず、その異常な世界観に圧倒されました。
次に、殺人事件の謎解きの二転三転さらなる反転に七転八倒しました。
最後に、この世界観の上で成り立つトリックと真相に卒倒しました。
ラストのオチは読めていたので、ゾクッとはきませんでしたが、むしろその前までの展開で頭がマヒしていたせいかもしれません。
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またしてもとんでもない設定のミステリ。かなりぐちゃどろで気持ち悪いのに、なぜか引き込まれてしまう世界観です。にしても嫌だなあ、「人瘤病」。悪性はもちろんのことだけれど、良性でもそれはそれで……(苦笑)。
ある意味バカミスともいえるトリックなんですが。人瘤病の特性をうまく使ったトリックなので、かなり変格っぽいのだけれど正体は本格ミステリでしょこれは! なるほど、そういう使い方があるのかあ。まったく気づかなかったけど。それにしてもこの真相も……嫌だなあ本当に。
そして最後の最後まで、なんてことしてくれるんだ感が満載。好き嫌いはとても分かれそうな作品ですが。驚きたい人にはお薦めだなあ。
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どなたかのレビューで面白そうな感じだったので図書館で借りてきた。
いやあ・・・
なんだコリャ?
感想はなんだコリャである。
なんだコリャとしかいいようがない作品である。
面白いかどうか聞かれたら、まあ結構面白いと思う。
が、意味がわからん。
ホラーかと思ったらミステリー?
いや、コレをミステリーといっていいものなのか?
とにかくなんだコリャ作品。
もう、キチガイしか出てこないし、世界観もメチャクチャだし。
頭おかしいとしかいいようがない。
面白いけど作品には入り込めなかった。
狂ってる。
なんだコリャ?
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読む人を選びます。脳瘤とか、こぶとり姉さんとか最初はきついけど、後半は謎解き要素が爆発。
ミスリードしまくりだけど、アレはやっぱりでした。
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東京結合人間もそうだったけれど、よくこんなグロい設定を思いつくなあというのが正直。ただ、逆に言うとその設定の中にミステリーの鍵が潜んでいるわけで、そう考えると謎は解きやすい。最後は二転三転させようという気持ちが強いのか、無理がありすぎ。結局探偵は何のために出てきたかよくわからないし。
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著者の長編第3作。本当にどこからこんな発想が出てくるのだろう。全2作よりもさらにグロテスクさはパワーアップしている。緻密に貼られた伏線には全く気が抜けない。この様子ならまだまだ進化の余地がありそうなので楽しみだ。
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2016年。思うに井坂さんも千葉県出身→東北大学だったなぁ。
結合人間の次は人面瘡ですか。江戸川乱歩先生!
身体に人面ができる。脳死しても人面は生き続けるらしい。ただし知能はない。人瘤病。
仙台のヘルスこぶとり姉ちゃん、海晴市(宮城県)の中学校での出来事が交互に語られる。このふたつの関連性が明らかになる時。。。別にへーそうかぁ、くらいな感じw
おやすみ、パルコ。好きな女のために頑張ったってことかな。パルコちゃん化け物になっちゃってたけど。
グロさが増していくのであるが、白井さん文章がうまいから大丈夫。この方の文章は読みたい。
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★4つけるのはどうかと思う程グロいし、嫌な気分になるんだけれど、だまされた感と、読者をうまく引っ掛けることに関してはやはりすごいうまいと言わざる得ないので。
コアなファンが付きそう
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ミステリ。SF。
なんだこの世界は…。この著者の作品はいつも、異様な世界観に圧倒される。
風俗店の店員・カブと、女子中学生・サラの視点で、交互に物語が進み、次第に繋がっていく構成。
物語としては、何といっても、終盤の濃密さがスゴイ。頭の整理が追い付かなかった。
常に、次の作品を読むのが楽しみな作家です。
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相変わらず作り込んでる世界が凄い。
大変不快だけど、
その設定を活かしきっていて
いつもうまいな〜、と思う。
ハヤシ先生の狂気がやばすぎるけど…
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人瘤病という身体に脳を持った顔が映える奇病に侵された日本が舞台のホラーミステリ。平山夢明の実話怪談ばりに描写がグロく、それがまた風俗店や治安の悪い地方都市という底辺世界の、おどろおどろしい舞台設定と噛み合っている。異質な世界観ではあるが、感情のベースは常識的であるため、ギリギリついていけたものの、それでもこの倫理観の無さは少し受け入れられない部分があった。それはモラルとしてどうという話ではなく、作中のリアリティラインがどこにあるのか見失ってしまうような感覚とでもいうのだろうか。例えば中学校の不祥事にしても、異常があまりにも当たり前としてサラリと描かれすぎていたせいで、読み手として感覚麻痺を起こしてしまった部分がある。しかしミステリとしての出来は素晴らしく、人瘤病という設定を縦横無尽に活かした奇想天外なミステリである。半分過ぎてもいまいち全体像が見えなかったが、後半の畳み掛けるような怒涛の展開は素晴らしく、推理の多重構造も最高である。また序盤の異形の女イモコの伏線がちゃんと回収されたり、途中で絡んできたチンピラがトリックのネタを暗に指し示していたりと、全体を通して一切の無駄がなかったのには息を呑んでしまった。一見するとありえないことが、正当なものとしてまかり通ってしまうグロテスクさに加えて、ここまで謎を多重構造に描いた作品にはちょっとお目にかかったことがない。とある仕掛けを複数回に渡って使ったことで足場があやふやになり、悪夢の迷宮に迷い込むような錯覚を覚えた。咳嗽反応と脳瘤の位置がキーというわかりやすさも良い。それ故に、帯の部分で若干のネタバラシをしているのには非常に興ざめをしてしまった。トリックのネタは素晴らしく、非常に気に入っただけに、動機がつまらなかったのは残念である。それもギャップなのだろうが、響いてくるものは感じず。ただオチの後味の悪さは最高で、こういう話を締めくくるのに相応しいオチであった。
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全身に“脳瘤”と呼ばれる“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延。うへぇとグロさに顔をしかめていると、人瘤病にも二種類あるなど大事な設定を読み飛ばしかねません。二つの視点の別ストーリーがこの異常な世界で展開されるのを追われるように読み進めました。殺人が起き、二つの物語が一つに重なった時、これが本格ミステリであることを思い出させられ、論理の積み重ねから明らかにされる後半の怒涛の展開に圧倒されました。嫌悪する人も多いでしょうが、白井さんの作る世界は本当に計算されていて見事だと思います。今後の作品も期待しています。
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人面瘡が蔓延する日本。
仙台,人面瘡風俗店の火災で女性死亡。
地獄のような海晴市第1中学校。
カブや人面瘡の2転3転する推理。
死者の生存,悪魔教師があの人だったり。
残酷グロだが現実離れした世界観で飽きない。
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異様な世界観だが、どうしてこうも異様な世界にしたがったのか、そもそもこれならミステリでなくても良かったのではないかと感じた。いっそ振り切ってホラーに走った方が面白かったのではないか。自分とは合わなかった一冊。