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孤篷のひと みんなのレビュー

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.0

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

さらに高みへ

2016/12/08 07:34

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

まずタイトルについて書いておく。
 「孤篷(こほう)」というのは「一艘の苫舟」という意味の庵号である。
 その庵号をもらったのが、豊臣の世から徳川時代前期にかけて名声を誇った茶人であり建築家であった小堀遠州だ。
 つまり「孤篷のひと」とは、小堀遠州のことであり、この長編小説は遠州が生きた時代を描いている。

 この作品が素晴らしいのは遠州の69年の人生を描きながら、その一つひとつの章がまるで短編小説の如き完成度だということだ。
 さらにいえば、時々の遠州を描くことで時代に翻弄される人物も描かれて、まるで世界が複数の鏡のようにしてある。
 冒頭の「白炭」では遠州の師匠でもある千利休が、続く「肩衝」では関ケ原前の石田三成が描かれていくようにである。
 あるいは古田織部や細川忠興といった人物も描かれている。
 時代の厚みを持った歴史小説といえる。

 では、小堀遠州は狂言まわしかといえば、それはちがう。
 時代時代の中にあって、遠州は茶や作庭によって出会う人たちから教え、導かれ、自身の生きる道を模索している。
 利休や織部のようなアクの強さはこの物語では削ぎ落され、遠州は静かなまさに「孤篷のひと」と描かれている。
 遠州と人びととの出会いを、あるいは心のふれあいといっていいが、葉室麟はさりげなく「ひとは会うべきひとには、いつか巡り合えるものなのですね」と女人の言葉で語らせている。

 葉室麟はこの作品でさらに物語の奥深い高みにまでのぼりつめたような気がする。

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2016/10/28 11:49

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2016/11/05 13:19

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2023/04/02 13:50

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